履歴書や面接だけで、人の何がわかるのか−−。「私だけのキャリアストーリー」が生まれた背景について。
皆さま、noteでは始めまして!村井秀輔と申します。
英字新聞「ジャパンタイムズ」で英文記者、その後ビジネスSNS「リンクトイン」で日本での編集部起ち上げのタイミングである2018年にジョインし、コンテンツ制作とコミュニティマネジメントを担当しました。
(私の経歴詳細については、こちらのリンクトインページをご覧ください)
Noteでは、前回投稿した記事が初投稿となります。予想外に多くの反響を頂き、嬉しさと同時にnoteコミュニティの暖かさを感じております!
今回の記事では、「私だけのキャリアストーリー」が誕生した背景や、このサービスの狙いについて説明したいと思います。
いわゆる「有名人」でない人にスポットライトを当てた記事を投稿する意義とは何なのか。そして、「キャリアストーリー」の記事がどう役に立つのか。
そんなことを伝えられれば幸いです!
なぜ、「私だけのキャリアストーリー」は生まれたのか
「たかだか数十分の面接や職務経歴書の文面だけで、その人のことをどれだけ理解できるんでしょうね。」
専業主婦コミュニティを運営し、メディア出演も多数されている私の友人、薄井シンシア さんとのそんな会話が今回の「私だけのキャリアストーリー」を立ち上げる後押しになりました。
日本で「終身雇用制度の終焉」が叫ばれて久しい昨今。一度入った会社で生涯を終えるのではなく、キャリアステージに応じて新たな挑戦を求めて職場や働き方を変える人や、「パラレルキャリア」として会社に属しながら副業・複業を経験する。そんなキャリアはもはや当たり前になっています。
一方で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でオンライン面接の機会が増え、就職・転職活動の中で採用担当者と候補者がお互いを「人」として深く知ることが難しくなってきていることも事実です。
私自身、例えば履歴書上に並ぶ数字や、数十分間のオンライン面接だけで自分の魅力やスキルを相手に伝えきれず、もどかしい思いをすることがこれまで多々ありました。
他方、採用担当者の方からも、面接で自分を魅せるのが上手い候補者を採用したが、実際には期待と違った…という声も良く聞きます。
そんな中、一人ひとりの「人」に深くストーリーでお互いを予め深く知っておくことで、採用時のミスマッチを防ぐことにつながるのではないかと考えました。
例えば、仕事をする上で成し遂げたい個人的なミッション(目標)は何なのか。これまで何にやりがいを感じてきたか。過去の経験がどのような力になっているか、などなど…。転職を考える際に、「キャリアの棚卸し」としてこれらの質問への回答を用意したことのある方もいらっしゃると思います。
ただ、履歴書の限られたスペースでは自身の伝えたいことを書ききれなかったり、短い面接の時間では上手く考えを伝えきれず、もどかしい思いをした人は多いのではないでしょうか。
そんな時に、履歴書代わりになる「ストーリー」が記事としてあれば、自分とは誰かや、その人柄を深く知ってもらうきっかけになるのではないか。そんな願いから、「私だけのキャリアストーリー」は生まれました。
なぜ、私(村井)が「私だけのキャリアストーリー」を書くのか
「自分が持つ強み」を活かして、世の中を少しでも良くするためにはどうすれば良いか−−。そう考えた結果が、今回の「私だけのキャリアストーリー」でした。
私は、自分が持つスキルを活かして「あらゆる境界線を超えた共創で、世の中をもっと面白く」することを個人的なキャリアのミッションとして掲げています。
私は、自身の強みを「3つのC」にあると説明しています。「3つのC」とは、「Content(コンテンツ)」「Community(コミュニティ)」「Communication(コミュニケーション)」の頭文字です。
記者としてインタビューをして記事を書いたり。リンクトイン編集部ではコミュニティづくりに取り組みながら、一人ひとりと「人」として向き合ったり。そうした経験やスキルを活かして、履歴書や短い面接の時間では伝わり切らない人柄や、その人自身すら気づいていない自らのカラーや魅力を引き出す…。
記事執筆という形でお手伝いさせていただいた一人ひとりが、自分だけでは伝えきれない「自分らしさ」を人に伝えたり、ストーリーを読んだ人とつながりながら新たな共創が生まれる。そんなきっかけを作ることができばと思い、今回の「キャリアストーリー」の開始に至りました。
人は、誰にでも伝えるべきストーリーがある
「犬が人を噛んでもニュースにはならないが、人が犬を噛んだらニュースになる」と言われるように、メディアでは人が驚くようなユニークな経歴を持つ人や、人の目を引く名の知れた人にスポットライトが当たりがちです。
ですが「私だけのキャリアストーリー」は一人ひとりが持つ人柄やストーリーにスポットライトを当て、その人ならではのキャリア観や、時には本人すら気づいていなかった強みをインタビューの中で引き出します。
もちろん、就職・転職活動の中で履歴書代わりにストーリーを活用したり、採用担当者の方が、履歴書だけではわからない候補者の深い人柄を理解したりなど、実用面でも「キャリアストーリー」の記事をご活用いただけたらと考えています。
ありがたいことに、早速「ストーリーを書いて欲しい」というメッセージもたくさん頂き、心から感謝申し上げる次第です!一人ひとりメッセージを返信していきますので、どうかお待ちください。
特に「自分のことがわからない」や、「自分には特筆すべき点なんてない」と考えている方こそ、大歓迎です。あなたのストーリーを、インタビューの中で引き出します。その他、提供できるサービス内容などについて気軽にご相談ください。
今後、一人ひとりがそれぞれの「私だけのストーリー」をより簡単に語れる世の中になるように。また、次回お会いしましょう!