ポジショニング戦略のつくり方
マーケティング活動のひとつに、ポジショニング戦略があります。
ポジショニング戦略は自社が販売している商品/サービスや事業が、競合他社と比較した時の立ち位置を分析して、差別化を図ることです。
競合他社との差別化を図るということでは、ブランディング戦略にも似ています。
しかし、消費者にブランドを認知してもらうというのは、かなりの時間と労力を必要とするものです。
※負のイメージが炎上で拡がるのは早いですが
一方で、ポジショニング戦略ならば、比較をして強みを見つけて武器にすることですから、すぐにできるので中身は大きく異なります。
では、どのようにして比較を行うのかというと、そこで用いられるのがポジショニングマップというものです。
縦軸と横軸からなるポジショニングマップでは、自社と他社が軸に対してどのような位置にあるのかを考えていきます。
そして軸のとり方ですが、商品・サービス・事業で重要となる要素を当てはめることです。
価格や機能性など様々な要素が軸となりえます。
例えば、食品のポジショニングマップをつくるならば、1本の軸を食感で設定して「柔らかい」と「弾力がある」を対極に置き、もう一本の軸を味に設定して「さっぱり」と「濃い」を対極に置くという具合です。
そこで自社と競合他社がどの位置に来るのかを考えていきます。
自社の商品が柔らかくさっぱりとした味の食べ物で、競合他社の商品が弾力があって濃い味であったならば、戦略としては自社の特徴を好む消費者をより多く取り込む方法を考えていかなければいけません。
その時になって必要になるのがブランディング戦略です。
ターゲットとなる消費者に対して、自社の商品を認知してもらうために新聞やネットを使った宣伝をしていきます。
あと、ポジショニング戦略で使われる分析手法についても、知っておいたほうが良いです。
そのひとつがSWOT分析といって、強み、弱み、機会、脅威という4つの視点から自社の商品・サービス・事業を分析します。
強み・機会といったプラスの面だけでなく弱み・脅威というマイナスの面も把握することで、壁を乗り越えビジネスチャンスを掴めます。
やっぱり、マーケティングは分析が大事ですね。