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【ライターの仕事】色々なことがアナログへ返っていく感覚。アポ入れやっぱり困難。


取材のアポ入れほど私を悩ませるものはありません

アポ入れはいつも困惑します。

「突然相手の日常を切り裂く電話をかけるハードルの高さ」を思うとオエッとなります。

だからテレアポをガンガンかけられる営業マンを尊敬するし、自宅にかかってくる謎電話(不用品ありませんかとかも含め)の強気っぷりを見習いたい。

が、苦手なものは苦手です。

しかし昨今、いきなり電話がけは失礼だとかいう風潮になってきました。最初はメールやDMを送ってワンクッション置くべきみたいな。

でも。

メールを見ない人も多いです。

最近メール見てない、未読が数百件、数千件溜まって開くのも怖い。みたいな。

なので最近、アポ入れをしたいお店のスタッフさんとお話した時。

「オーナーはメールをほとんど見ません。だからお店のDMに送るのが一番ですよ」と言われたので、その通りにインスタアカウントからDMしました。

返事は無音。

しょうがないので、オーナーの携帯電話へ連絡を入れました。

私「メディアでお店をご紹介したいのですが」

オーナー「えっ。もちろんいいですよ!」

もちろん(?)、DMはご覧になっていませんでした。

こんなことをエンドレスで繰り返す。

スマホが普及した頃からアナログ回帰は始まっていた


スマホが登場し、誰もがパソコン機能を手のひらで操れるようになった頃。

取材先の工務店の人が言っていました。

「数年前までは、設計図などの資料をメール添付で送っていたんですよね。みんな自宅にパソコンがあって。でも、今、みなさんスマホがあるからパソコンを買わないでしょう。
スマホじゃ設計図が見られないと言われ、プリントアウトして郵送しています。対面で渡したり。アナログに戻りました」

そういう話。

ただこの頃からまた数年が経ち、今ならiPadなどを持っている人も多く、見られるようになったのでしょうか(不明)。

むしろ連絡手段がラインだけに限られてきて、自治会や子ども会の資料がラインで送られてくる状況になっているような。

※ラインはパソコンなら連携できるけど、iPadはダメだから、やっぱりダメかも。

スマホの画面で見ると「ちっさ!」となって、拡大必須のやつ。みんなどうしてるの?

そしていま、また壁にぶつかる


最近は、電話番号を載せないお店やスポットが増えてきました。

営業中に電話が鳴ると煩わしいですもんね。わかる。

で、代わりにメールアドレスかDMで連絡くださいと書いてあるのです。その場合、「秒で返信が来るほどマメな人」と、「永遠にレスがない人」の2パターンあります。

ほとんどの人はレスが早いです。すぐ返事が来る。でも、2割くらいの方は返信がありません。

見てないよね?

見てない見てない。

しょうがなく、お店へ出向くことになります。営業している日を確認して、ランチに行ったりして、そこで店の人に声をかけて「取材をお願いしたい」と交渉する。

現地を見ないで作ったリストの脆弱性

さらに。

取材先リストを作っている編集部員さんたちは、現地を見ずにネットでリサーチすることが多いので。(私も遠隔地取材をするときはネットに頼るしかないのでそれはわかる)

現状が、理想とかけ離れていることも。

その場合は取材依頼をかけても「取材を受けられるような状態ではない」と断られます。

しかし制作スケジュールは「このリストが全部完璧」な想定で作られているから、NGが発生するとすべてが瓦解するギチギチ感で設定されているのです。

だからめちゃくちゃ焦って急いで代替案を出さねばならない。


リストが瓦解したら、やっぱりアナログで突き進むしかない


すぐ代替案を出さなきゃいけないので。

結局、電話での問合せが最強です。

「今、こういうサービスやられていますか? 例えばなんですけど、取材をお願いすることは可能ですか? いえ、まだお願いできるかどうかわからない状況なんですが」

という、アメーバみたいな柔軟性の高い文言で(確実に取材するとは絶対に言えない)電話をかけて、問合せ。

そしてなんとなく手応えを掴んだら情報を版元へ提出。ここながいいって言われたスポットに取材依頼。

テレアポが苦手なのに、もうだんだんそんなことを言っていられなくなってくるのです。


対面で顔を合わせて話をすることの最強ぶりを、最近もまた確認したのでした。

終わり。

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。






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