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【ライターの仕事?】企業も、お店も、自治体も、きちんとした広報写真とサイトを持つ重要性。

世界の片隅で、ライターをやっている自分がひっそりと思っていること。

お店や企業についてリサーチするときに、公式サイトを必ず拝見します。まず最初に「どこを取材するか」を選ぶためにリストアップをするのです。リサーチを行う人はだいたい、最初にWEBで検索をかけるでしょう。

そこで、感じることがいくつかあります。

①広報写真はきちんとするべき

公式サイトに載せる画像は、できればプロが撮った写真がメインであって欲しい。そこまでいかずとも、カメラが好きなスタッフさんが、それなりの機材を使って撮影すれば印象の良い仕上がりになるはずです。

しかし、解像度が低いもの、暗いもの、アングルに気を配っていないものをそのまま使うと、印象は下がってしまう。

情報過多な昨今、第一の関門は「写真が一定レベル以上の仕上がりであること」。

これは企業やお店だけではなく、まちおこしを考えている自治体さんも同じだと感じます。

例えば、観光地の写真。誰もが借りられるフォトギャラリーの画像が寂しいと、「いい記事にならないな」と思ってお声がけを躊躇してしまうから。全スポットに取材に行けるわけではなく、借りる前提でお声がけをする場合が多いためです。

被写体の問題ではなく、「写真の問題」。

それで選ばれなくなるのはもったいないです。

②お店や企業、スポットのコンセプトや概要が知りたい

これは最近、SNSのみで情報発信をされるケースが多いため、よく感じること。

インスタのみの掲載の場合、
・エリア名さえない、住所はない、どこにあるのかわからない
・コンセプトページはなく、なんのお店が調べなければわからない
・どんなオーナーさんが、どういう思いで作ったのかは、行ってみなければ不明
・商品の値段はわからない

という状況に陥ることがよくあります。

概要欄が欲しいのです。100文字くらいで、簡単に書かれた説明文が。

「○○エリアの住宅街の一角に、ひっそりとたたずむ隠れ家カフェ。古い住宅をリノベーションした店内は落ち着いた雰囲気で、店主がヨーロッパで集めたアンティーク食器、雑貨などがセンス良くディスプレイされています。午後数時間だけのオープンにもかからわず、レトロ感たっぷりのプリンを求めてカフェ好きの女の子たちが集まり、店内はいつも賑やか。」

適当に考えたカフェの紹介文/筆者わたし

こういう文章が一個あれば、ここだ!ここにしよう!というパッションが湧いてくるのです。とりあえずリサーチに行ってみよう!と。

ただ、お店側が「あまり大勢の人に来てほしくない」「知る人ぞ知る店でありたい」みたいなケースの場合は、載せなくていいわけで。

あくまで、ライターとしてリサーチするときに困っているという話。


③取材される重要性を考える

これほど個人が情報発信できる世の中になっても。

誰もが「自分で隅から隅まで調べて現地に行く」ほど、リサーチ魔ではないようです。

先日、とあるカフェを取材したとき。

そこはオープンして一年ほど、カフェ好きの人にとっては「憧れ」「いつか行きたい」「おしゃれ」と、おおむね好印象を感じる場所に育っていると思っていました。

しかし、オーナーさんに取材すると。

「自分から調べてきてくれる人には情報が届いてるんです。でも、そこから先のフォロワーがまだまだですね。現状では平日のランチは埋まらない。土日だけ満席でもなかなか難しいですよ(確かに予約なしでランチできる)」

そんな話を聞くことができました。


つまり、「自分で調べて到達するような人の数は一握り」。経営が波に乗る状況に到達するには、もう一歩先の反響が必要。

そこで、私が依頼した取材について「ありがたい」とおっしゃっていただけたことが印象的でした。

取材先として選ばれる→何らかのメディアに載る→自分でリサーチをしない人にも届き始める、という、ポジティブな連鎖が生まれるのだと想像します。

でもそちらのカフェは、情報発信がSNSのみ。もし、ワンランク上の効果を望むなら、公式サイトはある方がいいと感じます。

この世には、きっとライターとして情報を集めている人がたくさんいる。

最初のとっかかりの一つは公式サイトでしょう。そこで情報がわからなければGoogleの口コミやSNSも拝見しますが。

そもそも公式サイトが重要なのは、
「取材を依頼しても大丈夫な、社会的にきちんと対応してくれるお店、企業なのかどうか」を見ているからだと思います。

多分、これは「お見合い相手の釣書を見ている」状況です。お声がけしてちゃんと返信してもらえるのか、取材の時間を割いていただけるか。そういうことを、公式サイトの写真と文章から必死で感じようとしている。

もちろんそれだけじゃないはずですが。

ただ、普段、リサーチしていて「なんか良さそうなんだけど、詳細が全然わからない!」みたいなケースが多くて。でもお声がけをすると「取材嬉しいですー」っておっしゃっていただける場合もたくさんあって。

取材をしてほしい! と思っていただけてるならば、普段の情報発信がもったいないなーと思うことが多いので、それを言葉にしてみました。






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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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