#1【ノンフィクション】『The Third Pole:第三の極地』
3月14日
先日、身内と
「そういえば、お取り寄せってしたことないね」
という話になった。
お取り寄せだけではなくて
“それ”を買うために出かけて行く…ということもないね。と。
食へのこだわりがないわけではないし、
好きなものもある。
でも、お取り寄せしてまで、
わざわざ買いに行ってまで、
遠くまで足を伸ばしてまで食べたいものってないなぁと。
面倒くさいが勝つのだ。
絶対に○○な気分というのがない、いや、あるか?
分からない。けど、全然フツーに諦められるのだ。
そんな私が今日、
ステラおばさんのクッキーを
買うためだけに電車に乗っておでかけ。
たまに、無理に理由付けしないと出かけないほど
出不精。
出かけてしまえば、さすがに、
本当にクッキーだけを買って帰る…
ということはない。
と言っても寄るのは本屋とカフェくらいだが。
ということで、本日もお決まり本屋へ。
最寄りの本屋と同じくまざわ書店だったけど、
カフェがあるタイプ!
色々決まりがあるようだけど(週刊誌×、参考書×、マンガ×な ど。)試し読みとして購入前の本を
珈琲などを飲みながら読んでいいなんて、最高だろ!
めっちゃ気に入ったよ。
ここの書店で出会って、ここのカフェで読んだのが
『第三の極地』。
南極、北極の極点の次となるのがヒマラヤ山脈で、
この本では3番目の極点はエヴェレストだと。
著者はロッククライマーでその前駆者。
長いことエヴェレストに興味がなかったが、
マロリーとアーヴィンの謎に関心を持ち始め、
2019年捜索隊の一員としてエヴェレストに挑んだ。
その時の話である。
なぜ惹かれるのか。
これ、私は「極地だから」ではなく「極地だった」だけだと思 うのだ。
休みという休みは釣りとか、自転車とか、料理とか、
サッカーチームの応援とか、アイドルに会いに行くとか、
パズルとか、読書とか旅とか。恐竜とか歴史とか、なんでも。
そういうのと一緒なんだと思う。
ただ大半のコトは「命の危険」は伴わない。
危険と隣り合わせで、
だから周りからみたら狂気のように思えるけど、
本人たちは特別なんて思っていないし、
なんなら他の人に対して
「よくそんなことできますね」(←よい意味)と思ってると思う。
分からんけど。
エヴェレストは、
登りたい人が登っているだけだと思っていたけど、
シノットが参加した捜索隊なんかも登っていることを
初めて知った。
(アルピニストの野口健さんは、そういえばゴミ拾い登山をして いたよね?)
そして、エヴェレストで思い出すの栗城史多さん。
(『デス・ゾーン』読んでめっちゃ泣いたなぁ)
3月18日
どのくらい前だったか、友人に誘われて、
月に1回横浜のホテルで行われる勉強会に出席していた。
その勉強会で「宇宙や深海の研究が盛ん(予算も多く付いているし人々の関心も強いという意味も含まれてる)だが、そこにかける理由が分からない。もっと健康に金をかけるべきだ。」と。
この勉強会は有名な健康食品主催だった。栄養や体の話はとても分かりやすく、看護学校では習わない視点からの話でとても勉強になった。特に栄養に関する勉強は、私たち(看護師)もこれくらい詳しく学んでいたら看護の視点も変わるだろうなと思うくらいだった。
この勉強会の基本は「人の体は食べ物で出来ている」ということ。だから、その食べ物を良くしなければ薬 飲んだって運動したって何したってダメなんだ…だからこの完全に整ったこれ(自社製品)を摂る必要があ る、というところに、もちろん繋がって行くんだけど、単純に「じゃあ、なぜ国はこれを取り入れないのか。 そんなにすごいスーパーフードなら国家が買って国民に配ったら病気がなくなるじゃん。なぜしないの?」 と。さらに、そんなにすごいならなぜ途上国に配らないのか?と。
この話を『第三の極地』を読みながら思い出した。
なぜかって、人はなぜ過酷な状況に惹かれるのだろう。
「第三の」と言ってるから、もちろん第一も第二もある。
想像つくと思うが、それは北極点と南極点。
どれも、私たちが暮らす地球にある。。
三つとも表面にある。
google eathを使えば誰でも見ることが可能である。
一方で、
先ほど出てきた宇宙と深海は
googleを使ってもみることができない。
でも、人類は高水圧に耐えられる乗り物を開発し、
10000mを超す深海まで潜水出来るようになったし、
宇宙は、お金を出せば民間人でも行くことが可能(要訓練)に なった。
生身の体では行けない場所にもいけるようになった。
それなのに、8000mを超す山には簡単に近づけない。