長生きは希望しない 人間ドックの矛盾
矛盾。
人間ドックの会場で矛盾を感じた。
長生きしたいとは思ってないのに、なんで私は人間ドッグを受けているのだ?
まわりの人々は、自分以外の大切な人のために受けているのだろう。
ご夫婦で受けている方もいた。
私には、大切にしたい人もおらず、大切にしてくれる人もいない。
私自身に存在している価値があるとは思えない。
いてもいなくても、世の中は何も変わらない。
都合の良い時は私を利用して、都合が悪くなれば私が悪者になる。
私の存在価値など、そんなものだ。
長生きせずにひっそりと生涯を終えたいと、以前から思っている。
不謹慎だと言われるかもしれないが、私にとっては生きていることに意味を見いだせないし、苦しいことのほうが多いから。
生涯を終えるためには、何よりも「他人への迷惑を最小限にしたい」と思っている。
存在を消したいから、迷惑も最小限にしたい。
準備を整えて、その時を迎えたい。
人間ドックは、私に残された時間を知るためのもの。
そう考えたらしっくり来る。
余命を知るために人間ドックを受ける。
それでいいじゃないか。
問題になるような大きな異常はないと言われた。
もうしばらく、この世とのお付き合いは続きそうだ。