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【ライターの仕事】自分のキャリアを客観的に伝えることは大切だなと。


ライター以外の仕事の場

フリーランスで仕事をしていると、わりとスケジュールに融通がきくので。

たまに全然違う仕事をしに行きます。浜松は農業が盛んなこともあり、日雇いバイト的な農作業の仕事がちらほら。

農家の友人からみかん切りの仕事を頼まれ、月に1〜2回お手伝いに行きました。

1日に20人くらいが切り子さんとして集まります。

現場に集う様々な職種のフリーランスたち

私が参加した現場は、高齢化が著しい農業の現場において、わりとレアな「30代、40代の現役世代が集う」みかん農園。

ほぼ女性ですが、様々な職種の人が集まっていました。

○フリーのデザイナー(企業HPやパンフレット、名刺作成など手がける)
○書道教室の先生(生徒70人)
○ライター(私)
○カメラマン(私が連れて行った仕事仲間)
○コーヒー焙煎士(焙煎した豆を店におろす)

などなどなど。子どもを持つママが多いのですが、転職活動中のフリーターの20代男性などもいらっしゃいます。もちろん子どもがまだ小さくて、普段は働いていないママさんも。
※悪天候の場合急に仕事がなくなるので、それを許せる立場の人が集う。

みかん切りは、おやつタイムが至福!コーヒー焙煎士が手作りしてくれたスイートポテト

久しぶりに自分の経歴を見つめ直す

みかんが大好きなカメラマンの友人を連れて行った時、改めて自分の仕事を紹介する機会に恵まれました。

「どうしてライターになったんですか? ライターってどうやってなるんですか?」

書道教室の先生から質問され、久しぶりに自分を棚卸しました。

「そもそもライターって、名刺を刷って、仕事をくれそうな企業に挨拶に行けばその日からライターなんですよ」

それが答え。

でも自分が出版社勤務をしていた時。未経験でライターですと言い、編集部にやってきた人に仕事を振ってみたら「やばすぎて倒れそう」な時があったことも確か。

それはライターとしての経験値ではなく、クライアントワーク的なものをちゃんと経験しているかどうかの差だったと感じます。電話やメールの応対、校正のやりとりに関する実務的な問題というか(校正紙やデータを残してないとかそういう)。

採りたてみかん!傷があるのをもらって帰ります

そして自分の経歴についても久しぶりに話す

私は地方の国立大学を出たものの、氷河期のど真ん中。テストの点がとれるのはいいけれど、その他が壊滅的な状況でした。

残念ながら新卒での就職を逃し、特にプライドもなかったため広告制作のバイトを始めました。リクルート系のやつ。バイトでもクライアントをバンバン持たされ、取材現場に行き、数十万単位の撮影案件をディレクションするという、無理難題に直面してかなり辛酸を舐めました。

クライアントワーク技術はここで培われたと思います。クライアントを怒らせて担当替えも経験しました。苦行感いっぱいでしたが3年くらい続けているとそれなりに頭角が出てきたものの(社員への道は遠すぎた)。

みかん!

そこで、もう一度ちゃんと就職しようとバイトは辞めて、転職活動をして地方出版社の編集職へ。この時、経験者だから即社員というありがたい境遇をいただき、「経験者が優遇されるんだな」と実感しました。

ここから、「読み物として面白いかどうか」をジャッジされる編集記事を作る経験が始まります。この時ずっと上司でいてくれた女性編集者は指導もうまく、原稿の修正を確実に戻してくださる方でした(今でも感謝)。

4年近く編集を経験したことで、私は広告制作と編集を合計7年近く経験したことになり、「会社を辞めたらフリーになろう」とふんわりと意識し始めていました。

結局結婚を機に退職したのですが、退職直後から、過去に勤めてきた2社から仕事をもらうことに。勤務していた会社がそのままクライアントになりました。

結婚と出産とフリーライター

育児をしながらのフリーライター。これは子どもの都合に合わせやすく、上手にバランスを取りながら続けやすい環境だと思います。

ただ、大事なのは「できるだけ空白期間を作らないこと」だと実感。出産するので休みます⇨復帰しました、の際に仕事がなくなっていることはたびたびあります。他の誰かに担当が振られ、そこにはもう入れない。

とはいえほんの少しでも業務があれば細々と続け、ずっと続けていることで別の仕事に出会える機会がありました。

地方で、紙媒体をメインでやってきた自分がここ数年手がけた仕事は、
○旅雑誌のエリアページ(静岡、岐阜)
○地域紹介に関する書籍
○地域のフリーペーパー(飲食系の記事はほぼなくなり住宅メイン)
○企業のホームページのコピー
○SNS代行記事
○企業のパンフレット
○起業家さんインタビュー
○クラファンのコピー
などなど。

以上のようなことを、ほぼ初対面のみかん仲間に話していたら、自分があまりに自分のことを客観視してこなかったと理解しました。

「私が一体何者で、どんな仕事をしてきて、今何ができるのかを、その都度紹介しないと始まらないな」としみじみ。

また、期間バイト的な日雇い仕事の現場に来るフリーランスたちも大変ユニークで面白いのです。

仕事はどこにでも転がっていて、縁もあちこちで繋がっていく感覚。刺激的です。

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。






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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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