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現実は想像を超えて愛とゆたかに溢れている

2024年2月23日 私はモニュメントバレーのVIEW HOTELに滞在した。

インターネットで事前に情報を集めていたので部屋からどんな絶景が見えるか想像できていた。宿泊する日がたまたま満月であることも知っていた。

ただ、

満月がモニュメントバレーのど真ん中から出てくることは想像していなかった

夕方、モニュメントバレーのど真ん中の地平線から満月が上がってきた
地球からこんなに素敵なプレゼントをいただけるなんて思っていなかった

満月への興奮がおさまったところで、ホテルのレストランで夕食をいただいた
部屋に戻って窓から景色を見ると
絶景だった

巨大な満月の明るさで空は灰色に明るく、星は見えず、地平線まで見ることができ、地平線まで続く砂漠が遥か遠くまで続いていた
モニュメントバレーの岩たちの影が
砂漠に伸びていた
昼間のようだった
音は空気の音だけ、静寂
風は冷たく優しかった
その中で街頭のない道を走る自動車の赤いライトが時々見えた
満月の片隅には飛行機雲が2本ぐんぐん伸びていった。

想像を超えた現実に、圧倒された
この世に想像を超えた現実って、あるんだ

目の前の風景を、自分の中で消化できたところで布団に入った。

時差ぼけでAM4時に起床した。
窓の景色を見たら、満月は自分の背後に移動していた。
先ほどの景色から様変わりして、太陽に成り変わった満月がモニュメントバレーを照らしていた。真夜中なのに、岩の溝まで照らされて見えた。

私は月になったような錯覚に落ちた。
満月はいつもこんな美しい地球の景色を見ているんだ。
それと同時に、満月はいつも美しい地球の景色を照らすことはできても、その美しい影を見ることはできないんだ。満月は自分の美しい姿とそれに照らされてできる美しい影を知らないんだ。

私は美しい月とその影を、ここから見てあなたに伝えることはできる。
現実は想像を超えて、愛とゆたかに溢れていると、あなたに伝えることはできる。


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