クソ映画を観て一句詠む会『ドラゴンボール EVOLUTION』
前回のあらすじ:許せるクソ映画と許せないクソ映画がある。
参加メンバー
A: ドラゴンボール未履修勢。
B: ドラゴンボールアニメおつまみ勢。
C: ドラゴンボール全巻既読勢。
『ドラゴンボール EVOLUTION』あらすじ
大人気漫画『ドラゴンボール』の実写映画。
あらすじが過去一投げやりなのは、みんなドラゴンボールのストーリーを知っている前提だからかなと思っていたのですが、Wikipediaであらすじを確認したところ、「普通の高校生として暮らしていた孫悟空は、18歳の誕生日に祖父の孫悟飯を何者かに殺害され……」とあり、どうやら私の知らないドラゴンボールが始まる様子。
ユーザー評価は期待の2.5。オラわくわくすっぞ。
感想
ストーリーラインがちゃんとあって、テンポも良く、CGに関しては2009年の映画にしてはかなりきれいで、さすがハリウッドという感じ。
少林寺サッカーを彷彿とさせるカンフーアクションは派手で見ごたえがありました。
思ってたより悪くなかったです。
ただし、ドラゴンボールの実写映画とすると話は変わってきます。
ドラゴンボールの設定と名前を借りているわりに、原作と何もかも違います。以下に例を挙げます(これでもごく一部)。
・悟空が陰キャで友達ゼロ人
・悟空の祖父、悟飯(故人)
・ピッコロは2000年封印されていた魔族
・大猿はピッコロの手下
・悟空が亀仙人を手にかける
???????
リスペクトの欠片もない改変だらけで、原作のファンであればあるほど不快な映画でした。
今回のメンバーだと、原作既読勢の私(C)が一番ダメージを受けていたと思います。
ドラゴンボールのことを忘れて、オリジナルB級カンフー映画だと思えば、それなりに楽しめる、はず。
みんなの感想まとめ
・かなりスターウォーズ
・構成は良かったんじゃないかな(比較: デストイレ)
・友達がいない悟空とか嫌だ
・過労死しそうなピッコロの部下
・文明レベルが高かったり低かったりする
・かめはめ波って火つけられるんだ
・かめはめ波って心臓マッサージにも使えるんだ
・ナマステ
・神龍が短い
・(Cパートを見て)続編作る気だったの?
川柳
原作の 要素が寧ろ 邪魔してる
── Bの句
B:最後の大猿のシーンとかの伏線回収ではおおってなったけど、それ以外はオリジナル映画でよくねってなった。原作が逆にノイズになってた。
C:分かる。
B:ドラゴンボールより、スターウォーズやトゥームレイダーの要素のほうが強かったと思う。
俺も飛ぶ 必殺タックル かめはめ波
── Cの句
C:(最終決戦でかめはめ波を撃ちながら相手のほうに)悟空が飛んでいったので。
B:飛んでいったね。
A:ふつう衝撃波放ったら反射で後ずさるよね。
戦士とは 家族に秘密 それありか?
── Aの句(1)
A:チチの台詞「家族に内緒で戦士やってるの」から。
B:戦士やってるってなんだろうね?
A:映画の世界観が分かんなかった。
決戦の日 フォースとともに あらんことを
── Aの句(2)
B: スターウォーズじゃん。
C: スターウォーズじゃん。
A: スターウォーズじゃんって思ったことを記録として残しておきたかったの。
結論
クソ映画を見すぎるとハードルが下がる。