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プリントがGOODな社会のためにできること | ReUse by Printing 1-1

こんにちは。〈Printio〉で広報を担当しているちばひなこです。
このnoteでは、〈Printio〉の行うサステナブルプロジェクト《ReUse by Printing(リユースバイプリンティング)》と私たちの考えるプリントの持つ力を説明します。

ReUse by Printingって?

《ReUse by Printing》をひとことで表すなら、「印刷でリユースを活性化しよう」というプロジェクトです。
2022年7月に始動し、普段は印刷しない古材や古着、余剰在庫や規格外資材などにプリントを施すことで、新たな生産経路と流通経路の開拓を目指します。

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プロジェクト第一弾として取り組むのは「隠れ繊維ロス」の再流通。オーガニックコットンで作られたTシャツに存在する「コンタミTシャツ(綿花の殻など、布繊維以外のものが混入している生地で出来たTシャツ)」にデジタルプリントを施します。

※ 隠れ繊維ロスについてもっと知りたい方はこちらのnote

プリントは、そもそも「何のため?」

私たちが目指しているのは「GOOD」な社会です。見渡すとあらゆるものが印刷されている現代社会で、プリントでもっとたのしく、もっとGOODなことができるのではないかと考えています。

まずは、あなたにとってのGOODなプリントについて考えてみましょう。

最初の問いは「なにを大切にプリントするのか」

● 素敵なデザインやイラストを載せて「意匠を凝らす」ため
● 誰かとの、ブランドとの、社会との「関係性を表現する」ため
● 暖まったり、TPOに則したり、速くなったりと「機能性を伝える」ため
● オンリーワンにするための試行錯誤など「過程をたのしむ」ため

〈Printio〉では、印刷されたプロダクトは(ざっくりとした分類ですが)

  • FOR YOU(あなたが“誰か”のために意匠を凝らしてつくったもの)

  • WITH YOU(あなたと“誰か”の関係性を伝えるもの)

  • YOU NEED(“誰か”が必要とした機能をもつもの)

  • BY YOU(“誰か”が過程をたのしむもの)

のいずれかを大切にしているのではないかと考えています。(もちろん例外や複数の目的を横断したものもあります)


つぎの問いは、「“誰か”にとってGOODなプリントってなんだろう」

さまざまな理想の形があるとは思いますが、アイテムが届く先の“誰か”目線のGOODなプリントを私たちは下記のように考えています。

まず、「FOR YOU」にとってのGOOD。
全員にとって最高ではなくとも、“誰かひとり”にとって最高であれば、そのアイテムが生産されることは大事な要素ではないでしょうか。
色違いも柄違いもバリエーション豊かに展開があり、マイナーキャラクターや自分の誕生日など自分のために作られたと思えるアイテムがGOODだと私たちは考えています。

つぎに、「WITH YOU」。
“誰か”がそのコミュニティの一員になるごとにすぐにアイテムを手に入れられて、それがコミュニティの負担になっていないことが大切ではないでしょうか。身体の大きさに合わせて本人が希望するサイズだけを1枚だけ作れて、遠く離れた自宅にすぐに届いて、推しやコミュニティの負担にもならない。

「YOU NEED」はプリントではたどり着きづらい領域ですが、防水や防塵の加工印刷など“誰か”にとっての必要な効果が過不足なく得られることが大切です。どちらかというと「YOU NEED」なアイテムは繊維素材の開発で達成できそうです。

さいごに、「BY YOU」。これは“誰か”が直接参加できることが大切です。過程を楽しむには生産の過程にフルコミットできるのがいちばん体験価値を高められるでしょう。なので、ワークショップやカスタマイズ性の高いデザインシミュレーターの提供などが当てはまりそうです。


さいごの問いは「プリントをもっとGOODにするためには?」

何を大切にプリントをつくって、どうやって届けるかを考えたら、あとは「どう作るか」です。どう作るかはGOODな工場に頼むかに相談です。

というわけで、長くなってきましたが、さいごに工場ができること(〈Printio〉ができること)をご紹介します。

プリントをもっとGOODにするために印刷工場ができること

地球への環境負荷の少ないプリント手法を選ぶ

旧来の印刷方法である「スクリーン印刷」は、印刷したいアイテムのメッシュ状の版を作り、そこにインクを乗せて、版を水で洗い流して完成します。洗い流すインクも、洗うための水も、廃水もたくさんでます。

一方「デジタル印刷」は、小さな点状のインクを点描のように印刷面に落として印刷を行います。そこには「版づくり」も「インクの洗い流し」も「廃水」も存在しません。地球への環境負荷の少ないプリント手法を選ぶことは工場のできるGOODなプリントのひとつです。

必要な時に必要な数だけプリントできる体制を取る

オンデマンド生産という体制を取ることができれば、「On-Demand(要求があるごとに)」で製造を行うことができます。
これは、インターネットを介して受注を受けたら、工場での製造がはじまる仕組みです。発注主が在庫をたくさん抱えながらお客さまに届けるのではなく、注文ごとに必要な数だけ生産することで無駄な在庫を減らし、「Reduce(作りすぎない)」を実現できます。

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※マスカスタマイゼーションサービスやオンデマンドプリントについてもっと知りたい方はこちらのPrintioブログからどうぞ

ちなみに…〈Printio〉の得意とする『在庫を持たずに、必要な時に必要なだけ印刷するオンデマンド印刷』が向いているのは、先の4分類のうちの「FOR YOU」なプリントと「WITH YOU」なプリントです。バリエーションづくりも追加生産もオンデマンド印刷の得意分野なのです。

印刷資材をGOODなものにする

プリントをGOODにしても、そもそものボディ(資材)がGOODでないと、トータルでGOODとは言い切れません。

オーガニックコットンやリサイクルポリエステルを使ったアパレル資材を探してみたり、もっとサステナブルな素材はないのか模索することも大切です。そのほか、古着や古材、普段は廃棄してしまうものを再利用するのもGOODと言えるでしょう。

今回の《ReUse by Printing》プロジェクトでも、この資材のGOODを目指し、“隠れ繊維ロス”になってしまっている「コンタミTシャツ(綿花の殻など、布繊維以外のものが混入している生地で出来たTシャツ)」にデジタルプリントを施します

《ReUse by Printing》プロジェクトで目指すもの

《ReUse by Printing》プロジェクトでは、普段は印刷しない古材や古着、余剰在庫や規格外資材などにプリントを施すことで、新たな生産経路と流通経路の開拓を目指しています。

今回の“隠れ繊維ロス”を減らす、コンタミTシャツを使ったプリントはその第一弾。これからの《ReUse by Printing》プロジェクトもお楽しみに!

第一弾の詳細はこちらからどうぞ!

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noteでは、Printioのヒトや工場、プロジェクトの紹介、わたしたちの考えていることや目指したいことを綴ることによって、“GOOD”を目指す軌跡を記録しています。
みなさまも一緒に"GOOD"であることを一緒に考えていただけますと幸いです。

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