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DXの取り組みが一過性で終わらないために考えておくこと

DXの取り組みにおいて懸念すべきは一過性になることですが、そうならないためには考えておくべきいくつかのことがあります。

例えば、方向性と目的を決めることは特に重要で、何となく見切り発車でDXに舵を切ったり取り組みを始めるのはNGです。

方向性が定まらないと向かうべき方向が分かりませんし、目的がなければ何をすべきかも分からないままです。

逆に、方向性と目的を決めるDXの取り組みには説得力があって、通過点やゴールが明確なことから、上手くいかない部分があっても信じてやり遂げられます。

そして、やり遂げることは自信に繋がりますし、一過性ではなく定着することになるでしょう。

データ化したものの価値に気付く、これもDXを一過性のものにさせないために重要なポイントです。

データ化できるということは、それを容易に分析したり、多角的に様々な視点から違った見方ができることを意味します。

勿論、複数のデータを組み合わせて活用したり、コンピュータの力を借りて加工するといったことも可能です。

いずれにしても、価値に気付かないのは勿体ないことですし、それがデータ化したものであればDXの取り組みの価値を大きく損なうことになります。

つまりデータも大切ですが、データ化した対象にも価値があって、気付くことができるかどうかが取り組みの成功の鍵を握ります。

失敗を活かす風土、これはどちらかというとDXそのものではなく、取り組みをしたりデータを活かす人や組織にあてはまる部分です。

失敗は恥ずかしいもので隠したがりますが、そうすると失敗を恐れますし、活かせるはずの失敗がまったく活かせなくなります。

失敗しても構わないという風土で、積極的に失敗してそこから活かせるものを得ようとする雰囲気があれば、恐れたり恥ずかしがらずに済みます。

その結果、DXの取り組みは活性化しますし、風土が定着すれば文化に変わりますから、もはや一過性で終わるのではという心配はなくなるでしょう。


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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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