一人のお客様にも、私たちが暮らす地域にもより良い未来を。大橋運輸が実践する地域活動の先にあるもの
こんにちは!愛知県瀬戸市に本社を置く大橋運輸です。
大橋運輸では、陶磁器や自動車パーツなど、お客様のニーズに合わせた法人輸送サービスを幅広く展開。また、地域に根差す企業として、個人のお客様向けには、生前整理・遺品整理をはじめ、お引越し、レンタルコンテナなどのサービスを提供しています。
大橋運輸の企業理念は「仕事を通じてお客様や地域に貢献する」。弊社では「ダイバーシティ経営」「健康経営」「地域貢献」を柱に、地域の皆さんから信頼される企業を目指し、ビジネス内外を通じて、さまざまな取り組みや活動を実践しています。
「地域貢献」では、地域の発展と人々が安心して暮らせるまちづくりに貢献したいと考えています。弊社のみならず行政、外部団体・企業との協働で、地域・安全・環境に関わる行事を開催したり、社員たちもまちの一員として地域活動に積極的に参加したりしています。
今回登場するのは、営業担当の園田昭です。2020年1月入社の園田は、弊社と企業・個人のお客様を結ぶ窓口として、日々の業務に勤しんでいます。彼の言葉や働き方から、私たち大橋運輸が地域活動に取り組む理由について知っていただけたら幸いです。
誰かがやらなければ。超高齢社会を見据えた「生前整理」
初めまして! 大橋運輸の園田です。私は営業担当として、ご依頼いただいた個人や法人のお客様のサポートをする他、地域活動のお手伝いや啓発活動などにも携わっています。
今日は個人向けサービスのひとつである「生前整理・遺品整理」についてご紹介させてください。このサービスでは、超高齢社会や自然災害に備え、お客様のこれからの暮らしをより豊かに、安全にするために住環境を見直し、整理や片付けを行います。
「生前整理」はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、自分自身が生きているうちに身辺や所有資産を整理する終活の一環です。大きな家具や書類などだけではなく、パソコンやスマホの中にあるデータや連絡先、SNSアカウントなどの整理も行います。
「遺品整理」では、遺品整理士の資格を持つスタッフが大切な方の思い出やご家族の気持ちに寄り添い、お片付けのサポートをいたします。このほか、介護施設などへのお引越しのご依頼や、お荷物の保管や処分、無料の住環境安全診断なども承っているのが特徴です。
「生前整理・遺品整理」は運輸業での長年のノウハウを活かし、地域の課題を解決するために弊社がいち早く取り組み始めた事業です。超高齢社会のスタートと言われる2025年を皮切りに、地域の高齢化はさらに深刻になり、さまざまな社会問題も出てくるでしょう。誰かがやらなければならない仕事ですし、特に昨今は需要の手ごたえを感じています。
私自身は、大橋運輸に2020年に入社しました。もともと個人営業の仕事に17年間携わっていました。時代のせいもありますが、勤務時間がとにかく長く、特に忙しい時期には休日が月に1日しかないときも。仕事とプライベートのバランスが全く取れていない状況でした。
やがて子どもが生まれ、成長を見守るうちに「お金よりも子どもと一緒に過ごす時間を大切にしたい」という気持ちが強くなったんです。一度目の転職では休日が確実に取れる企業を探し、清掃業の会社で数年ほど勤めました。知人からたまたま大橋運輸の存在を教えてもらい、社長の鍋嶋との面談を経て、弊社への転職を決めました。
転職の決め手となったのは、健康経営を重視していたことはもちろん、鍋嶋が私の過去よりも未来に期待してくれたこと。これまでのキャリアは判断材料に過ぎず、「大橋運輸で何ができるようになりたいか」を親身に考えてくれたのが嬉しかったのを覚えています。
面談のとき、地域活動や健康経営、ダイバーシティに関する取り組みについても説明を受けました。正直なところ、短い時間では、その活動内容と幅があまりに広すぎて、全てを理解することはできていなかったと思います。ただ、漠然と「社会や地域にとって良いことをしている」という印象を受けたのも、転職を決める一つの要因となりました。
日々の業務一つひとつが地域貢献に繋がっている
大橋運輸が地域活動に取り組むのは、先ほども記載したように、地域に根差す企業として超高齢社会に向けたアプローチが必要だと考えているからです。
また、「生前整理・遺品整理」の事業も、瀬戸市の高齢化率が高いことを受け、地域の方に必要とされるサービスを追求していった結果に成り立っている事業です。
オモテ向きのイメージアップを狙って「地域貢献」を謳う企業は少なくありません。しかし、私が大橋運輸で働くようになり、面談当時はバラバラに見えていた地域活動は、企業理念のもと、ひとつに繋がっているのを少しずつ理解できるようになりました。
たとえば、「健康寿命をのばそう」という取り組みには、防災の観点も含まれています。今後、万が一東海地方で大きな震災が起きたときも、健康であれば自分たちの力で可能な限り被害を防ぐことができると考えています。「生前整理」の事業に関しても、ケガ予防のために片付けを行うことなので、根本にある目的は同じなんです。私たちの事業そのものが地域活動であり、地域課題解決のためにやっていると感じています。
最近でいうと、介護福祉関係でのご依頼が増えているのが特徴です。例えば、施設やご自宅で車椅子が通れる導線を確保したり、従来のベッドを処分して介護ベッドを新たに入れたり。こうした業務に取り組むことも、地域貢献につながっていると感じています。
また、個人的な話になりますが、私の子どもが通う小学校は、自宅から2キロほど離れた場所にあります。小学校に上がって徒歩通学が始まったころは、とても心配でした。そんなとき、大橋運輸が主催する交通安全教室が小学校で開かれたんです。子どもが住みやすい環境づくりの一環として行われたこの活動は、素直に親としてありがたみを実感しました。
こうした地域活動で出会った方々に弊社の想いや働く人を知ってもらい、「大橋運輸だったら安心して任せられるよ」と言ってもらえるような存在になれたら嬉しいです。
お客様がサービスの利用をご検討する際、金額のみで決めようとすれば、安い業者さんはいくらでもいます。しかし、大橋運輸では、お客様への付加価値のご提供を通して互いに信頼関係が生まれることを大切に捉えています。
私自身も、依頼を受けた一連の仕事をこなすだけでは意味がないと考えています。お客様の課題解決に向けて「何かしらの貢献をしたい」という想いが根底にあります。
例えば、防災の観点でいうと、阪神淡路大震災のときは家具・家屋の下敷きになってケガをしたり、お亡くなりになったりする割合が80%以上というデータが出ています。
愛知県や東海地域では、婚礼用品の大きなタンスが寝室に置かれていることが多いため、地震が起きたとき非常に危険です。私は防災士の資格を生かし、タンス一つのお引き取りの際にも、「この家具は危ないですよ」「タンスの上にモノが置かれていますが、地震のときに危険です」といったアドバイスを付加価値としてするように心掛けています。
実は、防災士の資格をとったのは入社後のタイミングです。営業活動をする中で、生前整理が防災の観点からも有効なのを肌で実感しました。そこから勉強をはじめ、無事に合格。実務の中で生かしています。
嬉しいことに、生前整理をご利用いただいたお客様からのアンケートでは、100点の回答がほとんどです。1万点や無限点と書いていただけることも(笑)。付加価値も含めて仕事と捉えているので、その点も評価いただき良いコメントやフィードバックをいただくことは、私のみならず、スタッフのモチベーションにも繋がるので、関わる人々みんなが幸せになっています。
大橋運輸で芽生えた、人と地域への愛着
これまでは、大橋運輸の地域活動も織り交ぜながらご紹介しましたが、正直なところ、日々の仕事で「地域のため」という言葉が大きすぎると感じるときもあります。私自身は営業職なので、つねに一人のお客様に寄り添い、全力で向き合いたいと考えます。地域を良くすることはもちろんですが、担当させていただいた方の生活を良くしたいという想いを優先しています。
以前、鍋嶋が「非効率の捉え方」について話していた内容がとても印象的でした。効率化が求められる世の中であえて非効率なことが、いずれ付加価値になる場合もあるという意味です。一人ひとりのお客様に真摯に向き合い、経験を積み重ねることは、収益だけでみると非効率に感じる方もいるかもしれません。ただ、長い目で見たときにお客様、そして地域からの信頼に繋がります。その信頼は、明日明後日の1件になるわけではありませんが、地域への貢献や新しいビジネスの機会に繋がっていくことを信じて、日々頑張っています。
入社してから、今年で3年。働き方という観点でも充実しています。弊社には子育てや介護などの事情でパートだったとしても裁量が与えられること、障がいのある方やLGBTQなど多様な人財が活躍していることなど、ダイバーシティの観点でも他の企業にはなかなかない土壌が整っています。社員間でも一人ひとりの価値観を大事にするという気持ちが、当たり前のように根付いている。だから、否定的なものの見方やレッテル貼りをせず、それぞれの強みを生かしながら相互サポートをする精神が浸透していることに救われています。
私は熊本出身ですが、瀬戸市での生活が長くなりました。大橋運輸に入ってからは、これまで持ち合わせていなかった地域への愛着も感じられるようになっています。
最近、会社では「仕事も人生も楽しく」という言葉がテーマとなっています。有難いことに仕事の充実は得られつつありますが、人生という観点でまだまだできていないことがあると考えています。そこで、直近は会社でスタートした「趣味応援企画」に応募しました。この制度は、社員の趣味や挑戦したいことを、金銭面でサポートするもの。趣味や挑戦への思いと、お金の使い道をまとめた企画書を審査し、選ばれた社員がサポートを受けられます。
私はプライベートでの体力づくりや健康管理をより充実させるため、富士山に行くことを企画書にまとめ、提出しました。その結果、他の社員から多くの応援をもらい、支援金をいただけることになりました。この経験をサービス向上につなげていきたいと思っています。
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