お守りについて③
荒川・村上(2006)の研究では、お守りを保持している理由として挙げられたのは、以下の通りとなりました。
「ご利益を求めて」であっても、強い効用があると信じている人は少なく、「持っていないよりは持っていたほうがいいことがありそうだから」といった、漠然とした期待から持ち続けている人が多かったようです。
「神様はいないと思うが、もっていたら安心するから」といったように、効用に期待する程度は別にして、むしろ心理的な効用を求めるものであったようです。
また、人から贈与されたという事実が、お守りが保持されるための重要な要因であると指摘しています。お守りによって贈与者との関係性を被贈与者に意識させ、安心感を与えているのではないかということです。
さらに調査結果を分析して、お守りの贈与・購入の理由について、以下のようにまとめています。
神頼みとしてのお守り
儀式的・副次的な祈りとしてのお守り
コミュニケーション・ツールとしてのお守り
その他
このように、人の想いや願いが具体的な「形(お守り)」となることで、それを見るたびに、手に取るたびに、その想いや願いを振り返ることができます、
それにより、安心感を得ることができたり、今の自分を見つめ直す機会となる、他者とのつながりを思い出すといった機能を果たしていると考えられます。
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