ボクシンググローブのような手の持ち主、チャールズ・ブロンソン「さらばバルデス」
金曜日の夜、テレビでよく見る渋い顔と言えば、そうチャールズ・ブロンソンです
金曜日とは限らず水曜日の夜であったかもしれませんが
80年代、90年代の話で、彼はすでに老年の俳優でした
ある作品をテレビで見てトラウマ級に記憶しているシーンがいくつかあるのですが、その作品のうちの一つが彼が主演の映画「ロサンゼルス」です
彼が演じる刑事の妻と娘がテロリスト?に暴行され無残な死に方をするのです。子ども時代から覚えていて、なんの作品だろうか?と調べてみて判明しました。映画自体はうろ覚えでも、そのシーンは子どもには強烈すぎたのです。
私にはそのイメージのチャールズ・ブロンソン演じるチノが西部開拓時代のアメリカで孤独に馬と生きる男を演じている今作
この作品でもギョエ!となるシーンが出てきましたよ
それはチノが所有をしている(?)野生馬を欲しいと、隣(と言ってもかなり遠くにある屋敷)に住む金にあくどい男、マラルの妹キャサリンと
馬を見に行った先で起こりました
キャサリンが一人、チノの宝物である名馬フラッグを見ていると
フラッグが交尾を始めるのです
やにわにやってきたチノはフラッグの交尾を見て、キャサリンに近寄ります
そして、キャサリンの髪をむんずと掴むと強引に口づけをします
激しめに抵抗するキャサリン
これは暴行?と不安に思っていると、そのままキャサリンは押し倒され画面は暗転
なんてことだ!屈強なチノがキャサリンの髪を掴んだあの手!
めちゃくちゃでかいのです、それはボクシンググローブ
あんな手で掴まれた日には、もうお仕舞です
そういえば、前のシーンでキャサリンが突然訪ねてきたときに
チノは入浴中でした。意外にチノは大事なところを見られるのをいやがり桶に座り込んでしまいます
キャサリンとチノの立場が逆転すると彼女はチノに「馬!」と呼ぶのです
まさに馬のように欲情したチノがキャサリンを押し倒してしまうのです
これはとんでもないことが起こったぞ、と続けてみていると
なんと!キャサリンはチノといい感じになっているのです!ホーリーシット!!
そのあとはキャサリン兄のマラルに2人の中を壊されそうに
なり、ムチ打ちをされたり、仔馬を殺されたり
ひどい仕打ちを受けながら、最後はマラルの部下たちと荒野の撃ち合いを行い、なんとか引き分けにして家へ引き上げ、そのまま家を焼き、馬を放逐して流れ者として去っていくのでした
この結末もなんか痛快ではないけど、うまく折り合いをつけた流れは嫌いじゃありません
すべてを失ったドリフターとなったチノの手はやはり大きかった