発見する力

例えば、何かに困っている人が、偶然洗濯機の渦を見てハッと何かに気が付くとか、コップの中にある氷がまるで泳いでいるように溶けていく風景に何かを閃いたり、光りの反射に思い付くことがあったり、人は外にある現象を見つめることで、現状のそれまでの壁が打破されて突然新しい世界が広がっていくということがあります。

さらには自然界に生きている様々な働きや動植物の動きや習性に発見したことが、力業で暴走している私たち人間の戒めになったり、新しい技術として暮らしに役に立つものになるということもあって。

当然なのですが、それは私達の便利性のためにわざわざ自然界から用意されたものでは無く、私達にとって答えに見えるものは手を付けられること無く静かに当たり前に自然にそこにあり続けていた、ということがたくさんあるのだなぁと、ひとつ知る度に思い知らされています。
本当にたくさんのいろいろなことを私たち人は見ていないし、見えていないのだなって。そして教えてくれているってことに無自覚なんだなと。こういう衝撃、ショックはとても嬉しいものです。

だからこそ、解決を求めることがあるなら、それは自然界の働きや動植物に答えのヒントを求めよう、いつの頃からかそう思う私がいました。

社会に行かせるような大きなことだけじゃ無くて、自分の日常の中にある困ったことや悩んでいることの答えやヒントになるようなものも、求めるとすでに存在しているということが起きることになるでしょう。そういうものが「ある」ということを受け入れて理解するほど「答えやヒント」という存在と出会ってしまうことが多くなります。

多くを持たずに故郷を飛び出して、15年目。
病とも出会ったし様々な危機もあったけど、みんな途中経過でした。今もまたさらにどこかに到着するその途中経過です。そう思っています。
学びばっかり。気付きばっかり。
出会いと物語がいっぱい。有り難いがいっぱい。
そんなこれまでの旅でした。

2020年になって突然のように、この世の形がどんどん変わっていこうとしているのが目に見えてわかるようになって来ました。
当たり外れでは無いところにある本質的な「占星術」という世界では、これからの時代がいかに新しくなっていくのかということを語っています。
それは地球とか社会とかがそうであるように、小さくは私達ひとりずつがこれまでとは違う考え方や動かし方を採用していく時代の始まりだよって、そう教えてくれています。どのように受止めて、採用するかしないかも含めて、それは私達ひとりずつの決断と行動に任されています。

誰かに判断されて受け入れる事になってしまっている自分像というのでは無く、自分をより生きるために本質的な自分のことをより知っていくために、例えば「占星術」を知っていく方が増えるといいなと思います。その中で手に入れることの出来た自分像というものは「誰かに与えられたもの」ではなく「自分が見つけた、発見したもの」とういうことになるでしょう。譲る必要の無い宝物に出会ったしまった人は、これまで揺らされ続けてきている様々な不確かなあるいは信頼できない影響力というものに、我慢することも無く胸を張って毅然と「さようなら」することが可能になっていくだろうなと思います。自然に離れるという形で、です。

そういう占星術というのは、例えば良い悪いの運勢を見るということよりも、自分という存在が地球に生まれた時のその地図を読み解いていくという方が近いのです。
さらに占星術でいうところの月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星という各天体が象徴している私達の様々な「行動欲求」というものを社会や他者に投影したままではなく、ひとつずつ自分の中へと取り戻していこうとする自主的なワークとしての側面がとても重要なものだと思っています。
人に付くこと無く、誰かに何かされる自分というのでは無く、自分で捉えて考えて自分で使うということの重要性です。「占星術」は、その道を開いていくことの可能性を指し示している大きな知恵との出会いとも言えるでしょう。

一般的には、まだまだ占星術は当たり外れだとか良い悪いだと誤解されていることが多いと思われるのですが、全くこれまで興味の無かった方々にも、単なる占いというイメージしか持っていなかったという方々にも、実は本当のところ…ということをnoteで少しずつお話しさせていただけたらなと思います。

写真と文　sanae mizuno
https://twitter.com/SanaeMizuno