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Vol.69 旅の最大の目的、ルワンダでの日々を振り返る。#4
遂に、ルワンダに到着!ここではこの旅最大の目的だったルワンダ1ヶ月滞在について記したいと思う。
49日間に渡るアフリカ旅の真の目的
僕がこの旅をしたいと思った主な目的は、「アフリカで生活し、それに慣れ、現地の人と交流したい」というものだった。
今回の滞在でお世話になったのは「Journey House Actions」という現地法人。そこに300ドルを支払って、1ヶ月間の住む場所、食料を提供してもらい、現地の保育園で活動をしたり自身のプロジェクトを進めたりするというインターンを行った。
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このインターンでは、本当に気持ちの変化が激しかったと感じている。こんなに今までとは全てが違う環境に身を置いたのは初めてであった。ただ、その結果、本当に色々な経験を得ることができたと思う。
ルワンダ編は少し長くなってしまうので、「ルワンダ基礎知識編」、「実際過ごした日記編」に分けて、少しでも僕が感じたことを読者の皆さんが理解しやすいように、ルワンダでの日々を振り返っていきたいと思う。
ルワンダ基礎知識編
美しい国にある悲しい歴史
ルワンダという国は簡単にまとめると、アフリカ中央部に位置する、「千の丘の国」と呼ばれる美しい自然が見どころの国だ。ゴリラ観光や豊かな国立公園が人気の国だが、
特にルワンダが世界に知られたのは1994年のジェノサイドである。
ここでルワンダで起こってしまったジェノサイドについて少しだけ説明したい。
ルワンダのジェノサイド(1994年のルワンダ虐殺)とは、1994年4月から7月の約100日間にわたって、ルワンダで発生した大量虐殺事件である。この期間中、少なくとも80万人から100万人が殺害されたとされている。主な犠牲者は、少数派であるツチ族の人々であり、同時に、ツチ族を支援したフツ族の人々も対象となった。
この虐殺の背景には、長年にわたる民族間の緊張があった。この頃のルワンダでは、人口の大部分を占めるフツ族と、少数派のツチ族の間に社会的・政治的な対立が存在していた。20世紀初頭にベルギーの植民地となった際、植民地支配者がツチ族を優遇したことで、対立が深まったのだ。しかし、いつ、ルワンダがツチ族とフツ族に分けられたのかはまだ議論の余地が残っている。
ジェノサイドのきっかけは、1994年4月6日に当時のルワンダ大統領であるジュベナール・ハビャリマナの乗った飛行機が撃墜され、彼が死亡した事件である。この事件を契機に、フツ族の過激派がツチ族とその支持者を標的とする虐殺を開始した。国際社会は当初、この虐殺に対して十分な対応を取ることができず、多くの命が失われる結果となった。
ただ、現在のルワンダこのような悲しい過去を乗り越え、平和と経済発展を実現している。
僕自身そこまでルワンダの歴史に詳しいわけではないので、あまり深く語ることはできないが、ルワンダについてもっと知りたい方は『ホテル・ルワンダ』という映画やその他論文を読むことで、史実を掴むことができると思う。
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ルワンダの物価は日本の3分の1
お金を交換しに行った時に沢山の札束をもらい、とても驚きだった。僕らが行った時は1円≒8.5RWFであった。
飲料水2L 800RWF(=約100円)
マンダジ 100RWF(=約12円)
サモサ 100RWF(=約12円)
チャパティ 100RWF(=約12円)
アボカド 100RWF(=約12円)
卵入サモサ 200RWF(=約24円)
ケトル 11000RWF(=約1200円)
データ量1GB 100RWF(=約12円)
バイクタクシー 大体1分100RWF(=約12円)
だった記憶がある。
体感では日本の3分の1くらいの値段で全て買えるような印象だった。
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また、あまりぼったくられないことも驚きだった。都市部の市場などはぼったくられたが、僕らがいた地方部に限っては全くぼったくられず快適にショッピング、生活をすることができた。
街のようす
僕らがいた街には、様々な店が集まっており日用品を買うのに困るということはそこまでなかった。
また、毎週水曜日にナイトマーケットが開かれ、その日に限っては服やスリッパなど必要なもののほとんどを買うことができた。
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その他にも沢山のカルチャーギャップ?みたいなのを経験しました。
例えば、
①車の音楽デカすぎる
②女性が23kgのスーツケースをバイクタクシーで持ち帰る⁈
③バイクタクシーは必ずヘルメットをくれる
④時間の流れ方が違う(アフリカンタイム)
⑤冗談でも尻を叩くのは本当によくないみたい(めっちゃrudeらしい)
⑥街ゆく子供達がついてきて、「Give me money, Needs money」と言われた…(ここでお金を渡してはいけない)
トカゲやネズミと格闘する
Art Galleryという文字通り絵が飾られているところに泊まらせていただいた。下の写真のような部屋である。
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上水は通っておらず(シャワーは設置してあるのに…)、下水道だけはあった。毎朝、水をもらいに行っていたのが懐かしい。
持ってきたバケツの水を使って水を被ってシャワーをしたり、そのバケツの水を使ってトイレを流したりしていた。部屋の中では常時5匹のトカゲを確認することができ、時々ネズミが出て騒ぎになった。枕元の絵の裏にネズミがいたときは、夢にまでネズミが出てきた…
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1日の流れ
①サモサ、マンダジ、チャパティを買いに行く(それぞれ1つ12円ほど)(さもさチャパティがマジでうまいです)
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②幼稚園へ(ご飯を配る、子どもと遊ぶ、など)
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③昼ごはん。街唯一の店へビュッフェを食べに行くことが多かった。
④農場に行ったり子どもたちに躰道を教えたり…。
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⑤日が落ちてきたらバスケ(地面がガタガタでした)
⑥夜ごはん(滞在先の団体の人が毎日作ってくれます!)
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⑦何店舗かあるbarへ行くことが多かった。
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次回の記事では、この基本情報をもとにして実際に起ったことを書いていきます!
ライター プロフィール
Shotaro Washimi
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東京大学理科二類所属。
現在はオーストラリアのシドニーにあるニューサウスウェールズ大学に交換留学中。中高では野球部に所属していて、大学から武道の一つ、躰道を始める。オーストラリアに来てからもオーストラリア躰道協会にて躰道を続けている。その癖からか(?)写真の中で躰道の構えをしている可能性があります笑