時の止まった5年間

罪悪感と希死念慮にとらわれ続けた5年間だった。


全て自分が悪いのだと思っていた。


最低な自分は生きるに値しない人間だと思っていた。

死にたいというよりも、死ぬべきであるという意識がずっとあった。


死に値する人間だと信じて疑わなかった。


死ぬ勇気なんて無かった。


生きる覚悟もないくせに。


せめて生きているなら、罰を与えなければいけないと思った。


だから、自傷を始めた。


生きるに値しない自分が生きているのだから、罰が与えられて当然だと考えた。


痛みを感じた分、生きてもいいと自分を許すことができた。


生きるのを許すためには苦しみが必要だった。


人より苦しまないといけないと思っていた。


のうのうと生きている自分なんて許せなかった。

欲を持ってはいけないと思っていた。

幸せを望んではいけないと思っていた。


幸せであることに不安を感じていた。


人の役に立つことで初めて自己価値を感じられた。


人の役に立たない自分に価値はなかった。


人に嫌われることが怖かった。


人に怒られることも怖かった。


嫌われないように、怒られないように周りに合わせながら生きていた。


迷惑をかけないようにしていた。


良い人でいたいと思っていた。


自分の心を無視してまでも。


自分の心を見たことはなかった。


自分の気持ちなんかどうでも良くて、嫌われないために必死だった。


過去に執着し、未来に不安を感じていた。


生きるのが億劫だった。


いつまでも自分の失敗が頭から離れなかった。


ずっとぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回っていた。


失敗を恐れて挑戦を避けた。だから失敗経験が極端に少ない。


自信がないから、積極性も行動力もない。いつも保険をかけていた。


怒られると、トラウマとなって忘れられなくなる。今でも忘れられない記憶。


人間関係は浅く広くがモットーだった。自分の領域に入ってくるのも、相手の領域に入るのも防いでいた。


抜毛と頭皮をむしる癖ができた。血が出るまでやってしまう。 


摂食障害となった。1度寛解して、再発した。一生物の病気なのだと理解した。



誰かの1番になりたいと思ったことはなかった。



甘えたいと思ったことはなかった。


 甘えるってよく分からなかった。


人肌の温かさを知らなかった。経験がなかった。


ずっと「お姉ちゃん」だった。「お姉ちゃん」だから全部感情を封じこんでいた。




自分のことがずっとずっと嫌い。大嫌い。



この世で1番大嫌い。


5年間と数ヶ月。罪悪感の無い日はなかった。
毎日自分が嫌いだった。



自分のことは嫌いだけど、大嫌いだけど、そんな自分のことを受け入れてくれる人達に出会えた。


自分のことを嫌わないといけないと思っていた私に、愛を教えてくれた。


その人達のおかげで、自分について考えるきっかけができた。


自己理解と自己研究。ここ数ヶ月のテーマ。


つらつらと書いていたことも全部気付いたのはつい最近のこと。


これらは全て、自分で自分にかけた呪い。これは自分で解かないといけない。

それなのに私は人に解いてもらおうとしていた。

自分で呪いを解いていいって思えたのも、その人達のおかげ。


私はこれから、私の生き様を書いていこうと思う。

どうして書こうと思ったのかは分からない。

生きた証を残したかったのかもしれない。 

私のことを知ってもらいたかったのかもしれない。

兎にも角にもこれから気ままに書いていく。


次は自己紹介する。



〆の言葉なんて知らない。またね。





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