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旧暦新年にあたり身体を整える、禁糖をしてみて気づいたこと。

禁糖。
私の周りにゆるりとある野口整体界隈では、
春先に2週間ほど砂糖断ちをする、という慣習がある。
自身の身体を観ながら始めたり終わったりでよいのだが、ひとつの目安としては旧暦新年始め。
今年で言うと1月29日、中国春節のニュースを聞く頃だ。
月のリズムに合わせた暦である旧暦、新年は新月にあたる。
新月は物事を始めるのに良く、14日後に迎える満月に事が成就するとされているので、「春先」というぼんやりとした言葉で語られる禁糖を始める時期として、分かりやすく忘れにくい。
この時期に禁糖を行うことで、身体がリセットされ、夏に向けて整えられるという。


始めたきっかけ

実はこれまで3,4回ほど禁糖チャレンジしている。身体が軽くなり引き締まる感覚、頭もクリアになることを知っている。
今年もそろそろその頃だなぁ~と頭の隅に置いたまま、日常をだらだらと過ごしていた。
今年の年末年始はゆっくりできたこともあり、よく食べよく飲んだ。
年始しばらくして軽く調子を崩しそうになり、すこし喰い改め、生活を立て直した。
だが、食欲はクセになるというか、歯止めが効きにくく、その後も惰性で食べる状態に陥っていた。
間食も食事もしっかり摂る生活。
なんだかダル重な1月下旬を迎えていた。
お昼寝が欠かせず、とにかく「疲れた」が多い。
1番アレ⁈と思ったのは、毎日の楽しみである1杯のコーヒーが美味しく感じられず、飲み終わった後ムカムカしたり、気分が悪ったりが続いたこと。
なんか、変だな…
「お、これは禁糖のタイミング!」となり、始めるに至った。
自分の身体の感覚と禁糖に適した時期がうまく重なり、自発的にやろう!と始められたことが今回とても嬉しく思っている。


ルール説明

お砂糖だけでなく、カフェインやアルコール、化学調味料も一緒に断つ(よう努める)ことが禁糖のルール。ついでに小麦も抜く人もいる。要は依存性が高く、身体の感覚を麻痺させるものたちと捉えている。

今年取り組んだマイルール

ルールはあるが、取り組み方は人それぞれ。今年の私は以下のように考えて始めてみた。

  1. 食間の甘いもの、スナック菓子をやめる
    →焼き芋、ナッツ、ドライフルーツ、甘酒などに置き換える

  2. 調理の際に極力砂糖を使わない
    →塩や味噌、しょうゆで味付け、本みりんはOK

  3. コーヒー、アルコールはおやすみ
    →穀物コーヒーやハーブティーで代替 紅茶もOKとした

  4. 調理済み食品や外食を控える
    →我が家は子ども4人の6人家族なので、時間のやりくりや家族とのイベントを優先する 

とまぁこんな感じで、私の場合、とにかく①の不健康そうな間食をやめる!!という部分に気合いが入る。スナック菓子→クッキー・チョコレート菓子の甘いからいループに陥っていたことを自覚していたから。
それと、小麦もできれば控えようかな~くらいの気持ちで始めた。


振り返り

まず、できたことは1.と3.。
自分1人事なので、問題なくできた。
今回はかなり楽に取り組めた。やめると決めたら欲しくなく、出先でお饅頭やどら焼き、飴にクッキーと色々いただく機会が多かったのだが、それを見ても、心が揺れなかった。
この理由は、昨年から1年、日中1人きりの時間を持てるようになり、甘いものや添加物バリバリのお菓子を、好きな時に好きなだけ食べられるようになったからだ!!!!と思っている。
乳幼児子育て中はコーヒーを熱いまま飲むこともままならない。幼い子どもの手前、チョコレートや飴は控えめに、スナック菓子は子どもが寝てから食べるなど、人知れず我慢をしてきた。
まだ小さい子どもと、身体のできあがった大人は食べるものが違って当たり前と考えているし、大人には必要悪もあるよね。今年の禁糖は、ある種自分の食欲が満たされた状態で始められたのでは、と感じている。

久々に飲んだ甘酒はとても甘く、お腹にも溜まるので、満足度が高かった。小鍋で温め、豆乳で割って、しょうがをすって…普段なら面倒でやらないことをして、その手間分のおいしさを感じることができた。

甘酒豆乳ラテとミックスナッツレーズン
ヘルシーの極み

今年は全然していなかった焼き芋が子どもたちにも大好評で、毎日のおやつに。近くの産直でおいしい芋が売っているのと、薪ストーブの遠赤効果で、本当においしい。皮をむいてお皿にとり、大きめにカットして熱々の上にバターをのせてフォークで頬張る。無双なヤツ。
最近はスナック菓子や市販のオヤツに毒されていた子どもたちが、口をそろえて「毎日これがいい!」と言うので、ホクホクと焼き芋づくりに勤しんだ。市販のお菓子よりは高くつくけど、身体にもいいのは気持ちよい。


逆にできなかったことは、2.の調理に砂糖を使わないこと。過去にストイックにしていた時期もあるので、いけるかな~と思っていたけど全然無理だった!家族の食べる量に従って、自分の中の基準を緩く緩くしていった結果、様々な調味料にお世話になっている。だし醤油どの、マヨネーズさまやケチャップさま、コンソメさん・中華だしの君などなど、もうなくてはならない存在過ぎる。そして全てにお砂糖が入っている。
ちょうど節分があったり、寒波が来て超絶寒かったりして、恵方巻やおでんも作った。恵方巻は、かなりお砂糖たっぷりなお料理なので、今年はほんのり避けようとしていたら、子どもたちが楽しみにしてくれていたのを知って、ママは嬉しく巻きに巻いた。

毎年作って17年目 年1でも上達する!

おでんも、お出汁に甘みが入った方がおいしいし、練り物には必ず砂糖が入っている。でもちょうど大根が3本あるし、こんなに寒いとやっぱりおでんだよね~。
という具合で、思っていたようにはいかず。

4.も、初めに決めていた通り、家族との時間を優先したかったので、みんなで外食をしたり、持ち運びの昼食用におにぎらずを作るときにスパムを使ったり。

氷瀑を見に隣県へ 
昼はおにぎらず夜はラーメン


気づきや効果

今回のチャレンジはかなり久々だった。第4子が生まれ、乳幼児を抱えていると、食べたいものくらい食べていないと精神が保たなかったからだ。私にとって、子育て中の手っ取り早いストレス発散は食べることだ。

4、5年ぶりなので、数年前当たり前だった感覚と、今の食生活がけっこう乖離していることに気がついた。子どもたちが成長し、食生活が変わってきている。砂糖抜きはなかなか大変だなぁと実感。自分1人とか夫と2人なら、もっとできそうではある。今は育ちざかり4人に食べさせないといけないし、毎日お弁当もあるので、加工食品や簡単に味が決まる調味料には助けられる日々だ。今は、現状のゆるさがちょうど良い。

体調などの変化は、予想していた通りか、それ以上だった。
身体が軽く溌溂と元気に動ける!
朝の目覚めが良く、昼寝はなくなった!
思考がクリアになり、爽やかな気持ちで過ごせた!

今回初めて経験したのは、2日目の夜と3日目の朝にお腹が痛くなったこと。私は胃腸が強めでお腹が痛くなることは滅多になく、その後スッキリした感覚もあったので、よく言われる好転反応だと感じた。

それと、原因不明の首筋や鎖骨辺りの皮膚の痒みとカサカサがスッと消え、きれいになったこと!半年ほど前から、耳後ろ、襟足辺りに痒みがあり、近頃それがだんだん下におりて広がってくるような感覚だった。とりあえず首から下は治った。襟足辺りも痒みがほとんど消えていたけれど完治まではいかず、生活を戻すとまた痒くなっている…

全体的に食べ過ぎることがなかったこと。家族に合わせて多く食べてしまうことがよくあるのだけど、私はこれで良い、と適量で済ませられた。


禁欲的な生活は、時に人が本来持つ力を活性化させるようだ。
巷でよく言われるファスティングもそうだろう。
今回は事情で10日程度、しかもゆるゆる禁糖生活だったが、それでも十分効果を感じることができた。
毎年、やらねばならず、ではなく、やる気になったら、タイミングをみてやっていきたいと思う。
その時々の自分のペースに合わせてやっていき、気づきを深めていけたらいいいなと思う。

禁糖明けの感覚も楽しみのひとつ。
コーヒーもチョコレートもおいしい♡
でもまだ食べすぎてないよ。



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