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研究するから、どうにかしてくれ


はじめに

本日、医師が研究時間が確保できていないという記事を拝見しましたので、それについての私見を述べさせてください。

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若手が研究に専念できない

科学力強化のために、若手の研究力を卓越した水準に引き上げ、国際通用性を身につけることは、最善の策です。ただ、私が社会人大学院生をしている時もそうでしたが、研究する時間は、ほとんど時間外でした。そもそも、労働時間内に研究活動が実施できない労働環境は、研究活動を労働活動であると考えていない可能性があります。何かと研究を推進する「人」「物」「資金」「時間」が整っていません。この環境は、管理職にある方が若手研究者であった頃よりも、良くなってきていると言います。 昔は・・・・と お話をいただくこともしばしば。

繰り返される負の歴史

苦労して管理職になられた方がそれらの環境を変え、別の苦労(研究の卓越性)を若手に求めるのであれば、徐々に環境が変わり、成果が変わる様な気がします。ただ、それが上手くいかない様です。 管理職になると、昔の管理職のような立ち振る舞いをなされる方が非常に多いと思います。つまり、初心忘れる。 30年前に比べて、インパクトファクター、国際通用性、コンピテンシー等の新たなアカデミックファクタが追加されるなど、研究業界も高度化しています。それを全ての研究者が理解をしているところですが、環境は変わらない。けど、求める成果は高くなる。努力していてもまだ足りない、足りないと言われている様で、次第に疲弊しそうな気持ちになります。

30代研究者よ大志を抱け

変わらない環境の中で、30代研究者がうまく立ち振る舞い、この難局を乗り越えて、環境を変える存在になろうではありませんか。 私自身は、自分のことで精一杯になるときがほとんどですが、大学院生や後輩研究者と接点を持つ機会があれば、可能な限りサポートすることを心がけていますが、環境を変える存在になるためには、自分自身の能力を卓越させる必要があるので、停滞しないようにしなければならないと思っています。 そのためには、楽しみながら取り組む必要があります。そして楽しみながら取り組むことがあるからこそ、楽しめないことについても取り組めるのではないでしょうか。

まとめ

環境が変わらなければ、誰かが環境を変える。誰かが環境を変えるのであれば、その人が少なくとも前向きに取り組む必要があるという私見を述べさせていただきました。30代研究者も残すところ数ヶ月ですが、頑張っていきたいと思います。

愚痴

あなたの身の回りにいませんか? 研究だけ頑張って、他の業務を実行しない人

私の周りにもそのような人がいました。
研究者といっても研究以外の業務があるのが当たり前なので
研究のみに専念すれば業績が増え続けますが、人望は失い続けます。
一人でできる研究に良い未来は待っていませんよ。

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