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硬い巻藁を叩いたら拳の骨が強くなり(KO率が上がる)という幻想
空手家達の幻想
私は昔、空手をやっていたので 空手家たちに伝わる幻想で、 硬い巻藁や木の板や壁などを叩き続けると、コブシの骨や拳そのものが硬くなって、 強くなって折れにくくなり、 拳がまるでハンマーのような鈍器みたいに硬くなり、 パンチの威力も上がる。 という話をよく聞かされました。
はっきり言ってこれ、
ただの思い込みなんですよね……
部位鍛錬
拳(コブシ)、足の甲、スネなど、 打撃系格闘技で 相手に 攻撃する部位を鍛える鍛錬を部位鍛錬と言いますが、
この部位鍛錬をするため、 コブシやスネを鍛えると称して 、硬いコンクリートの壁や電柱やガードレールなどを ガンガン叩く空手家や ムエタイの競技者などが数多くいて、
こういうことをして、 「コブシや足の甲、スネなどの 骨が強くなる」と思い込んでいる人が多いのですが、医者に聞いた話では
骨は まったく強くなってないそうで……
部位鍛錬している人の骨
レントゲンを撮れば、そういうことをしている人の骨は当然、ボロボロにヒビが入ってしまい、その骨折した箇所を何度も骨折し、折れた骨が何度も修復されることを繰り返していると、
折れた骨の間に肉や血管・神経などがはさまって、 壁などを叩く前よりもボロボロ でスカスカの骨になっているそうです。
部位鍛錬をしている本人たちは、
繰り返していくうちに 手足が痛くなくなってくるので、 思い切り打ち込めるようになり
拳が強くなった!!!
などと思い込んでいますが、 痛みを感じる痛覚が潰れて、痛覚がバカになっただけの話であり、 手足の骨は細かい骨折を繰り返す事で、当然骨がボロボロになって、普通の人よりも脆い骨になっているそうです。
スネを硬いモノにぶつけまくって、鍛えに鍛えた 空手家が、 自分のローキックを相手の 膝で防御された瞬間に、 蹴ったほうの選手のスネの骨がへし折れる。などということも試合中に見たりしています。
いまだに多い、思い違いをしている人達。
医学も発達して、情報もネットで 大量に仕入れられるようになった、この令和の時代ですら、 未だに手足を壁にぶつけて「強くなった!!!」と喜んでいる空手家が非常にたくさんいます。
「拳を鍛える」「パンチ力を上げる」より大事な事は「攻撃を当てる技術」「相手の攻撃をもらわない技術」です。
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