「資格を取ればなんとかなる」は幻想?10年後をイメージして、本当に行きたい未来を見つけよう
「10年後の自分をイメージしてみて!」
というと、現在の状況に囚われたまま10年後をイメージしようとする。
でも、よく考えてみてください。
10年前に今の自分が想像できていましたか?
私は10年前の2014年に、自分が香川から上京しているなんて全く想像していませんでした。
そんなことはありえないと思う以前に、想像の中にいれることもしていなかったのです。
それどころか、フリーランスになっていることも想像していませんでした。
だから、
一旦、今の状態がどうだ!という条件はおいておいて、自由に10年後の自分を描くことが大事です。
できるとかできないとか考えるのではなく、こんな自分がいいなあと思うことを描けばいいのです。
キャリアコンサルティングでキャリアプランの話をしていて、
将来取り組みたい仕事や働き方についてジョブカードによく書かれているのが
「〇〇の資格をとってそれを活かした仕事をしていたい」
「人の役に立つ仕事をしていたい」
と、書いている方が多いです。
わかります!
わかるんですが、これでは
じゃあ、これからどう動いたらいいのかが何も見えてきません。
なぜならば、資格をとればなんとかなる。
資格をとったら何かが見えてくる
資格があれば役に立つはず
としか思っていないから。
「その資格をとって、あなたはそれを活かして10年後どうなっていたいのですか?」
それを聴くと「いや~、想像してもなれるかどうかわからんし…」
「まだそこまでは考えていないし」
そんな感じで固まってしまうのです。
「じゃあ、10年後のあなたの姿を想像してください。どんな服装で、どんな場所に住んでいて、周りにはどんな人がいますか?」
まずは具体的に自分自身の映像を自由にイメージしてみるのです。
10年経っても若々しく笑顔いっぱいの自分でいる。
髪型はこんな感じ、毎日こんな服装がいい。
高層マンションに住んでいる。
いや、お庭のある小さな家に住んでいる。また、場所を決めずに全国自由に動き回った生活をしている。
そして、仕事をしている部屋は大きな窓があって、いつも優しい光が入ってきている。
部屋にはたくさんのグリーンがあり…
など、こんなこと無理なんて思わず、もう無限に自由に想像していただけたらいいと思います。
その上で、イメージしたあなたに、そこでどんな仕事をしているの?と、問いかけてみてください。
この時に、今の自分に囚われる必要はないのです。
会社員の方は、必ずといって会社員のスーツを着た自分しか想像しません。
でも「極端な話、今のスキルを活かしてフリーで働いていたりってこともありませんか?」
と、聴くと、
あっ、そういうのもありなんだ、イメージしていいんだと初めて気づく方が多いのです。
なので自由に、自由に…
10年後をイメージして目標を立てることによって、今の動き方が見えてくるのです。
動いてみた結果、ちょっと違うなと思えば、目標は軌道修正したらいいだけ。
でも、10年後の目標をまず立てることで、今の動き方が見え、動いた分だけ立てるアンテナが増え、選択肢も増えていくのです。
それって、なんか楽しくなりませんか?
10年後の目標を立てて、そこから今にさかのぼってきて、じゃあどう動こうって考える。
あれもこれも試してみる選択肢ができて、その結果がわかることで、次の動き方がまた見えてくる。
自分には今だけじゃない可能性がたくさんあるんだと知ることができる。
もうそれだけで今も10年後もワクワクな毎日になりそうですよね。