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[失敗談]起業した時の話

2005年に準備をして、2006年に起業(1社目)しました。
この頃は、新会社法が施行されて間もない時期で、会社を作ることに対してのハードルが従来に比べて、とても低くなった時でした。
俗に言う、1円起業ブームの始まりです。

私は、この波に乗ろうとして起業したのですが、見事に失敗しました。
この時の失敗談が、これから起業する方の参考になればと思い、書いてみようと思いました。

敗因はズバリ、起業が目的になってしまったからです。
そうです、「手段の目的化」をしてしまったのです。

サービスに自信があるわけでもなく、商品を持っているわけでもなく、資本も人脈もクライアントもない状態での起業でした。もちろん、起業した後は、営業活動も行っていたのですが、どこへたどり着きたいのかが明確でなく、ただただ会社を経営したいという考えしかありませんでした。完全に甘いですね…

ここで得た教訓は、起業前にしっかりとクライアントを確保する、または売上の見込みを立てておく等して、受注が半年位ない状況でも、維持できる体制を整えておくことだと思います。別に世界に誇れるサービスが技術力がなくても、ブルーオーシャン的な事業でなくても、競合優位性が高くなくても良いと思います。

会社の経営状態に余裕がないと、すべてが空回りして、気持ちの余白がなくなるので、ポジティブに捉えられなくなります。
この負のスパイラルに自ら陥ってしまい、敢えなく継続を断念しました。
その後、すぐに今の会社を立ち上げるのですが、あの時失敗しておいてよかった気がします。


・・・・そして、起業15年目にして思うことは、「起業が目的」が失敗の本質ではなかったのでは?と。

何かに成りたいと思い、行動する時点で、成功も失敗もなく、むしろ行動に移せただけで成功だと思うのです。やらぬ後悔よりやる後悔とは良く言いますが、実行に移してからがむしろ大切だったのではないかと。

もちろん、先程述べたように、起業後の事業を綿密に計画することは大切です。これから起業する方は、ここのポイントはとても重要です。

すでに起業して、苦しい状況に在る方は、まだまだやれることはないかを考えることが大切です。私は、これを放棄してしまいました。

今は、10年前に比べて、あらゆる情報が手に入りやすくなっているのは事実です。私が苦しんでいたころと状況が違うのかも知れません。

溢れかえる情報は、玉石混交なので精査に時間がかかります。
そこで、オンラインサロンや信頼できる仲間やメンターに聞くことも良いでしょう。
自分には、この行動がありませんでした。

正しく自分に有益な情報を得る力、拡散力、影響力、これに権威性が高まれば、ビジネスになりますし、作ることが出来ます。

その時代に合った起業の仕方、事業のアプローチって、あるものだなぁと思います。
過去やってみて失敗した事業を、再びやってみようとも思っています。

去年売れたものが、今年は売れない。
今年売れないものが、来年は売れる可能性もある。

失敗して得られたものは、まぐれでヒットしたものよりも有益だと思います。負け惜しみかも知れませんがw

そうやって、失敗することによって、企業や経営者としての力量を高めていくと良いのではないでしょうか。

失敗を前提として、設計してみる。
他にやれることがないか、追求する。
車輪の再発明をせず、事業の組み合わせを考える。
プロダクトアウトよりもマーケットイン思考でいる。
マーケティングや広報を正しく学ぶ。
デジタルビジネスを学ぶ。
事前にキャッシュポイントを2,3作っておく。

今の起業は、こんなこと ↑ を意識すると良いのかも知れません。

失敗は、過去の歴史を見ても、繰り返す傾向にあります。
個人的には、失敗を許容できる状況を作れたので、それは成功なのではないのかと。

失敗を共有できる、閉じたサロン等があると良いのかも知れないですね。
需要があれば、誰かやってみたいひとがいれば、実現したいと思います。


失敗談はいろいろあるので、書いているのと長くなってします。
長文にて、失礼しました。




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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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