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理不尽さに傷ついた時の自分用処方箋

仕事をしていると、理不尽を感じることもたくさんある。
それは、私が意思を持って、他人と一緒に1つの物事を進めようとしているのであれば、しょうがないことだと思う。
何のストレスもなく、スムーズに物事が進むなんていう会社があったら、それは奇跡だ。

仕事を始めてから10年以上経つと、そういう理不尽との折り合いの付け方もうまくなってくるような気がする。
できるだけ理不尽が解消されるように全力は尽くす。が、どうしても解決できない問題というのは存在する。
自分の力不足だったり、外部の自分ではコントロールできない問題だったり、原因はさまざまだが、全力を尽くしてもなお解決しなかった時に負う痛手は大きい。

そんな時の解決策として私がとるのは、ただただ「時間を置く」ということ。
解決策と名付けるのも恥ずかしいが、これはこれで結構効くと思う。

時間薬のすごさ

どんなにひどい失恋をしても時間が経てば忘れるし、大きな失敗もある程度時間が経てば痛みは和らぐ。
人生で最大の失恋をした時、私は何も手につかず、食事も出来ず、夜も眠れなかったが、半年後には普通の生活ができていた(まあ、半年くらいはかかっちゃったんですが)。

仕事のちょっとした失敗であれば一晩寝たら大抵解決するし、大きな問題でも1~2週間も経てばいろんなことが客観視できるようになる。時間の解決力は本当にすごい。

「時間を置くこと」の最大の長所は、あらゆる傷に効くことだ。仕事でも恋愛でも人間関係でも挫折でも。どんな対象であっても、時間が経てば自分の経験を少しずつ冷静に捉えることができるようになる。

一方で「時間を置くこと」の最大の短所は、その名の通り時間がかかることだ。とにかく、時間はかかる。そしてそれは、自分でコントロールできる領域ではないように思う。

予定を詰めて忙しく過ごすことで、麻酔を効かせて、時間が経つのをあっという間に感じさせる、みたいなチートはできるが、それはあくまで麻酔なので痛みの根本治療にはならない。痛みの根本治療は、時間薬が効くのを待つしかない。

そこで、治療のスピードを上げるのに私がオプションとして用意しているのが「事情を知っている人に話して共感してもらう」ということだ。

共感は癒やしだ

少しでも治療スピードを早めたい時は、気持ちを言葉にするに限る。
事情をわかっている人、私自身がどういう思いで、どういう意図を持って業務に取り組んでいたかを知っている人に思いっきり愚痴るのだ。大抵、相手も同じようなフラストレーションを抱えているので、話は盛り上がり、デトックス感がはんぱない。
そこで毒を出すと、だいぶ回復は早くなる。

言語化して整理することで解決に近づく

そして、この共感を求めた愚痴吐きには副次的な効果がある。
というか、こちらが主目的と言ってもいいかもしれない。
誰かに話を聞いてもらうと、問題の可視化が一気に進むのだ。

モヤモヤした気持ちの元凶は何で、自分のどこを直せばよかったのか、どのリソースが足りなかったのか…など。問題を言葉にしていくと、モヤモヤの視界がクリアになって、感情の問題から、解決策を導き出す問題に変わっていく。そこまでくれば、心に負った傷はどうでもよくなってくる気がする。

解決策を用意しておく安心感

傷ついた時には「時間をおく」「愚痴る」がいいよね!という身も蓋もない内容を書いてしまったのだけど、一番言いたかったのは、「自分がバッドになった時の解決策をいろいろ用意しておくと安全だよね」ということ。

ただ、時間をおく、も、愚痴る、も他人依存なところがあるので、自分でコントロールできる範囲で浮上する方法を手札に加えたいところでは、ある。
(筋トレとか、一人カラオケとかかな…?おすすめあれば教えてください!)

文:みわ

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