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自己肯定感の土台を育むための「愛着の子育て」

こんにちは!Prepare代表で「夫婦会議サポーター®」の宮城沙織です。
今回は「愛着の子育て」について記事を書こうと思います。

結論から言うと、私は「愛着の子育て」を実践してめちゃくちゃ良かったと思っています。長女の癇癪も減ったし、心が安定したし、姉妹が仲睦まじい様子が可愛すぎるし、私自身もイライラすることが本当に減った!今後も続けていこうと思っています。


生活感あふれる背景はご愛敬。

ということで、内容が気になる方は最後まで読んでみてくださいね。


「愛着」とは

「愛着」とは、ひとことで言うと、「安心して甘えられる関係」のこと。
もう少し言うと、「親子やパートナーなど特別な人との間に生まれる絆や信頼関係、情緒的つながり」のことです。よく育児書などでは”アタッチメント”とも言われます。(ちなみに、イギリスの精神科医で児童精神医学の研究者であるジョン・ボウルビィによって確立された概念です。)

愛着がしっかり築かれると、子どもは安心して自分の気持ちを自由に表現できたり、世界を探索していけたりします。

つまり、幼少期における親との愛着関係は、子どもの健全な成長において、とても重要な役割を果たすのです。

愛着は自己肯定感の基礎になる

愛着が育まれることで、子どもは「自分には価値がある」「自分は大切な存在だ」「どんなときでも助けを求めていいんだ」という自己肯定感を持ち、生涯に渡って、他者と健全な関係を築けるようになります。そして、困難にも立ち向かえる自信が育ちます。

「人生の幸福度は人間関係によって決まる」とも言わているのですが、その土台中の土台が「愛着」なのです。


「愛着」は一生を幸せに生き抜くための土台。


「愛着障害」が増えている?

日本の「愛着」の第一人者、岡田尊司先生によると「愛着障害」や「愛着」の不安定さにより、人間関係や日常生活に支障をきたす子ども・大人が増えていると言います。

愛着障害が見出されたのは、戦災孤児の調査からであった。戦争で親を失い、施設に入れられた子どもたちが、成長不良や発達の問題を引き起こしたのである。それを最初に報告したボウルビィは、養子となった子どもや施設で育った子どもにも、そうした障害がしばしば認められることに着目し、愛着障害という概念を打ち立てた。 しかし、その後、実の親のもとで育った子どもにも、同様の問題が認められるようになる。虐待やネグレクトの急増とともに、愛着障害は、再度クローズアップされることになったのである。

岡田尊司著『愛着障害 子ども時代を引きずる人たち』


このような愛着障害が増えている背景には、現代社会の変化があると考えられています。例えば、核家族化や共働きの増加により、子どもが親と過ごす時間が減少したり、親自身がストレスや不安を抱え、子どもに十分な関心を向ける余裕がない場合もあります。また、インターネットやSNSの普及によって、リアルな人間関係が希薄になり、愛着関係の形成が難しくなることも影響しています。

この愛着障害は、大人になってからも対人関係に影響を及ぼしやすく、恋愛や夫婦関係での不安や葛藤を引き起こすことが多いです。ただし、大人になってからでも、セラピーや自己理解を通じて少しずつ愛着スタイルを改善し、愛着障害を乗り越えることが可能です。


愛着スタイルが決まる時期

人の愛着スタイル(子どもについては”愛着パターン”と呼ぶ)は、赤ちゃんの頃から形成され、2歳頃には決まり、基本的には一度決まると”一生続くもの”とされています。愛着スタイルはその人の人間関係や物事の捉え方に大きな影響を与え、私たちの性格の基礎をつくります。そのため、愛着スタイルは「第二の遺伝子」とも言われています。ある意味怖いよね。

愛着スタイルが安定型の場合は、自己肯定感が高まりやすく人間関係を良好に築いて、仕事もプライベートも充実しやすく、幸せを感じやすい。

愛着スタイルが不安定型な場合は、自己肯定感が低く対人関係や生き方に困難さを感じることが多い。

・・・ここまで読んだだけで、「絶対うちの子の愛着を安定型にしたい…🥺」と思った方がほとんどかと思います。

しかもそれが、親の愛情の注ぎ方にかかっているんて、

親って責任重大すぎるよね…!

しかもこの後もっと怖いこと言っていい?笑

親の愛着スタイルって子どもに遺伝するの!!!

遺伝するの!!!!(2回目)

だから、子どもの愛着を安定させたければ、親が安定した愛着スタイルでいないといけないってこと!


🙉🙉🙉🙉🙉🙉🙉🙉🙉🙉🙉🙉🙉

はい、めちゃくちゃ不安定な愛着を持っていた私が通りまーす。


あなたはどのスタイル?愛着スタイルは大きく分けて4つ

研究者によって細かなパターンを設けている場合もありますが、今回は分かりやすく以下の4つをご紹介します。自分がどれに当てはまるか見てみてね。

【スタイル1:安定型】

・仕事と対人関係のバランスが良い
・楽しみながら仕事に取り組む
・ストレスをためにくい
・パートナーからの愛を心から信頼している
・困ったときは誰かに気軽に助けを求めたり、相談できる
・人の反応を肯定的に捉え、うがった見方をしたり誤解することがない
・自分が拒否しても相手が傷つくと恐れることがなく、考えを率直に交換したりすると誠実であることが互いの理解につながると考える
・本音で話すことができ、相手の背景も考えて配慮できる
・子どもの気持ちに寄り添えることが多い(気分にムラがなく一貫した対応ができる)

 

【スタイル2:不安型】

・人間関係に敏感で、相手から拒否される不安が強い
・仕事上においては期待や称賛をかけられるとプレッシャーに感じて逆にパフォーマンスが下がってしまいがち
・自分を否定した相手を否定的に評価することが多い
・人に依存したり人とべったりした関係になりやすい
・普通であれば、仕事などフォーマルな関係にすぎないのに、勘違いしてすぐに恋愛に発展してしまいがち
・相手の感情を読み取るスピードは早いが、不正確であることが多い
・嫉妬深く、パートナーを疑ったり束縛したりする
・ネガティブなことを口走る傾向がある
・相手を攻撃する一方で、自分自身も攻撃する傾向があり、自己嫌悪に陥りやすく、鬱などにつながりやすい
・他人には優しいが、パートナーや子どもには厳しい
・子どもにも過干渉・過保護になりやすい
・子どもを溺愛しているようで、思い通りにならないとイライラする

【スタイル3:回避型】

・感情に流されにくいため、冷静な判断が得意
・仕事や趣味などでは高い集中を発揮したり、自己主張できる
・最も重要視するのは、「縛られないこと」
・人に迷惑をかけることを避けて、自己責任を重んじる
・ドライで人のかかわりが面倒くさい
・感情に対して鈍感で、鈍感にすることで自分を守っている
・自己開示が苦手で、自己表現が不得手
・冷静そうに見えて、切れると暴発する傾向がある
・子どもであれば親と離れても無反応
・パートナーや身内に悲しい出来事があってもあまり共感や理解がない
・パートナーに助けを求められると怒りを感じる
・甘えたり、甘えさせたりすることが苦手
・子どもとの触れ合いが苦手


【スタイル4:未解決型】

・「不安型」×「回避型」のミックス。
・人と仲良くしたいが親密になるとストレスに感じて傷ついてしまう
・自己開示できないが、人に頼りたい気持ちもある
・親との関係で傷ついた心の傷が癒えていない


やっぱり…安定型がいいよね。

私は不安型強めの未解決型でしたが、学びを続けながら試行錯誤する中でだいぶ安定型に近付いてきたと思っています。

自分の愛着スタイルの癖を知り、改善していく。
そして、子どもへの接し方を変えていく。

それが我が子の愛着を安定させていく近道。
というか、それしか道はないんですよね。

そうやってきて、ここのところ我が子に笑顔がめちゃくちゃ増えて、心が穏やかになってきたなーと確信しています。

講座ではそのあたりのことを、実践的にどうすればよいか、詳しくお伝えします🥰


まとめ:愛着の子育てで家族みんなが安心できる関係を

「愛着」について理解することは、子どもとの関係だけでなく、夫婦や家族の絆にも良い影響をもたらします。親が子どもに「あなたは大切な存在」と安心感を与えることは、子どもが自分を愛し、他者も信頼できる力を育むための土台です。

自分の愛着スタイルを知り、子育てや夫婦関係に活かすことで、家族全員が心の安全基地を持ち、安心して成長や挑戦に向き合える温かい環境をつくりましょう。

次記事では愛着が「夫婦関係」に及ぼす影響も紹介していきます♪
お楽しみにー😊💞


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