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国語科単元学習@もしも時間で、『お手紙』を読む
おはようございます。久しぶりのゆったりした週末を楽しんでいます^^さて、今回は、定番教材『お手紙』を使った単元の紹介です。教材分析に教材分析を重ねられたこの教材。やり尽くされているからこそ、ちょっぴり違うアイデアで楽しめないかなあと創ってみました^^
単元計画は↓↓↓
➊【チャレンジ】もしも時間で読む…という言語活動
今回の単元でチャレンジしようと思ったのは、『時間』で読むことです。着想に至った経緯は、子供たちと何気なしに観ていた『ドラえもん』の秘密道具からです^^
『時間って短くしたり、長くしたりすると、色々な見方ができるなあ。』
とりわけ小学校の文学教材は、中学年から高学年にかけて、物語に流れる『時間』という概念を獲得することで、読み方がぐんと広がっていきます。例えば、4年生の『ごんぎつね』の最後の場面の描写。5年生の『大造じいさんとガン』の場面ごとの時間軸。6年生の『海の命』の人生の時間。これらを重ねて読むことで、解釈の幅が広がってくると感じています。そういうわけで、2年生としては、低学年の文学教材の総まとめとして、そして、『時間』を使った読み方という意味では、導入の位置づけで単元を創ってみました。
言語活動の手順は以下の通り。
◆がまくんとかえるくん、自分ににている方を選ぶ。
◆選んだ登場人物がしたことを洗い出す。
◆登場人物がした時間が、『もしも〇〇時間(時間、分、秒)だったら』だと仮定する。(かたつむりくんもあり)
◆そこから(読むことができること)分かることを書き出す。
◆同じところで、『もしも時間』を書いた友達と交流する。
◆分かったことと自分を結びつけて、感想を書く。
こんな感じです^^このような手順にした背景は以下に続きます。
➋『お手紙』の特性
『お手紙』で、『時間』を使った読み方をしようと思ったのには、理由があります。それは、『お手紙』の特性です。
◆2種類の心理描写
がまくんの心理描写は、直接的。でも、かえるくんの心理描写は、間接的。
◆時間軸が明確
がまくんとかえるくんとのやり取りの場面。お手紙を待つ場面。お手紙が届く場面。
◆平易な表現
会話文が潤沢な上、英訳をする際に、直訳をされているようで、『言いました。』や『たずねました。』など、1年生でも読むことができるようになっている。特に、低学年の総まとめとしては、平易すぎる。
つまり、2年生にとって、構造と内容の把握は容易にできるということなのです。実際に、『お手紙』の音読をして、簡単に内容を確かめるとほとんどの子供が答えることができました。ですから、登場人物の言動の意味や考えたことではなく、もう一歩踏み込んだものが必要だと考えます。それが、今回の場合、『時間』です。
➌こんな子供の姿を想像している
もしも『時間』で読む言語活動×『お手紙』×うちのクラスで何が起こるのか想像してみます(だいたい、外れますけど、想像することが大事!)。
もしも時間での考えどころがたくさんあります。
例えば、もし、かたつむりくんが、1時間で、手紙を届けたら…
もし、がまくんが、1日、6時間、手紙を待っていたら…
もし、かえるくんが、2時間、手紙を書いていたら…
読めることが変わってきますよね^^そして、時間を設定できるという自由度が高い言語活動ですから、子供の思考は、当然、ずれてくるわけです。
そこで、『そもそも、かたつむりって、そんなに早く届けられないよ。』という適正な時間についての対話。そして、『かたつむりくんが、早く届けてしまったら、がまくんの幸せな気持ちが下がるんじゃないかな?』という内容に関わる対話が生まれるのではないかと想像しています。
とは言え、いつも、想像の斜め上を行く子供たち。明日から、どんな学びが待っているのか、とても楽しみです^^
そこそ単元が進んだら、また、中間報告を書きます。それでは。