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【ライターの話】ギャラについて。わかってはいるがとりあえず「え?」って思ったことは言う。


ライターのギャラの話

出版物とか多ページ展開の冊子とかパンフとか、「グロス(総量)でいくら」みたいな発注をされると、ページ単価は激安なことが多いと思う。

わかっている。そもそも「予算ありき」で降りてくるから、末端のライターがちょっと文句を言ったところで、変化はほぼない。

でも、あえて言う。

「あー、それは厳しいやつですね」
「それはコピペ連続でもしょうがない系ですね」

とりあえず、私が引っ掛かりを覚えたことは伝えねばならない。

ある程度なければ、正直続かない


毎日取材が入ると「いつ原稿を書くのか?」という壁にぶつかる。だから連日取材は難しい。そのため多めにギャラを確保しておかなければ暮らしが回らない。

でも、実際は難しい。

3万円単価の取材を行う場合でも、取材前のミーティング、取材半日、原稿書き1日半、修正など積み重ねると「1日あたり1万円を切る」ことになる。

時には「資料を数冊読んでから書く」ことになり、そうなると本を読む時間が必要になる。

お金のことは言いにくいが、ライターの存続を期待するならください

お金のことはとても言いづらい。

ライターは元手が必要ないので、赤字になることはあまりないかもしれない。が、「いつも書ける人」であるために努力をし続けていると思う。それを努力と思っているかどうかは別として。

いつも何かを読んでいて、新しい情報を見聞きして、フットワーク軽く動けるようにしている。常に自分になんらかのコストをかけて頑張っている(はず)。

でも、世間は利益のために冷酷なので(それはしょうがない)、「これは前回のリライトなのでギャラは半分です」とか、「ここは文字量が少ないので5000円で」とか、サクッと言われる。

量が減っても、簡単そうに見えても。「文字量じゃないんだよね」と言うのは同業者たち。手間は何も変わらない。

なので、とりあえず「ほんとにこの金額でやるんですか?」という

以前は「相手の事情もいろいろ考えて」何も言えなかった。

でも、かなりいい感じにおばちゃん化してきたので、ピュアにいう。

「これほんとうにこの金額でやるんですか? 手間がかかりますよね」

それが通って、金額が上がることがある。

もし結果的に通らなくても、「金額について、すんなり受け入れてもらえなかった」という事実を相手の心に刷り込むことは重要だと感じる。

私が発注する立場になったとしても、「安いなら安いって言ってもらわないとわからない」ことがあるからだ(昔は編集者だから発注側で、よくベテランさんから安すぎると指摘された)。


フリーで生きていく感覚は、本当にフリーで生きている人が持っているもので、「この金額では、生きるのが難しいな」と思ったらピュアに言わねばならないな。と。最近、この世が厳しくなりつつあるので、さらに感じるようになってきた。

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。



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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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