祖母と私の二人旅⑦+兄 というか  旅を振り返って

ようやく旅から兄の住む街に戻ってきました

色々見聞き経験出来たたびでした

祖母も疲れた様子もなく”満足よ~”といった感じでした


私のような頭の固い人間にはイタリアはちょっと刺激が強い所でした

兄を訪ねる前、日本の常識が骨の髄までしみ込んでいた私

始めはイタリアの事が好きになれるとは

思いませんでした

しかし 兄宅に数日滞在している内に起きた幾つかの事柄で

私の固い頭がすこしチンされ溶かされました

 日本から兄宅に到着したばかりの翌日 

朝からオーディオがガンガンかかっていました

”兄貴の音楽好きは変わっていないなぁ~”

しかしこの曲も歌っている女性歌手も知らない

メロディーが古臭いし・・・

でも英語の曲か

 兄の作った朝ごはん食べている時も 

何しててもずーっとオーディオかかりっぱなし 

しかも朝からずーっとかかってる女性歌手の同じ曲

”兄貴はこのCDしか持ってないんだな 生活苦しそうでもないのに

お金ないのか・・・”

そう考えてる間もまた同じ曲がかかります

流石に私もつい「ねぇ兄貴 そろそろ違うCDにしてくれない?

2時間も3時間も同じ曲ばっかりで飽きたよ」

「いや、これCDじゃないぞ ラジオだ たぶんリスナーの

リクエストにラジオ局が応えているんだ」

ええええええええええええええええええええええ~~~~~~~~~~~~~~~~

!!!!!!!!!!!!!!

???????????

そんなばかな~~~~~~

「いくらリクエストでも同じ曲ばかりかけるのおかしいよ?」

「それだけこの曲は愛されてるんだろうな」と兄の返事

・・・愛されてるったって・・・

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因みに帰国後その”愛されてる女性歌手”を調べたら

            👇

フェアーグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction)

というイギリスのバンドでした

私が今でも一番愛しているパフォーマーです

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兄の所に滞在しだして3~4日経った頃気づきました

毎日夜になると下の階の住人が(兄宅はアパートの5階だった)

決まってメロドラマっぽいTV番組を

ドでかいボリュームで観ているみたいで

夏の夜だから?窓全開??うるさいうるさい

夜中もつけっぱなしでず~~~~っとメロドラマサウンド

兄に言うと

「あのおじいちゃんメロドラマが大好きなんだ」

「大好きって言ったって・・・」


ある時兄が

”銀行に行かなければならないけど開いてないんだよな”と言ってます

「もしかして夏休みって事?」私が冗談をいうと

「昼休みが3時間位あるからその間銀行閉まってるんだ」

「?????????3時間の昼休み????????」

高校生の私ですら仰天のシステム

「イタリアの人は食事を摂る事が大好きで大事なんだ」と兄

「・・・・・・・・・・」

         この一連の出来事で

私は日本の価値観以外の価値観が存在し

人が何の為に生き 何が好きで何を大事にしているのか

自分は、日本人は何のために時間を費やしているのか を

考えるようになりました

イタリアの飲食店はハッピーアワーという時間を設けてて

食うのに本当に困るほどの貧しい人達の為に無料で行っていたが

日本のハッピーアワーって商売の手段の一つだよな・・・


私はイタリアの旅で

ニュートラルに物事を見られる、考えられる様に

成長させて貰えた気がします







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