【感想文】麻雀ストーリーはPRGで~「渚のリーチ!」(河出書房新社)
狙って購入したわけではなく、出合ったのはふらっと入った某大型書店だった。「麻雀小説!?それも新刊の棚に!」という衝撃もあって購入した。
麻雀は嗜むけどプロリーグについてはよく知らないし、著者が札幌出身だったというのも知らなかった。
どの時点でPRG(仲間ができて、ともに戦って成長していく)要素が出てくるかと待ち構えていた。スポーツものとは一味違ったチーム戦の心理などが、麻雀ストーリーにはぴったりだから。
PRG要素が出てくるのは終盤戦。そこからは、とてもわかりやすいサクセスストーリーが展開される。狙っているんだろうが、安心して読める。
棚が違ったら漫画かと間違うような表紙イラストだし、ここに聖地化要素が加わったらエンタメ小説の王道ともいえるものになりそう。
私小説スタートからのシリーズ化は果たしてあるのか?次回作があるとすれば著者の出身地・札幌が舞台だといいなあ(育ちは東京らしいけど)。
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