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【注目】話題のベビーテックについて!海外でも注目のベビーテック!その背景や今後の可能性について解説します!!

こんにちは!Preventure編集部です!

みなさんはベビーテックという言葉をご存じでしょうか。近年、海外を中心に流行している言葉です。日本ではなかなか聞きなれない言葉で知らない人も多いのではないでしょうか。少子化の日本ですが、ITの力で妊娠から出産そして保育のサポートをするベビーテックについて、注目されている理由や実際のサービス、今後の展望について解説していきます。

ベビーテックとは

「ベビーテック」とは、Baby(赤ちゃん)Tech(テクノロジー)を組み合わせた言葉です。

海外では日本よりも早く、注目されている分野になりますが日本でも2019年に「Baby Tech Award Japan 2019」が開催されたことをきっかけに、BabyTechに注目が集まり育児にITやloTを活用する動きが活発になっています。

ベビーテックはテクノロジーを活用して、それぞれのライフスタイルに合わせて子育てを行う環境を提供しています。昔よりテクノロジーの技術が発展し、妊活をはじめ、赤ちゃんのバイタルの継続的な測定や食事の管理、心の健康、家族の育児や将来的なライフプランニングまで幅広くカバーをする力がベビーテックにはあります。

ベビーテックのサービス例

次に一体どのようなサービスがあるのか具体的に説明していきます。

①妊娠から出産までのサポート

第一段階になる妊娠の段階で妊活や不妊治療のサービスが存在します。

ここには男性側の不妊に対するサポートも存在しており、周期予測や精子セルフチェックなどがあります。また出産に備えてさく乳のケアが存在しており、授乳記録やマッサージなど全てをテクノロジーの力で対応することができます。

そして妊婦の産後うつに対してのケアも行うことができます。今までの日常が一変する出産後の生活ではうつの症状になりやすい傾向があり対策が急がれています。産後うつを予防するためにアナログとテクノロジーの力を併用し、アプリを通じてチャットで専門家に相談したり、AIが産後ケアのための行動を提案してくれるサポートなどもあります。

②出産後の赤ちゃんのサポート

次に出産後の赤ちゃんに対するサポートです。母親や父親はコミュニケーションを取ることができますが、なかなか赤ちゃんとコミュニケーションを的確に取ることが難しいです。テクノロジーの力を使い、赤ちゃんの鳴き声から感情を予測したり、環境に対するストレス度チェックを行ったり、心の個性を判断し一人一人の赤ちゃんのストレス傾向の解析などを行うことができます。

③出産後の母親のサポート

出産後のサポートとして①で紹介したことの継続的な支援として産後うつに対する継続的なサポート、電子母子手帳などで赤ちゃんの日常を家族が把握できるサービス、将来的なライフプランニングなどの長期的なサポートも含まれています。

ベビーテック普及の背景

ベビーテックが日本で普及してきている背景としていくつか挙げることができます。国により社会的な背景が異なるので参考程度でぜひ確認してみてください。

少子化の一方で、育児への投資額は増加

日本は現在少子高齢化の真っ只中で年間の出生率も90万人を下回っています。しかし、日本国内のベビー用品やそれらに関係する商品やサービスは年々増加しており、2020年は4兆3,120億円を記録しており前年より1%ほど増加しています。

共働き世代が増加

昔の日本は一つの家庭に複数の親族などが住んでいることが当たり前でしたが現在は核家族での生活が主流となっているとともに、共働きが当たり前となっています。多くの人が仕事と育児を両立している中で低価格で質の良いサービスが受けられるベビーテックは共働き世代から注目を集めています。

保育士の働き方改革

共働き世代が増えたことにより保育園などに子どもを預ける人が増えました。しかし、保育士の給料や労働環境が過酷で保育士の離職が後を絶ちません。そのため、保育士の働き方を改善する動きが起こっています。保育士の労働環境を改善するために、保育士が抱える仕事をテクノロジーの力で補うことができます。

ベビーテックの市場規模

ベビーテックの国内市場は年々増加しており、ベビー用品やそれらに関係するサービスや商品は2020年には2011年に比べて1.5倍以上増加しており4兆3,120億円を超えています。日本国内では少子化にもかかわらずこれだけの市場規模になることは、今後の市場規模の発展は凄まじいものになると考えられます。

海外の市場規模を見ると特にアメリカでは日本と違い毎年350万人以上もの新生児が誕生しており、新規顧客として350万人以上を獲得しています。2027年には世界市場は19億ドル市場になると想定しており、ベビーテック市場の活性化は想像がつかないものになりそうです。

アメリカを中心に普及

世界市場の中心となるのがアメリカです。ではなぜアメリカを中心にベビーテックは普及したのでしょうか。アメリカでは日本と違い、子どもを両親と違う部屋で一人で寝かせる習慣があります。また母親の産後の社会復帰が早く、小さい時から昼間はベビーシッターに赤ちゃんを任せる家庭も少なくありません。そのため、どんな時でもどんな場所でも赤ちゃんの様子を知るために、ベビーモニターやその他の製品の開発が特に進み最先端を進むことになったと考えられます。

ベビーテックの国内の取り組み

日本国内でのベビーテックの取り組みとして

・「子育て応援コンソーシアム」
・「BabyTechアワード:パパスマイル主催」

子育て応援コンソーシアム

「子育て応援コンソーシアム」は内閣府が主催をしており最近では令和4年9月28日に開催されました。第8回目の今回の目的は「育児の孤立化」、「育児負担の軽減」、「子どもの健康と安全」といった子育てに伴うさまざまな課題に対してデジタル技術を活用し解決をはかることを目的として開催されました。小倉將信少子化対策担当大臣を中心として少子化に対する対策を講じる会議を行っています。

BabyTechアワード:パパスマイル主催

「BabyTechアワード:パパスマイル主催」は株式会社パパスマイルが主催する事業の一環です。BabyTechが育児生活をより安全、安心、豊かにすることをモットーに掲げBabyTechの普及促進活動を行っています。2022年はアメリカでの権利を保有している団体と協力し世界的に発展するべく尽力しています。目的として安全安心のさらなる担保や一つ一つの悩みを解決し、大きな困難となる出来事を未然に防止するべくAwardという形で審査をしベビーテックを認知してもらうために尽力しています。

ベビーテックのカテゴリー


ベビーテックにはさまざまなサービスやカテゴリーが存在します。BabyTech® Awards 2022では9つの部門に分類し選考を行います。以下を参考にしてみてください。


授乳と食事:Eats & Feeding

スマートさく乳機、スマート哺乳瓶、授乳室検索、授乳・食事の記録、メニュー作成、アレルギー対策、離乳食サブスクリプション、スマート調乳機、FoodTech類など、子どもの授乳・食事に関するもの

子どもの学びと遊び:Learn & Play

スマートさく乳機、スマート哺乳瓶、授乳室検索、授乳・食事の記録、メニュー作成、アレルギー対策、離乳食サブスクリプション、スマート調乳機、FoodTech類など、子どもの授乳・食事に関するもの

安全対策と見守り:Safety

SIDS対策、危険監視システム、子供の位置情報確認、保険類、シッター派遣、託児所マッチングなど、事件事故や怪我等から未然に子供を見守るもの、見守る人材や場所を提供するもの

妊活と妊娠:Fertility & Pregnancy

成人女性向けスマート基礎体温計、周期記録、家庭用音波スキャナ、スマート母子手帳、胎児情報アプリ、妊活支援、FemTech類など、妊娠を望む人から妊娠中、産前産直後の母体とパートナー、環境に関するもの

健康・毎日のお世話:Health

スマート体温計、スマート診察券、病状記録アプリ、産科小児科小児歯科向け電子カルテ、水分補給、排泄管理、小児科医派遣、病児ケア、子ども部屋向け気温湿度監視空調コントロール、HealthTech類、SleepTech類など、子供の健康管理を目的としたもの

記念・記録・思い出:Memorial

子供と家族を撮影・記録するデバイス、子供の成長記録、家族間写真・映像共有、アルバム作成、家族写真フォトグラファー派遣、子供の作品保存、映像作成、記念品作成、パーソナライズ絵本作成など、子供と家族の成長や成果の記念、生活・活動記録に関するもの

保護者支援サービス:Parents support

ママ友・パパ友オンラインコミュニティ、パパママ学級等の育児関連オンライン学習、育児情報提供アプリ、育児中人材支援、育休者インターンマッチング、産休育休後キャリア支援、子育て世帯向けの金融・不動産・支援等のオンラインサービスなど、妊娠中~乳幼児の保護者を対象とするもの

保育ICT:Childcare System

保育従事者向け人員管理システム、施設と保護者の連絡システム、施設での子供の様子を記録するシステムなど、多人数の子供を預かる保育施設向けのもの。

家事の効率化:Housework improvement

育児家電、電動バウンサー、フードプロセッサー、小分け洗い用洗濯機、食洗機、ロボット掃除機、スマートスピーカー、ホームオートメーション、スマートリモコンなど、育児をしながら行う家事を効率化、省力化する商品

ベビーテックの今後

ベビーテックは育児や子育ての支援だけでなくエデュテイメントとしての可能性が広がります。 Education(教育)とエンターテイメント Entertainment(娯楽)を通じて、生活を豊かにし今までの日常を劇的に変革します。そして企業も多くの知識やテクノロジーを使いさまざまなアプリやサービスを開発しています。また、育児や子育てだけでなく、医療面や教育面でも活用されています。通信の技術も4G通信から5G通信に変化していく世の中で情報通信技術やAIによる情報分析が発達することにより、赤ちゃんの健康状態や感情、生活環境などのデータ解析が進み、より多くの方面で発展が期待されています。

国内のベビーテックスタートアップ紹介

最後に国内のベビーテックスタートアップ企業をご紹介します!

株式会社ネクストビート

株式会社ネクストビートは保育園・幼稚園向けの業務管理システム「KIDSNA」の開発及び販売を行う会社です。KIDNSAの他に保育士の転職や新卒就職サイトの運営なども行っており、今後の活躍が期待されています。


株式会社コズレ

株式会社コズレはインターネットメディア事業子育てナレッジシェアメディア「Cozreマガジン」を運営しており、ユーザー数は250万人です。コズレ社は子どもとのお出かけ先や習い事、出産以降のサポートを中心とした子育ての悩みを解決する、子育てナレッジシェアメディアです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はベビーテックについてまとめました。

乳児期から幼児期までの育児では、赤ちゃんの健康問題や母親のヘルスケアの問題など様ま様な課題があり、対策を講じる必要があります。また、ライフスタイルの多様化により、育児におけるニーズも多様化しています。

そこでテクノロジーを駆使して育児をサポートするベビーテックが注目されています。国内では、少子化の傾向にありながら育児への投資額は増えています。そして、国外での育児への問題はあり、ベビーテックは注目されています。

ベビーテックはこれからさらに規模を拡大していくと見られている注目の領域です!

最後に。。。

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