6年前の強姦未遂から、PTSDと診断されるまで
※トラウマ経験のある方は読むのをお勧めしません。
6年前に強姦未遂にあいました。
相手は、挨拶だけをした事のある既婚者でした。
当時、私が働いていた職場は、夜遅くなる事が多かった。23時に終わって、そのまま同僚とオールカラオケに行ったり、ファミレスで語り合ったり、まぁなんとも健全では無かったが、それなりに楽しい職場であった。
ある日、23時をまわった頃、数人が職場に残っていた。女性が3人、男性が1人。仕事の目処が立って片付けていると、同じく片付け出した男性と目があった。男性は来月出産予定だと話をしているのを聞いていた。全く関わりがなく、挨拶だけ何度か交わしただけの関係。
「暗いし、駅までいっしょに行きますか?」
「寒くなってきたし、今日は車で来てるんで」
•挨拶を交わしたことがある
•同じ職場
•既婚者
•来月出産
そんな情報に、完全に安心しきっていた。
だからまさか「最初で最後の不倫をしたい」と
車内で襲われる羽目になるとは思いもしなかった。
どうして?
翌日、職場に立てなくなった。
何をするにも背後から羽交締めにされた恐怖が消えない。背後が怖い。こわい。視線がこわい。
外に出るのが恐怖で、壁を無意識に探した。
昨日の男性は仕事を無断欠勤していた。
私は働かなければならなかった。
どうしようもなくなって、上司に相談をした。
私は相手に何も望まなかった。
自分が別の職場へ変えて貰えればそれで良かった。
後に、誓約書を取ったと本社から連絡がきた。
そして、男性を含めた取引先を切ったと聞いた。
「あの人には家庭があったのに」
「取引先の人は何も関係がなかったのに」
背後への恐怖と罪悪感だけが残った。
それでも、私は働かなければならなかった。
忙しさから、だんだんと恐怖感は薄くなった。
6年後(2024年)
つい先日、意図的に避けていた、強姦未遂後に走って車から必死で逃げた道を、暗い時間に歩いてしまった。正直、もう大丈夫だと思っていた。
突然仕事に行けなくなりました。
何をするにも背後の恐怖感があって。
同時に社会復帰出来なくなるのではと焦って。
布団に入ればフラッシュバックを起こした。
夜に眠れない。朝になって明るくなって、外の音が聞こえて、ようやく眠れる生活。
テレワークにも限界があって、
職場での有給を使い果たすくらいになって、
悩みに悩んで、生まれて初めて精神科を受診した。
診断がつく事が怖かった。
社会復帰出来なくなる事が怖かった。
PTSDと診断書を貰い、休職することになった。
憧れていた
精神科にかかって、依存性の少ない睡眠薬が出た。
飲めば6時間は眠れる。でも「薬」と認識すると、
つい飲みたくないと思ってしまう。
そんなこんなで、1日眠らない日が偶にある。
職場で簡単な引継ぎを行って、
そこからは職場から全く連絡がなくなりました。
私が居なくても、今日も社会は回っていく。
精神科の医師と話をする中で、
10年前の心理状態の話をしたら、
鬱状態で解離症状あったんだねえと言っていた。
そっか ぼく、しんどかったんだ。
再生
「しんどかった」と認めたら気持ちが楽になった。
色々な経験を経て、積み上げて、崩れて、
逃げて、立ち向かって、喚いて、悔しがって、
そうして、この手のひらに残ったもので、
今日もぼくは この世界に生きている。
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