経営者の取組み姿勢
経営者として自心と従業員の心と向き合う
いつだったか記憶が曖昧ですが、
社員がとても素晴らしいある
ベンチャー企業の社長からお聞きした
『僕は、経営者の心は、
自分の心と会社を支える従業員への心
この二つがあると捉えている。
いつも、その二つの心と夫々のやる気、
それに本気で真剣に向き合っているから
今の会社がある。』
と言う話を思い出し次のように話しました。
<社長は従業員と向き合う時間
を取るようにしていますか?>
答えは
「仕事中も勤務時間外もその時間は
取ってないなぁ、仕事が終わったら
直ぐ帰るように言っている。」
では、仕事中の一人ひとりの顔付きを
見たり、会話をしたりしていますか?
或いは、やる気を促す話をしていますか?
また、
従業員に社長としてではなく一人の人間
として心を開いて接していますか?>
と付け加えました。
お二人は「うむ」と腕組みし、
暫く考えていましたが
「どんなことをすればいいでしょうね?」
<会社は人の会する所、
即ち従業員に支えられ成り立つ
と言う原点をいつも確りと意識し、
社長が自心と向き合うことは勿論、
従業員のやる気と向き合えば
良いのではないでしょうか?>
<従業員ひとり一人のその日その時の
心とその位置(高低)を出勤時の挨拶から察し、
何か変化など少しでも感じたらひと言掛ける。
それぞれに合った認める活動とやる気の
誘因・動因を意識して話すと良いでしょう。>
その社長と奥様は
「今から出来ることをやれる限り、
直ぐやってみます。
何かあったら連絡します。」
と穏やかな表情で即答されました。
こう言ったことなどと共に、以下に記した
「やる気」についてお話させて戴きました。
従業員の【やる気】を喚起する!
🟠本当の「やる気」の元は?
🔲会社や仲間から期待されていると感じる
🔲自信を持って、出来ることを楽しくやる
🔲自分にも出来る(頑張れば環境が変わる)
🔲自分からやる(やらされるのではなく、自発的にやる)
🔲認められていると感じた時(承認欲求を満たす)
🔲大切な人に愛されている(受け入れられている)
🔲お金のために働くことは、外発的動機づけですが、
それ自体が悪いわけではありません。
物やお金に操られるのではなく、自己決定すれば、
やる気を起こすことが出来ます。
🔲やる気の起きる
「目的・意味・得られる結果と成果」
は何かを知ることです。
その為には「自分で選択して決める」
ことが重要で、それを決めるには
「出来るのか?否か?」の決断が大切です。
以上のこと共に
「本当にしたいのか?するのかしないか?」
と言う「自らのやる気」に焦点を当てることです。
(参考)
・要因・・・なぜ必要なのか
・基因(起因)・・・物事の起こる基(原因)
・誘因・・・ある事柄を誘い出す原因
・動因・・・欲求の原因になる力、
人を行動に駆り立てる力。
✡『誘因とは、人の外面にある欲しい
という気持ちを満たすもの・こと』
✡『動因とは、人の内面にある
欲しいという気持ちのこと』
💪🏻やる気を育てる
本当に意味のないこと、やりたくないことは、
やりませんし、「やる気」も求めません。
その「やる気」を育てるのは、
「やる木」という名の木を育てるようなものです。
木の成長に必要で役立つのは、
太陽光=日光、適度な水分、適切な栄養分です。
それを充分に供給するだけで、
木はスクスクと成長して行きます。
やる気が出ないというは、
「やる気」という、まだ若い苗木に
「やらなければならないと言う
義務感や義務感ややっても仕方が無い
と言うような無意味感」
という名のツタが絡まっていて、
どんなに日当たりを良くしてもツタの葉
に邪魔されているようなものです。
絡まったツタを先ず取り去って
あげる方が木の成長に役に立ちます。
そうすることで苗木は根を張り、
幹を太くして高さも増してきます。
そして立派な成木となり豊潤な実を付けます。
🔲やる気がこんな形で表れる
では、
やる気はどんな形で現れるのでしょうか。
1.テキパキとした元気の良い言行
2.生き活きとした表情、目の光、仕草
3.テキパキとした姿勢態度
4.ポジティブな言葉づかい
5、ワクワクする会話
6.清楚な身だしなみ(心身)
7.創造・挑戦意識を生み出す
🔳成功を求める気持ちと失敗を避けたい気持ち
🔽何かをやろうとするやる気があっても、
失敗を恐れる気持ちが強いと行動出来ません。
失敗しても怪我をしない、バカにされない、
大丈夫だと言う安心出来る環境が必要です。
🔽高い達成動機がある時に、人は自分にちょうど良い
目標を選ぶことが出来ます。
達成動機が低い時には、
失敗を恐れて簡単すぎる目標を選んだり、
失敗してもプライドが傷つかない
難しい目標を選んでしまいます。
🔽失敗の原因を能力不足だと考えたり、
成功を偶然だと考えてしまうと、
やる気が下がる。失敗は努力不足、
成功は自分本来の能力のせいと捉えること。
賞罰のはたらき
人は、報酬(ご褒美、賞賛、微笑みなど)
と罰によって動かされます。
誰だって、全てが直ぐに上手く
出来るようにはなりません。
報酬(対価)は、
今は出来なくても、いつかはきっと
出来る筈だという信念から与えられます。
それは人のやる気を左右します。
無くなれば、やる気も消えてしまいます。