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コンプライアンスは法令遵守という意味だけじゃない

コンプライアンスは日本語で法令遵守と訳されますが、意味としてはそれ以外のものもあります。

法令遵守と訳すと、法律だけを守れば良いイメージですが、実際には社会のルールを守り従い、模範的な企業として振る舞うことも含まれるといえるでしょう。

それは、管理体制や行動規範の見直しだったり、従業員に対する意識改革の教育もあてはまります。

つまりは企業倫理であったり、コーポレートガバナンスにも関わる問題となります。

社会における企業の責任を意味する、CSRの問題でもありますから、コンプライアンスイコール法令遵守の認識で思考を停止させないことが重要です。

コンプライアンスの理解においてポイントとなるのは、受動的な法令遵守ではなく、企業が自ら能動的に取り組む意識や姿勢です。

法令を遵守しつつ、一方では法律にない社会の暗黙の了解のようなルールも守るのが理想的です。

コンプライアンスが注目を集め、重要視されるようになったのは、いわゆる規制緩和や企業による不祥事の増加が背景にあります。

そして、行政による方針転換もまた、コンプライアンス重視の方向に舵を切る切っ掛けになったといえます。

明らかな違法行為でないとしても、コンプライアンスに反すると社会の厳しい目にさらされたり、利益の減少などの直接的な影響が発生します。

既にそのような社会になっていますから、企業は十分に理解して法令と、社会的なルールを守ることが求められています。

コンプライアンスに反することで倒産した企業は少なくないので、軽視したり無視しないことが肝心です。

社会からは常にどういう姿勢で何をするか見られている、そういう意識や危機感を持つ必要があります。

今や小さな不祥事でもネットで瞬く間に拡散する時代ですから、些細なことでも速やかに真摯な対応をするのが正解となります。

企業倫理やコーポレートガバナンス、CSRなど言葉を並べると何となく格好良いイメージですが、社内に意識を向けて泥臭く取り組み続けることが不可欠です。


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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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