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【最高金額80億円】2022年4月の資金調達を調査してみたPart2

こんにちは!PreVenture編集部です!

今回は前回に引き続き、4月後半の資金調達についてご紹介します!期間は4月16日~30日。全12社で最高金額は80億円です。その他大型の資金調達もいくつか成立しており、注目の後半となってます!!

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〇4月の資金調達 16日~30日

ラピュタロボティクス株式会社

事業内容
 次世代ロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」の開発、
 ロボットソリューション開発・導入・運用支援を行っています。

金額
64億1500万円

調達手段
シードラウンド

資金調達概要
少子高齢化や人手不足が深刻化している日本の物流業界では、省力化・省人化が課題となっています。Rapyuta Roboticsはこの課題に対して、ロボットエコシステムの開発を進めるようです。今日物流業界のDX化や人手不足などの課題が深刻化しており物流倉庫における自動化の必要性は今後さらに増していくと考えられます。
今回調達した資金は会社の認知を拡大するためのマーケティング活動、パートナー育成、研究開発に投資する予定です。

プレスリリースより
 ロボティクスプラットフォームを提供するラピュタロボティクス株式会社(東京都江東区、代表取締役CEO:モーハナラージャ・ガジャン、以下「ラピュタロボティクス」、「ガジャン」)は、今回、ゴールドマン・サックスをリードインベスターとして64億1500万円の資金調達を実施しました。今回で累計調達額は、約106億円となります。
 同時にラピュタPA-AMRのキャンペーンも発表しました。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000021229.html

株式会社 TOKIUM

・事業内容
領収書のデータ化・回収・点検・保管まで一括代行する「Dr.経費精算 ペーパーレスプラン」、請求書受領サービス(現:TOKIUMインボイス)の提供。

・金額
35億円

・調達手段
第三者割当増資

・資金調達概要
調達した資金は近年急速に顕在化した法人の課題を解決するサービス開発・企業のSDGs達成をサポートするサービスの開発に充てるようです。また、今回の資金調達をきっかけに社名およびコーポレートロゴを変更します。ペーパーレス経費精算システム「RECEIPT POST(レシートポスト)」および請求書オンライン受領・処理サービス「INVOICE POST(インボイスポスト)」を法人の支出管理クラウド「TOKIUM」としてブランドイメージを統合します。

プレスリリースより
ペーパーレス経費精算システム「レシートポスト」、請求書オンライン受領・処理サービス「インボイスポスト」を提供する株式会社 TOKIUM(本社:東京都千代⽥区、代表取締役:黒﨑賢一、以下「当社」)は、新たに以下を引受先とする第三者割当増資により、約 35 億円の資⾦調達を実施しましたことをお知らせいたします。
また、2022 年 3 ⽉ 31 ⽇(木)より当社は株式会社BEARTAILから「株式会社 TOKIUM」へ商号を変更いたしました。法人の支出管理ブランド「TOKIUM(トキウム)」を新設し、無駄な時間を減らして豊かな時間を創る(=時を生む)法人支出管理のパートナーとしてさらなる企業価値の向上に努めます。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000009888.html

株式会社ログラス

・事業内容
経営管理クラウド「Loglass」の提供、開発

・金額
17億円

・調達手段
シードラウンド

・資金調達概要
今回調達した資金は人材採用、技術投資、大規模マーケティング/PR投資に加え、国内のスタートアップでは先進的な「営業インセンティブ制度」の設計・運用に充てられます。会社の規模拡大に備えて技術投資や開発チームを強化し、多言語・外貨への対応を行い、海外展開を推進していく考えのようです。導入先となる企業規模もさらに大規模になると考えられます。プロセスの効率化が重要視されている日本ですが、経営そのものの変革が求められています。

プレスリリースより
株式会社ログラス(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:布川友也、以下ログラス)は、ALL STAR SAAS FUND、Spiral Capital、みずほキャピタル、三菱UFJイノベーション・パートナーズを引受先としたシリーズAラウンドにおいて総額17億円を調達したことをお知らせします。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000052025.html

ファインディ株式会社

事業内容

  • ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービス「Findy」、

  • ハイスキルなフリーランスエンジニアと企業の業務委託案件をマッチングする「Findy Freelance」、

  • エンジニア組織のパフォーマンスを最大化するために生産性を可視化するサービス「Findy Teams」

    を展開。

・金額
15億円

・調達手段
シードラウンド

・資金調達概要
今回の資金調達によって、全てのエンジニアが不安なく挑戦することができる世界共通のプラットフォーム作りを推進していくようです。ファインディは今月国内外居住の外国人ITエンジニアに特化した採用支援サービス「Findy Global」のサービスの提供をはじめました。当社は今回の資金調達によって「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンの達成を目指します。新型コロナウイルスの影響で日常化したリモートワークの生産性向上をサポートするサービスは今後も大変期待されるでしょう。

プレスリリースより
エンジニアスキルの見える化をコア技術に、エンジニア採用とエンジニア組織の生産性向上を支援するファインディ株式会社(東京都品川区、代表取締役:山田裕一朗 以下「当社」)は、シリーズCラウンドで約15億円の資金調達を実施したことをお知らせします。本ラウンドでは、既存投資家であるグローバル・ブレイン、SMBCベンチャーキャピタル、JA三井リース、みずほキャピタル、KDDI Open Innovation Fund に加え、新たにトレジャーデータの創業者等が設立した投資会社Carbide Ventures(カーバイド・ベンチャーズ)を引受先としています。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000045379.html

Manabie International Private Limited.

・事業内容
教育DXプロダクトの開発・提供 / OMO(Online Merges with Offline)塾の海外展開

・金額
15億円

・調達手段
シードラウンド

・資金調達概要
この会社は学習塾・学校・大学などの教育機関に向けて、教務・校務などスクール教室運営に必要な機能を網羅したDXプロダクトを開発している会社です。今回の資金調達によりプロダクトチームの更なる拡大と顧客支援体制の強化を図り、日本の教育機関のサポートを充実させていくとともに、海外の教育機関のDXの実現を目指します。このシステムはコロナの影響でデジタル化が進んだ日本の教育業界に不可欠になってくるかもしれません。オンライン教育において教育機関をデジタル化し、効率化することは新しいニーズとして増え始めるでしょう。

プレスリリースより
Manabie International Private Limited.(本社:シンガポール、代表取締役CEO:本間 拓也、以下Manabie)は、シリーズAラウンドで約15億円の資金調達を実施。本ラウンドでは、既存投資家である千葉道場ファンドやジェネシア・ベンチャーズに加え、新たにグロービス・キャピタル・パートナーズなどを引受先としています。今回の増資により、2019年4月の創業以降、累積調達額は約22億円となりました。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000057008.html

Beatrust 株式会社

・事業内容
タレントコラボレーション・プラットフォーム「Beatrust People」「Beatrust Ask」を開発。

・金額
8億円

・調達手段
シードラウンド

・資金調達概要
近年の大企業は「競争力の低下」、「働き方改革」、「人手不足」等数多くの課題を抱えています。この会社は社内コミュニケーションの観点から解決するという点で投資家からの評価を得ることができたようです。今回調達した資金は「Beatrust」の開発・販売体制の強化、エンタープライズ企業に対応したインフラ・セキュリティの整備や人材採用の加速に当てる予定です。最近の企業では新卒・中途入社の社員は特に同僚を深く理解したり、自分を知ってもらう機会が少なくなっています。「社内限定のクローズドなプラットフォーム」として活用することで、社員同士のコミュニケーションやコラボレーションを活発化することもできます。

プレスリリースより
Beatrust 株式会社(ビートラスト、本社:東京都千代田区、代表取締役:原邦雄、以下 Beatrust )は、シリーズ A ラウンドとして大手国内投資家及び著名海外エンジェル投資家による 8 億円の資金調達を実施しました。 本シリーズのリード投資家は JAFCO が務め、今回の調達では新規投資家として JAFCO、グローバル・ブレイン、三菱 UFJ キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタルの 4 社が、また Social Starts、The Science of Health and Happiness、Joyance、Delightful Moments といった VC ファンドの創設者である William Lohse 氏( Pinterest 初期投資家)がエンジェル投資家として参画。
既存投資家からは伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、One Capital、サイバーエージェント・キャピタル、デライト・ベンチャーズ、PKSHA SPARX アルゴリズム 1 号、みずほキャピタルの 6 社から追加出資を受けました。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000062843.html

Tippsy, Inc

・事業内容
“Spread the love of sake” という合言葉の元、アメリカの一般市場では理解されにくく、入手が困難だった日本酒の普及・販売

・金額
2億円

・調達手段
シードラウンド

・資金調達概要
Tppsyはこれまでの実績により日本酒のテイスティング体験を起点とした新規需要が増加し、市場が拡大することを実証しました。今回の調達により、日本酒の生産者の魅力が伝わるストーリーや充実した商品コンテンツを提供するほか、味と嗜好データ解析に基づいたマーケティングやウェブ開発を進めるために、人材の採用と組織強化を図るようです。本酒市場はここ10年近く二桁成長を続けており、数年後には日本産の日本酒がアメリカの現地生産清酒を抜き、2025年には1600億円規模の市場になると予測されます。日本酒業界は今後もどんどん注目を浴びてくる業界です。

プレスリリースより
ロサンゼルスを拠点に、テイスティングキットのサブスクリプションを中心とした日本酒ECサービス「Tippsy Sake Club」を運営するTippsy, Inc(代表取締役:伊藤元気)が、プレシリーズAラウンドにて、W venturesをリード投資家として、DEEPCORE、KSK Angel Fund、Justin Waldronおよび複数の個人投資家から合計約2億円の調達を実施したことをお知らせします。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000039087.html

fermata(フェルマータ)株式会社

・事業内容
「女性のウェルネス」課題を解決・支援する事業を展開。

・金額
2.1億円

・調達手段
第三者割当増資

・資金調達概要
投資家からはfermataのこの会社の着実な努力とその成果が評価されたようです。今回の調達では新たなシステムの開発及び既存事業含む採用の強化に当てます。この会社が2021年に開催したイベントでは世界6地域、27ヵ国から157ものプロダクト・サービスをキュレーションし、世界最大規模のフェムテックイベントとして話題になりました。これだけ多くの人があつまるということは、それなりの将来性もあるでしょう。経済産業省によるとここ数年で急速に市場が拡大し、世界のフェムテック市場規模は2027年までに1兆1860億ドルにものぼると見られているようです。

プレスリリースより
アジア・日本のフェムテック市場創出を行うfermata(フェルマータ)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:杉本亜美奈/以下「fermata」)は、リードインベスターである株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(本社:東京都文京区/代表取締役社長:郷治 友孝/以下「UTEC」)、株式会社ディープコア(本社:東京都文京区/代表取締役社長:仁木 勝雅/以下「DEEPCORE」)、iSGSインベストメントワークス(本社:東京都港区/代表パートナー:五嶋 一人・佐藤 真希子・菅原 敬/以下「iSGS」)、および伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長COO:石井 敬太/以下「伊藤忠商事」)を引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズAラウンドとなる総額2.1億円の資金調達を2022年4月に完了いたしました。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000053409.html

株式会社アダコテック

・事業内容
製品検査・検品の自動化ソフトウェアの提供。

・金額
11億円

・調達手段
第三者割当増資

・資金調達概要
新規事業として組み込み型の提供モデルを立ち上げ、売上規模の拡大を進めるようです。既存事業については、提供領域の拡大やグローバル展開を推進させるため、開発・セールス・カスタマーサクセスなどの体制拡充を実施し、組織規模を3倍の60名まで増員する計画です。製品検査・検品の自動化は「製品」という概念がある以上、必要になります。投資家からはアダコテックの将来性を評価されました「中長期的な目標である検品AIを起点とした工場内データ活用プラットフォーム構築に向けて、これまで難しいとされてきた工場のデータ活用を促進し、製造業DXを加速させていきます。」としています。

プレスリリースより
株式会社アダコテック(本社:東京都千代田区、代表取締役:河邑 亮太、以下、アダコテック)は、新規引受先としてリアルテックファンド、Spiral Capitalを共同リード、東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)及び既存投資家である東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)、DNX Venturesを引受先とした第三者割当増資により合計11億円の資金調達を実施しました。
当社はこれまで4億円の資金調達を実施しており、この度の調達により累計調達額は15億円となりました。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000046119.html

株式会社AIメディカルサービス

・事業内容
内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)の開発

・金額
80億円

・調達手段
シードラウンド

・資金調達概要
AIメディカルサービスはAIMはAIを活用することで、検査精度の向上やがんの早期発見を促し、世界中の患者の命を救うことを目指している会社です。これだけ医療が発展した日本でもがん患者の年間死亡者数の内、約30%が消化管のがんで亡くなっています。今回の資金調達によりソフトバンクグループと協力し日本の内視鏡医の英知が結集した内視鏡AIを全世界に展開する予定です。がんの早期発見に向けた事業は他にもたくさんありますが、この企業は日本発の「内視鏡AI」で注目されています。

プレスリリースより
株式会社AIメディカルサービス(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:多田 智裕、以下「AIM」)は、SoftBank Vision Fund 2をリード投資家とし、既存投資家のグロービス・キャピタル・パートナーズ、WiL, LLC.、インキュベイトファンドが参加するシリーズCラウンドにおける、総額80億円の資金調達を発表致します。SoftBank Vision Fund(以下「SVF」)は世界最大級のテクノロジーファンドで、AI関連企業への投資を行なっており、その設立から2021年末までの累計投資額は1,296億ドルです。今回の資金調達により、AIMはAIを活用した内視鏡診断支援システム(以下「内視鏡AI」)を全世界に展開すると共に、内視鏡AIのクラウドプラットフォーム構築を加速させます。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000049025.html

株式会社バベル

・事業内容
商談解析クラウド「ailead」開発
・金額
14.6億円

・調達手段
複数の金融機関からの融資及び第三者割当増資

・資金調達概要
今回調達した資金は、オンライン商談データを自動で取得・解析・可視化することで、営業組織の業務効率化と「売れる」営業人材の育成を実現した商談解析クラウド「ailead」のプロダクト開発及びマーケティング活動の強化、並びにAIエンジニアの採用に当てられるようです。驚くべきことに、2020年時点の世界のセールスイネーブルメントの市場規模は1,700億円でしたが、2028年には7,300億円まで拡大すると見られています。「ailead」はベータ版の際もたくさんの企業に用いられていたようで、顧客満足度も高かったようです。

プレスリリースより
株式会社バベル(本社:東京都渋谷区、代表取締役:杉山大幹、以下バベル)は、このたびスパークス・アセット・マネジメント(未来創生ファンド)、ポーラ・オルビスホールディングス及び個人投資家3名を引受先とする第三者割当増資を実施いたしました。複数の金融機関からの融資も実施し、第三者割当増資と合わせて資金調達額は約14.6億円となります。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000040516.html

株式会社アーバンエックステクノロジーズ

・事業内容
UrbanXは、都市が抱える様々な問題をデータ×AIの力で解決し、都市インフラをアップデートし、全ての人の生活を豊かにすることを目指した東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社です。

・金額
8,500万円

・調達手段
ANRI、三井住友海上キャピタルとの共同出資

・資金調達概要
現在の道路の点検は主に高額な専用点検車両の使用や専門職員の目視による確認等が主になっていて、120万kmの道路を十分には点検することができていません。この会社はこのような問題をデータから解決することを目指しています。今回の資金調達により車載スマホやドライブレコーダーで撮影した画像をAI分析し、道路の破損箇所を検知するシステム「RoadManager」において車載スマホやドラレコで撮影されている道路以外の画像解析も進めます。電線や電柱、標識などの道路付属物の状況を検知するシステムを搭載することで、通信や電気等のメンテナンス支援を目指します。

プレスリリースより
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 大泉克彦、以下「東大IPC」)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(以下「AOI1号ファンド」)は、東大関連ベンチャ。で道路点検AIを開発する株式会社アーバンエックステクノロジーズ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:前田紘弥、以下「UrbanX」)に対して、8,500万円の追加投資を行うことを決定しました。
今回の出資は、ANRI株式会社(本社:東京都渋谷区、代表 佐俣アンリ)、三井住友海上キャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 石上 壽一)との共同出資となります。
(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000025017.html

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は2022年後半の資金調達についてまとめました。80億の大型調達が印象的でしたが、他にも大型調達がいくつかみられました。医療や物流/ロボティクスのクロステックは依然としてスケールの大きな資金調達が実現しています。医療・物流などのIT化が遅れた産業にも注目が集まっています。

最後に。。。

弊社では、転職前にベンチャー適性がわかる診断サービス「PreVenture」も運営をしています。40問の質問に答えるだけでベンチャー企業への適性診断を無料で受けることができます。ベンチャー企業で働くことに興味がありましたらぜひ参考にしてみてください!


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