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アートやデザインについて

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アートやデザインとは何かを考える
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#デザイン

現代のデザインにジャーナリズムは必要か?

■現代のデザインにジャーナリズムは可能か?講師:土田貴宏 ■ジャーナリスト・ジャーナリズム←ジャーナル ・Jornal:日誌・日記・雑誌・定期刊行物・機関紙・日刊紙 ・ism:主義・流儀・傾向・派・教 ・ジャーナリズムとは権力者が報じられたくないことを報じること。それ以外のものは広報にすぎない。 ・ある分野に関する専門知識をもち、独自の考察を行い文章化する ↓ ・ある対象に対する評価や批判を含む=批評という面を持つ。 ■我々は新しい世界をどうデザインできるか?“2

モノから発想しないものづくりとは?

■モノから発想しないものづくりとは?講師:小野直紀 ■現代のプロダクトデザイン、現代のものづくり。・プロダクトデザイン プロダクト・・・車・家具・工芸品 物理的な商品 非物理的なサービス デザイン・・・プロダクトデザイナー・UI/UXデザイナー ・プロダクトの意味 プロデュースが由来。 Pro(前に)+duct(導く・何かをつくる) ■ものづくり・90年代の製造業が衰退した時から「ものさえよければ売れる」という幻想を生み出した。 ・90年代後半、PC→ネット 「もの

デザインの速度とは?

■デザインの速度とは?講師:廣村正彰 ■わかりやすいデザインとは?・「わかる」とは「わからない」ことを理解すること ■デザイン・気づきを生み出すこと ・気づきのベクトル 気づきの最上級は視認もできて体も反応する状態のことである。 つぎによく見えていて理解しようとしている状態、 次によく見ようと意識する状態、 真ん中の黄色い点が通常時。 ■気づきを生むためのスピードと感情 ・ゆっくりしたデザインの中に気づきが生まれる。 ・脳の出力→行動出力 ・脳の認知が速い時、

過去のトップデザイナーの言葉から未来は見えるか?

■過去のトップデザイナーの言葉から未来は見えるか?講師:宮崎光弘 ■「もの」のデザイン→「こと」のデザイン●「もの」のデザイン ・プロダクトデザイン ・ファッションデザイン ・建築デザイン ・グラフィックデザイン ●「こと」のデザイン ・デジタル情報に手で触れられる (インターフェースの開発、タンジブルインターフェース) ・スペキュラティブデザイン (食べるものではなく、食べることを対象に食の体験をデザイン) ・イーティングデザイン (問題の解決ではなく問いを創造する

デザインにundo機能を実装することは可能か?

■デザインにUndo機能を実装することは可能か?講師:久保田晃弘 ■可逆デザイン/リバーシブルデザイン・可逆性【Reversibility】・・・元に戻り得ること、もとの状態に戻り得ること。→undo ・一般的な計算→不可逆。 ・遡ることができる計算→可逆計算 ・“入力”と“出力”の数が同じになると可逆。あみだくじは可逆。 ・時間の流れを反転できる。過去と未来の役割を入れ替えることができる。 行ったり来たりできるもの。 ・セルオートマトン ■情報は物理的である・

共創で社会をつなぐ、ソーシャルデザインとは?

■共創で社会をつなぐ、ソーシャルデザインとは?講師:田中美帆 ■ソーシャルデザインとは?・ソーシャルデザインの3要素 1.公益性・・・世の中の多くの人をハッピーにする。 2.協働性・・・世代、国籍、性別、組織を問わない。 3.持続性・・・改良しながら続ける。 ■21世紀のデザイン領域とソーシャルデザイン・20世紀のデザイン グラフィック、プロダクト、アクション(サービス)と区切られていて それぞれの領域があった。 ・21世紀のデザイン システム、環境、生活、遊び、仕事、

future of workのデザインとは?

●future  of workのデザインとは?未来の働き方 講師:山下正太郎 ■これまでの働き方・第一世代:テイラリストオフィス(1900-) テーマ:効率性「より短期間で多くの生産を」⇦産業革命 ・第二世代:ソーシャルデモグラフィックオフィス(1960-) テーマ:社会性「豊かな職場環境を報酬に」⇦働く豊かさ、人間的な空間 ・第三世代:ネットワークドオフィス(1990-) テーマ:柔軟性「バーチャルとリアルの融合」⇦ネットやモバイル、ライフワークバランス ・第四世

なぜ私たちは画面の中に質感を感じるか?

●なぜ私たちは画面の中に質感を感じるか?講師:中村勇吾 ■質感の表現・質とは内実、実質、性質、SUBSTANCE。 ・質感を感じる=外側からそのものの内実を察知する。 ・質を感じる写真→グラフィック 1.表面テクスチャによる察知 水や金属の質感など 2.構造や秩序による察知 湿度や遠近感など 3.因果関係により察知 ・直接目に見えないが、対象や環境に内在する質を目に見える現象を通じて察知している。 ・動きによる察知 形態的には手がかりがなくても、動きだけでそこ

行動や判断の手がかりはデザインが可能なのか?/多摩美バーチャル大学殴り書きメモ(12/2配信分)

●行動や判断の手がかりはデザイン可能なのか?講師:菅 俊一 ■郡化・郡化(Grouping): 複数の要素を一つのまとまりとしてみる知覚のはたらき。 「知覚の体制化」の性質の一つ。ひとまとめにする。 ・前提知識+郡化、これらを瞬時にはたらかせて判断している。 ■無意識にはたらく郡化によって構造化する。・空間の構成や画面上の要素のレイアウトの一つとなる。 ・郡化のルールからはみ出してしまうと体験者に強い意識的な認知を強いることになる。 ・スムーズな郡化のはたらきを設計

日常に溶け込むデザインとは?/多摩美バーチャル大学殴り書きメモ(12/1配信分)

多摩美術大学が「バーチャル大学」として誰もが参加できる“デザインの大学”を期間限定開校している。 なんと50の新たなデザイン領域を知る、講義プログラムを公開していると聞いてさっそく試聴を開始。 芸大美大に行けなかったのに、こういう無料でしかもかなり貴重な話が聴けるのはとてもありがたいかぎりである。 久しぶりの投稿はこの多摩美のバーチャル大学についての覚え書き、というかただのメモをざっくりまとめてみようかと思う。 今回はただの覚え書きと言えば聞こえがいいが、ただの殴り書き

もいっかいアートとデザインを考えようか。

■アートとデザインアートとデザインは割と混同してしまったり境がわからなくなったりする。 漠然としたままやっていくのもなんか気持ちが悪いし、 何よりも私自身で確認の意味を込めて あえてもう一度しっかり言語化してみようと思う。 そしてこれはあくまでも私の見解であり、 アート業界やクリエイティブ業界の諸先輩方の考え方や定義を否定するものではない。 むしろそう言った諸先輩方からの忌憚のない意見も聞いて見たくはある。 聞くだけ、ね。 ■デザインの定義 ・問題解決であり、設計であ

CLIP STUDIO PAINTでロゴデザイン

ロゴとかをデザインする時ってほとんどの人はphotoshopとかIllustratorを使っているんじゃないかなーって思うんです。 実際youtubeとかで【ロゴ作成】や【ロゴデザイン】で検索すると だいたいPhotoshopやIllustratorでの作成動画が多い気がします。 私は最初の頃、【ロゴデザイン】はどちらかというと【絵】や【イラスト】の部類だと思っていたので、値段が高いPhotoshopより ペンタブ買ったほうがいいんじゃないか?と思って Wacomのペンタ