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【ライターの仕事?】気がついたら自分が一次ソースになっているこの世界



もう6年も前。

知人から「数十年前に貿易商をしている知人から購入した、ナバホ族のサンドペインティングや、陶器の壺、陶器の人形などを売りたい」と相談を受け。

所持作品を頑張って撮影し、ペライチでページを作成してみたのです。


それが上記。

ただ「ペライチでものを売るのは大変かも?」と感じ始め、その後別のショップに乗り換え、このページは作っただけで終わりました。

※ペライチは一枚こっきりのランディングページ風を作るには良さそうでしたが、商品一個ずつの販売ページを作るのが大変そうかもと感じて。

額装されており、59×59cmと大きめサイズ

ナバホ族という超ニッチな世界

ちなみにナバホ族。

私がペライチでページを作るために必死で調べた感じでは、

①アメリカのインディアン。アリゾナ州にある最大の観光地アンテロープキャニオンに居住している

②創世神話を大切にしていて、神話に登場する太陽や動物(コヨーテという犬とか)、人と神のあいのこみたいな存在(イェイ)をモチーフにして絵を描く

③インディアンジュエリーを生み出した人たちだと言われている

④メディスンマンという祈祷師がおり、儀式の際には砂地に神話の世界に登場するモチーフを描く。儀式が終わると消されてしまう

→この儀式の際のサンドアートが芸術的にも優れていると言われるようになり、20世紀半ばから、額装して持ち運びできるような形が作られ始めた。

などなど。

それらを、調べられる範囲でリサーチしてページを作り込みました。

放置すること数年。

ナバホは流石にニッチすぎて全然売れず、その間に別の北欧食器とか骨董とかを売るのを手伝っておりました。


とても曼荼羅に似ている部分があります。そういう記事もリサーチ中に見つけました


数年ぶりに向き合ったナバホについて、生成AIで調べてみた結果

時は流れ。

「やっぱりナバホの作品を売りたい」

ひさしぶりに同じ知人から言われ、「そうか」と。

そこでまたちょっと動こうと準備中なのですが、改めてナバホ族のサンドペインティングについて生成AIで調べてみたところ、

「私が作ったペライチが一次ソースになっている」

という事実にぶつかりました。

というか、生成AIが紡ぎ出した文章が「めちゃくちゃどっかでみたことあるわー」というものばかりで。どっかっていうか、私が書いたやつじゃないか。

■私が書いたペライチの文
もっとも象徴的なのは、YEI(イェイ)と呼ばれる、人間と神の中間のような存在。すべてのものと調和し、生きていく術を教えてくれます。

■生成AIさんが紡いだ文
特に象徴的なのは「YEI(イェイ)」と呼ばれる存在で、人間と神の中間のような存在です。彼らはすべてのものと調和し、生きていく術を教えてくれます。
(マイクロソフトのBingで「ナバホ族のサンドペインティング」を調べた一部)

とってもコピペに近い部分もあり、これは、大丈夫?

そう感じて無料のコピペチェックツールで該当文章だけを調べてみると、即座にリライト元が判別され、一致率判定は4割くらい。
それなりの精度を求められる案件の場合はNGかも。

ただ、AIさんが作った前後の文章も含めた全体をチェックすると、一応「良好」で、リライト元もよくわからなくなり、あんまり問題はないらしい。。。。

自然素材だけでつくられているから、色合いが優しいです

ニッチな世界の一次ソースになっていたことからの考察


①非常にニッチなジャンルにおいて、「そのジャンルについて客観的に情報をまとめたもの」を作れば、SEOを意識せずにテキストを作っても、一次ソース的な存在になれる

②生成AIが作ったテキストをコピーするのはリスクが高すぎる(特に、ニッチな世界では情報が限られているので、リライト元が即座に判明する)

③詳しく調べたい情報について検索して、自分の作った記事が出てくる無限ループにはまる

④「独自ドメインをとって強度をあげよう」という議論をすっとばし、いきなり最強の存在になれる可能性がある

など。

情報の切れ端は世界中に転がっているはず。

どれも短文。

私は「観光用の記事」「アート的な記事」「先住民としての知識」など多角的にWEBの世界に散らばっている情報をまとめて、それっぽくまとめただけ。

その世界の概要が掴めるような記事を作れば、知らんうちに「その世界の一次的な存在」になるのだなと学びました。



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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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