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『Tetsuya’s Truffle Salt』にハマってしまった件
もはや我が家で手放せなくなった調味料をご紹介したい。
『Tetsuya’s Truffle Salt』
トリュフの独特な香りとまろやかな風味が食欲をそそる。「たかが塩」と思われる方もいると思うが、「されど塩」なのだ。
最後に一振りして料理のファイナルタッチを加えるのが我が家流。肉でも魚でもたちまちに腕前以上の一品が出来上がる。
Tetsuya-和久田哲也氏はオーストラリアを代表する料理人で今はやりのおまかせスタイルのおもてなしを定着させた第一人者。
厳選されたオーストラリアの食材を使った和久田氏の創造の世界は、「フレンチ・ジャパニーズ」と称され長年に渡って高く評価された。
ワーキングホリデーで滞在していたシドニーで皿洗いのバイトを始めたことから、和久田氏のサクセスストーリーはスタートする。
シドニー西部郊外のロゼールに「Tetsuya’s」がオープンしたのは1989年のこと。36席のその店は、3年後にはオーストラリア版ミシュランガイドとも呼ばれる『SMHグッド・フード・ガイド』で最高評価の3つ帽を得るまでに成長を遂げた。
1999年になるとシドニー中心地への移転を決断。2階建ての日本建築の建物には120席が設けられた。重厚な扉を開けるとそこには美しい日本庭園が広がり、ゲストはこの手入れの行き届いたお庭を見ながら舌鼓を打つことができる。日本人のトップシェフの活躍の場として、これ以上ないほどの見事なセッティングだと感嘆する。
残念ながら2024年に世界のグルメたちを唸らせたこのレストランは閉店してしまった。予約の取れない有名店だっただけに、結局一度しか足を運ぶことができなかったことが悔やまれてならない。
それならばと百貨店で今でも入手できる「Tetsuya’s」ラベルの商品を買ってみたところ、底なしの沼にハマってしまったというわけだ。
日本の市場でも購入可能らしいので是非お試しいただきたい。