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地域に根差す企業として、高齢者や子どもたちに安心・安全を。「特殊詐欺被害」の啓発と「交通安全教室」を行いました

こんにちは!愛知県瀬戸市に本社をおく大橋運輸です。

私たちは「仕事を通じてお客様や地域に貢献する」という企業理念を掲げ、日々の業務に取り組んできました。例えば、個人向け事業の「生前整理・遺品整理」も、その理念を体現するものの一つです。一人ひとりの想いを大事にしてサポートをするだけでなく、住宅内での転倒やケガを防止したりすることで、安心・安全な暮らしの実現につなげています。

弊社では、高齢化や少子化が進む現代において、家族だけでなく地域全体で高齢者や子どもたちを支えることが必要と考えています。誰もが安心して暮らせる環境づくりを行政だけに任せるのではなく、地域に根差す法人もその一端を担う必要があると思っているからです。

例えば、これまでには法人輸送や「生前整理・遺品整理」事業で得られた知見を生かして、「特殊詐欺被害の啓発」や「交通安全教室」などを行ってきました。今回の記事では、私たちの地域活動に対する姿勢と、具体的な取り組みを紹介していきます。

地域に根ざす企業として、「地域活動」を大事に

2025年には、人口の約30%が65歳以上の「超高齢社会」を迎えると言われている日本。要介護者や認知症の方が増え、生活をするのに助けを必要とする方も増えると考えられています。瀬戸市も例外ではなく、前述した「生前整理・遺品整理」事業は、高齢者の単身世帯や家族を心配する方からのご依頼が増えており、需要の高まりを感じています。

引用:総務省統計局

「生前整理・遺品整理」を利用してくださる方が増える中で、瀬戸市内で高齢者向けの「特殊詐欺被害」が急増していることを、よく耳にするようになりました。そこで、弊社では瀬戸市警察署や地元企業と一緒に、「特殊詐欺被害」の啓発活動を始めました。

特殊詐欺とは、「オレオレ詐欺」や「架空料金請求詐欺」など、金銭やキャッシュカードをだまし取る詐欺の総称です。2018年に警察庁が発表した41都道府県の被害状況によると、被害者の約8割が60歳以上の高齢者、1件当たりの被害額は233.2万円、年間の総被害額は363.9億円となっています。瀬戸市では総額1億5000万円を超えた被害の事例もあり、深刻な問題であることを感じます。

具体的な活動としては、まず特殊詐欺の危険性を周知するチラシを作成。サービス利用時にそのチラシをお渡しし、特殊詐欺について知ってもらうことで、地域で暮らす高齢者の安心・安全な生活につなげたいと考えました。また、瀬戸警察署から委嘱を受け、市内を中心に13社の企業(2022年7月現在)が一緒になって活動する「特殊詐欺なくし隊」も結成し、地域全体の危機意識を高めていくことに取り組んでいます。

特殊詐欺被害は怖い経験だったとしても、被害にあった後ろめたさから、なかなか言い出せない方もいます。「生前整理・遺品整理」をご利用した方や、高齢者向けのセミナーに参加された方の中には、このチラシをきっかけに、自分の被害について周囲に共有してくれた方もいました。地域で同じような特殊詐欺が起こることは多いため、被害を共有いただくのは、周囲にとって学びになるだけでなく、課題意識の向上にもつながります。

また、中には「最近このような電話が突然あって」と私たちに相談される方もいて、被害の未然防止につながったケースもあります。その従業員もこのときは「被害が身近で起きていることを実感し、呼びかけの必要性をあらためて感じた」と、語っていました。

子どもたちを守るための「交通安全教室」も

弊社が行なっているその他の地域活動に、「交通安全教室」があります。瀬戸市内の小学校で年に一度開催しており、今年は6月28日に実施しました。5回目となる今回は、瀬戸警察署や名古屋を拠点にジャグリングやパントマイムのパフォーマンスを行うクラウンエンターテイメントとの合同企画。当日は小学1~2年生が300人以上を対象に行いました。

交通安全教室運営メンバー

この活動の目的は、地域の子どもたちに交通安全意識を持ってもらうことです。小学生の交通事故被害の半数を低学年児童が占めていることから、外出の機会も増える夏休み前に「道路の危険性や交通ルールの守り方を知ってもらいたい」という思いで企画をしています。

クラウンエンターテイメントのとっぽさん、が~こさんは、大道芸のパフォーマンス中にクイズを織り交ぜるかたちで、子どもたちに交通ルールを紹介。ブレーキのない自転車を見せながら「どうして危険だと思う?」と問いかけたり、ジャグリングをすり抜けるゲームをして周囲を確認しながら歩くことを体験してもらったり。クイズコーナーでは「はい!はい!」と手を挙げ、大きな声で回答をしてくれる子も多く、パフォーマンス中、会場は終始大盛り上がりでした。

パフォーマンスをするクラウンさん

瀬戸警察署の方々は、語呂合わせ「へるしーとまと」を使いながら、子どもたちと交通ルールを確認しました。ヘルメットを被りながら正しいサイズ調節の方法を伝えたり、1秒で車が進む距離をロープで示したりと、「見て」「感じて」「学ぶ」時間となりました。

へるしーとまと
「へる」・・・自転車に乗るときは、「へる」メットをかぶろう
「しー」・・・車に乗るときは、「しー」トベルトをしよう
「と」・・・「と」びだしはせず、車に気を付けよう
「ま」・・・信号を「ま」もろう
「と」・・・「ど」うろで遊ばず、公園や学校で遊ぼう

弊社は、事前に作成した「大型トラックの死角」に関する動画を紹介。動画では、イラストや実際のトラックを使用しながら、死角の範囲を伝えました。ドライバーの席から撮影した映像を取り入れ、トラックの目の前にいる人の姿が見えないことを実感してもらうことが狙いです。

参加した子どもたちからは、「車には見えない範囲があるから、トラックの近くでは大きく手を挙げたい」といった感想を伝えてもらえたのが印象的でした。

当日のコンテンツは三者三様でしたが、どれも積極的に参加してくれた子どもたち。今回学んだことを忘れずに、夏休みを楽しんでほしいと願うばかりです。同時に、地域でトラックを運転する会社として、私たち一人ひとりが安心・安全に気を付けようと、気が引き締まりました。

ドライバー席から見た死角の動画を共有

今回紹介した事例はいずれも、事業と直接的に関係あることではありません。しかし、地域の方々と関わるからこそ、弊社ができることを考えるきっかけや実践する機会が生まれているのだと思います。

事業以外でのこうした関わりは、社員一人ひとりのモチベーション向上や会社の成長にもポジティブな影響を与え、より良い地域づくりへの原動力になるものです。これからも事業や地域活動を通して社会貢献できるよう、地域との関係性を育んでいきます。

今後も社長や社員へのインタビューを通して、会社の歴史や各取り組みの詳細について紹介していきます。弊社で働くことに興味を持ってくださった方は、ぜひ採用ページをご覧になってください。

また、ビジョンに共感して下さった方で、公開されている求人にはマッチしないものの「挑戦したいことがある」「自分の経験やスキルを活かせるか確認したい」という方向けに、オープンポジションも用意しました。

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