H優子

オーケストラと打楽器アンサンブルグループで演奏しています。本業はインフラ系企業のインハウス建築士です。

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  • 仕事・建築

    ヘッダー画像:BIM(Building Information Modeling)の初心者練習として描いたものです。

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    ヘッダー画像:オーケストラミニチュアスコアの背表紙です。

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    ヘッダー画像:ボッティチェリの『春』の一部です。2019年7月にフィレンチェのウフィツィ美術館で撮りました。

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また、縦張りのステージ床がありました

 気をつけて見ると、思っていたよりも縦張のステージ床はあるのかもしれません。先日、「あっ、縦張り、珍しい」と思い記事投稿しましたが、また縦張りがありました。  おそらく10年ほど、久しぶりに使ったホールのステージ床が縦張りでした。人口約4.5万人の小さな市のホール、客席数は1000席強で、正方形に近い形です。それに比べてステージの奥行が深いのではないでしょうか。平面図で見ると、それほどでもないですが、実際にステージに載ると深く感じます。  設計者に何かしら積極的な意図があっ

    • 縦張のステージ床を見付けました。

       多くのステージの床板は横向き(客席に平行)に張られていると、以前書きました。  見つけました。縦張りのステージ床を。初めて体験するホールではないのですが、意識して見ることで気づきました。客席数約400の音楽専用ホールで、10年ほど前に開館。良く響くと評判のシューボックス型ホールです。

      • オモチャじゃないよ シリーズ     カスタネットは試行錯誤

         トライアングルより、タンバリンよりオモチャ感が強いのはカスタネットでしょう。幼稚園や小学校で、誰しもが片手にカスタネットをのせ、もう片方の手を表裏ひっくり返しながらお歌に合わせて”カチッ、ウン、カチッ、ウン”と叩いたことがあるのではないでしょうか。  同時にフラメンコの鮮やかなイメージを合わせもつのがカスタネット。  ラベル『スペイン狂詩曲』、ファリャ『バレエ組曲 三角帽子』、サンサーンス『サムソンとデリラ バッカナール』...オーケストラでもカスタネットは使われます。

        • やめるのは簡単だけど、やめるのをやめるのは難しいから、良く考えないと。

           コロナ対策の出口戦略が議論になり始めていますね。経済活動とのバランスは常に課題になっていたものの、これまで人命を視点に対策をとって来たのは、比較的、容易だったのではないかと思います。  これから、人々の感情も含めて種々の観点で議論し対策緩和、そして通常の生活に戻していくのは、対策を始めた時よりも難しい判断が要るのだろうなあと思います。  私の業務のひとつに、社有建物の維持管理があります。建物設備に製品としての不具合が発見された時に対応の要否を考えなければなりません。  

        • また、縦張りのステージ床がありました

        • 縦張のステージ床を見付けました。

        • オモチャじゃないよ シリーズ     カスタネットは試行錯誤

        • やめるのは簡単だけど、やめるのをやめるのは難しいから、良く考えないと。

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        記事

           1年近く経て練習再開。不思議にうまくいくと思ったけれど、継続するうちに元に戻りつつある。ビギナーズラックのようなものだったのだろうか。でも定着した要素もある。めげずに続けよう。練習とはそういうものと知っているではないか。今日も昨日と同じ、でも一か月前と比べる明らかに違うって。

           1年近く経て練習再開。不思議にうまくいくと思ったけれど、継続するうちに元に戻りつつある。ビギナーズラックのようなものだったのだろうか。でも定着した要素もある。めげずに続けよう。練習とはそういうものと知っているではないか。今日も昨日と同じ、でも一か月前と比べる明らかに違うって。

          楽器の練習における不思議な現象

           ティンパニを代表とする太鼓系、トライアングル・タンバリンのようないわゆる小物楽器、そしてマリンバ・グロッケン等の鍵盤打楽器、一通り演奏します。でも、鍵盤打楽器は得意ではありません。バチが楽譜通りの正しい音に届いてくれないのです。  昨年2021年は不調な年で、出勤するのが精いっぱい。帰宅すると食事もせずに横になってしまうような状態でしたので、いわずもがな、マリンバには3月の打楽器アンサンブルグループの演奏会以来1年近く触っていませんでした。  年があけて、幸いにも体調が

          楽器の練習における不思議な現象

          マリンバの鍵盤は絶滅危惧種

          ワシントン条約ワシントン条約は、正式名称を「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)」といい、英文の頭文字をとってCITES(サイテス)と呼ばれます。ワシントン条約というのは、1973年(昭和48年)に米国のワシントンD.C.で採択されたことによる通称です。  ワシントン条約では、国家間の過度な国際取

          マリンバの鍵盤は絶滅危惧種

          やっぱりオーケストラがやりたい

           私は長いことアマチュアオーケストラに所属し、パーカッションを演奏しています。もちろんやりたくてやっていることです。でも、大勢で合奏をするオーケストラに参加するには、自分のパートを演奏する責任とプレッシャー、時には義務感さえ感じることがあります。  それから、オーケストラのパーカッションの場合、団員数は4人が最大数ではないでしょうか。それ以上では、全員にパートを割り当てるために選曲の制限が厳しくなってしまいます。   4人がうまっていると入団することができません。ですから、

          やっぱりオーケストラがやりたい

          ステージの床板は横張が普通?

            ホールの建築音響は奥が深いものです。 ホールの大きさ、 基本的な形状(ウィーン学友協会大ホールに代表される直方体のシューボックス型、 ベルリンフィルハーモニーに代表されるステージを客席が取り囲む形状のワインヤード型。)。 壁、 床、 天井さらには椅子の素材やその形、伝統的なホールであれば、施された装飾がそのホールの響きを作り出しているということもあるのでしょう。 音響学の専門家が種々研究を重ねており、 素人の私が語れるようなものではありません。   アマチュアのオーケス

          ステージの床板は横張が普通?

          お仏壇の”りん”と,"ドラ" どう鳴らす。

          お仏壇の“りん”、打楽器奏者のハシクレの私としては、どうすれば豊かな音になるか研究したくなります。  おそらく“りん”にバチを直角にあてて、淵を上から叩くのが普通と思います。お坊さんは本堂の巨大な“りん”をそんな風に叩いている記憶があるし、時には淵にバチを押し当ててミュートをしています。  でも、我が家にあるごく普通の直径10㎝ほどの“りん”、上から淵を叩くとどうも豊かさに欠ける気がして、いろいろやってみました。  撥を水平にして先端から2㎝ほどの部分を、“りん”の淵から

          お仏壇の”りん”と,"ドラ" どう鳴らす。

          仏教ってパーカッション

           あれっ、うぅぅん。やっぱりこの木魚『裏拍』。知人のお父様のお葬式での体験。浄土宗の読経の木魚は念仏の邪魔をしないために裏打ちなのだそうです。  私の家は父方も母方も曹洞宗で般若心経です。般若心経の木魚は表打ちで、専らそれを自然に聴いていたので裏打ちの木魚に”エッ”と思いました。  タイトル写真の木魚は曹洞宗住職の叔父にもらったものです。  仏教はパーカッションですね。梵鐘、木魚、りん、時にシンバルのようなものを目にすることもあります。叔父のお寺に泊りに行き、朝のおつとめ

          仏教ってパーカッション

          オーケストラの打楽器パートはその他パート(オモチャを含む)

           オーケストラで、バイオリンパートはバイオリンを演奏します。ビオラはビオラ、チェロはチェロ、コントラバスはコントラバスを演奏します。  管楽器にはバリエーションがあって、フルートは時々ピッコロを吹き、オーボエはコールアングレを吹くことがあります。クラリネットとファゴットは音域の違う楽器を演奏する場合がありますが楽器としては一種類です。ホルンは基本ホルンだけですが、ワグナーチューバなるものはホルン奏者が担当します。トランペットはコルネットも担当します。トロンボーンには音域にバ

          オーケストラの打楽器パートはその他パート(オモチャを含む)

          タンバリンも、オモチャじゃないよ

           タンバリンはトライアングルよりも、もっとオモチャっぽさが高いでしょうか。キャラクターが描いてあったり、リボンが結んであったり。手で叩いたり、片手で振ったりと音を出す方法にバリエーションがあるので年齢に応じた遊び方ができますね。  トライアングルがとても繊細で見た目ではわからないテクニックを使うのに対し、オーケストラのタンバリンは奏法のバリエーションが豊富で、見た目にも華やかです。  薄い太鼓の枠にジングルがついているタンバリンは、太鼓の皮の音とジングルの音の組み合わせで

          タンバリンも、オモチャじゃないよ

          オモチャじゃないよ、トライアングルは

           「オーケストラでトライアングルを演奏する。」と言うと、「トライアングルなら自分だってできるよ。」とよく言われます。「じゃあ、やってみますかぁ(^^♪」  とても単純な形で名前も三角形と見た目のとおり。幼稚園にもある楽器だから誰にでもできると思われるのも無理はないかもしれません。それがなかなか奥が深いのです。Wikipediaには「クラシック音楽で使用される楽器の中では非常に熟練を要する楽器である。音量をコントロールすることは困難であり、演奏が困難な複雑なリズムも要求される

          オモチャじゃないよ、トライアングルは

          ひとの成果に喜びを感じるようになった時、自分の成長を感じた。

           ひとが成果を出す。チームで成果を出す。これが仕事の醍醐味かな。  若いころは、自分ひとりでやりたかった。自分の担当部分は限定的で、ひとりでやり切れる範囲ではあった。後輩に頼むのも苦手だった。修正依頼をするのが嫌だったから。  だんだん、そうは言っていられない立場になって行く。課より小さな単位、4,5人のゆるい関係のチームで仕事をした時のメンバーが良かった。問いかけ、提案に対して肯定から始まる。否定から入らないのだ。器が大きく、良い雰囲気を作ってくれる人のおかげでそれが自

          ひとの成果に喜びを感じるようになった時、自分の成長を感じた。

          反対意見に感謝した。

           かつて会社の労働組合に女性委員会というものがあった。男女雇用機会均等法の施行を背景に誕生した組織で、女性の労働環境の改善を目的としていた。設立当初、有意義であったろう活動が、育児休職制度に代表される種々の制度整備に伴い次第に形骸し、何か懇親行事を実施する義務感とともに、輪番で回ってくる役員期間をやり過ごすという風潮になっていった。  ある年、私に支部の役員がまわってきた。そのうえ本部の役員にまでなることとなった。嫌々だったことは否めないが、せっかく組織が認められ、いくばく

          反対意見に感謝した。