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セルフ・エスティーム(自己肯定感)について思うこと
セルフ・エスティーム(self-esteem)について書いてみたいと思います。
セルフ・エスティームは、「自己肯定感」とか「自己受容」などと訳されることが多いです。
自分自身を受け入れている、
自分の存在を認めている、
ありのままの自分を愛せている、
そんなイメージでしょうか?
セルフエスティームは、人の基盤・土台となるものと私は思います。
この部分がしっかりしているかどうかで、上に乗ってくるもの=社会に対面する自分、が左右されます。
自分の存在を、自分の好きな部分も嫌な部分も含めて受け入れて、それでいいと思えていると、自身の人生を切り開いていく原動力となります。
これは、困難に直面した際の耐性力、対応力にも関わってきます。
そう、レジリエンスの基礎になるのは、このセルフ・エスティーム(そしてセルフ・エフィカシー=自己効力感)です。
自分を高く評価出来る人は、そうでない人に比べて、困難に打ち勝つ強さがあると言いますし、実際、生きづらさを感じるのは、セルフ・エスティームの低い人に多いと言われています。
これまで、セルフ・エスティームの高い人・低い人、様々な人に出会う機会がありましたが、共通して言えることは、「自分自身のことを受け入れている」ことと同時に、「誰かに受け入れてもらった経験があるか」どうかに左右されていると思います。
例えば、両親であるとか、両親でなくとも保護者の役割を果たしている人、その他家族、親戚、友人など。
人は、誰か自分以外の他者の存在があってはじめて、「自己」というものを認識することが出来るので、誰かに受け入れてもらったという経験は、自分のとって大きな心の糧となります。
ひとつ注意したいのが、誰かを喜ばせるため、誰かに認めてもらうための自分であろうとする、というのではないということ。
往々にして、本当の自分の気持ちや、本来の自分の姿をないがしろにして、他の人からの期待に応えよう、としてしまうことが多いですが、そうではなく、「ありのままの自分」を受け入れてもらう、それがポイントです。
私の場合は、両親から「受け入れられている」という感覚は小さい頃から感じていて、それが私の基礎を作ったことは間違いないのですが、両親の存在が大きすぎたこともあり、私の中に長い間、引け目があったことも認めます。
自分も両親のように、
何らかの業績を残さなければいけない、
何かに優れた人にならなければいけない、
何らかの名声を得なければいけない、
そういう、「~しなければいけない」思考に囚われていた若い頃は、とても苦しかったです。
「誰かに受け入れてもらう」とは、様々なレベルがありますが、この場合、「話を黙って聞いてもらった」という経験だけでも、話した側は、「聞いてもらえた、受け入れて貰えた」と感じるものです。
たったそれだけのこと?と思われるかもしれませんが、「聞いてもらうこと」による安心感は、その経験が積み重なることによって、ひいては自己肯定へと繋がっていきます。
子育てをしている身としては、子どもたちにも自己肯定感の高い人になって欲しいと思っています。
頭ごなしに怒ってしまったり、怒鳴ってしまうことも勿論あります。
でも、叱るときでも、子どもの存在を否定するようなこと(貴方なんて生まれてこなければよかった、なんで貴方は○○のようにできないの?etc)は決して言わないようにしています。
私の息子は発達障害の可能性があり、「普通の(という表現もどうかな、と思いますが)」子とはズレているというか、彼の物事の捉え方や反応の仕方が、大分一般的なそれとは違っていて、これまで長い間、「なんで普通の子のようにできないんだろう・・・」と思ってきました。
(それが彼の特性で、個性で、才能でもある、と思えるようになったのは最近のことです)
周囲の人や、見知らぬ人からの批判ともとれる意見をもらうたびに落ち込み、何度も彼の「在り方」を否定するようなことを言いそうになりましたが、それだけは、絶対にやってはいけない、と思っています。
子どものセルフ・エスティームを低くするようなことを言ったり、やったりする権利は、親の私にも、そして他の誰にもないのです。
自己肯定感が高いと言っても、傲慢になったり、マウンティングすることとは違います。
むしろ、セルフ・エスティームが高い人ほど、他の人を思いやり、他の人と協同し、助けてあげる余裕のある人が多いです。
逆に言うと、傲慢だったり、マウンティングする人ほど、セルフエスティームが低い傾向があると言えるでしょう。
セルフエスティームの高い人が集まる世界は、穏やかで、優しさや思いやりに溢れているのかな?そう想像しています。
尚、セルフ・エスティームに関して悩んでいる方、課題に思っている方へのお手伝いもPreferred-Futureではさせて頂いています。