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0189 三つの強力な不動明王と800年不滅の聖火「中野不動尊」(福島県)

中野不動尊なかのふどうそんのご利益

厄除け、除災・災難除け、家内安全、交通安全、商売繁盛、開運・運気上昇、心願成就、安産、合格祈願、病気平癒、身体健全・健康増進、国家安泰

中野不動尊の360度ビュー


中野不動尊なかのふどうそんについて

日本三大不動尊の一つで、厄除けや災難除けの強力なご利益があり、福島屈指の厄除けパワースポットです。
休憩所「かもしか庵」で十貴茶とうきちゃ(薬草茶)が無料で飲めるのも嬉しいです。

参道の階段

840年ほど昔、恵明道人えみょうどうにんが一匹のカモシカに導かれてお告げにより洞窟を掘り、三か月不動明王をおまつりして聖火を灯したのが中野不動尊の始まりで、今も洞窟には消えることなく「不滅の聖火」が燃え続けています。

奥の院の洞窟内で燃え続ける「不滅の聖火」

中野のお不動様」と呼ばれ、不動明王が三つもまつられています。
不動明王は、いにしえより「敵国退散の守護神」「疫病退散の守護神」とされ、その強い力により、あがめられてきました。

奥の院洞窟内の三ヶ月みかづき不動。
洞窟内には不動明王の弟子である三十六童子がまつられています。

不動明王は現世でのご利益があり、開運招福・疫病退散・除災厄除け・病気平癒・身体健全・家内安全といったあらゆるご利益があります。

祈祷殿。総ケヤキ造りで見事な彫刻があります。眼主がんしゅ不動明王がまつられています。
眼病や学問・知恵、交通安全など眼にかかわる霊験あらたかです。
平安時代「こと姫」伝説の昔よりこの祈祷殿の地下から湧き出る「こと清水」があります。
本堂。ご本尊は厄除やくよけ不動明王です。

それぞれの不動明王のものも含めて、境内にはいくつかのお堂があります。
特に朱色が鮮やかな「大日堂」には大日如来がまつられていますが、20年ごと(前回は令和2年(2020年)ご開帳)にしか見ることはできません。

大日堂。下部は洞窟の出入口になっている「顕霊門」です。

大日堂は20年に一度しか拝めない大日如来の他にも見どころがあります。
まず、この内部の装飾は、とても美しくきらびやかなものになっています。

大日堂。息をのむような極彩色です。

大日堂の右手奥には不動滝が流れ落ち、滝の音と水しぶきで心身が浄化され、木の緑と大日堂の朱色がとても鮮やかなコントラストとなっています。

不動滝。落差は約10mです。
恵明道人えみょうどうにんがカモシカに導かれてまず入ったのがこの滝です。
いまでも修行者たちが水行を行う聖域であり、強いパワースポットです。

境内には七つも洞窟があります。中野不動尊が開かれて数百年は建物がなかったので、山道を登ってきた修験者たちが雨風をしのぐために掘ったものです。七つの洞窟はつながっていて、そのうちの一つの出入口が寂光門じゃっこうもんです。

寂光門じゃっこうもん。洞窟の出入口で中国風の造りです。
迷路のような洞窟めぐりを体験することができます。
洞窟の内部
洞窟の出入口
とげぬき地蔵。祈祷殿の地下から湧き出る「こと清水」の泉の石の上に立っています。
心のとげ、人間の欲や煩悩、苦しみを取り除くお地蔵さまです。
地蔵の足元に竹筒があり、水が「こと清水」の泉に流れています。
岩窟いわやの清水」という洞窟からの霊水で「こと清水」とは別の水です。
あんど釜。疫病が流行したとき、ここの住職が不動明王のお示しによってこの釜で薬草を煎じて病人に与えたところ、たちまち疫病が治り、皆が安堵したことから「あんど釜」と呼ばれました。

納札堂のうさつどう」には毘沙門天がまつられています。
ステンレスで作られた珍しいお堂で、ほかの神社仏閣のお札やお守りを納めると焚き上げて供養いただけるのはありがたいですね。

不動明王。その迫力とにじむ慈悲に思わず見とれてしまいます。
大日如来の変身した姿で、右手に剣を持ち、左手には縄を持って、
火炎を背にして怒りの表情をしています。
強い力を持ち、難を除き魔を下し、すべての人に功徳を与えます。

最後に動画のご紹介です(約3分半の公式動画)。


アクセス(GoogleMaps)

公式サイト・参考サイトなど

▼3~5分で読めます。大日堂、滝の水行、茶屋「かもしか庵」、ご朱印などの紹介▼

▼5分前後で読めます。境内見どころを15点以上の画像で紹介。▼

▼サッと一目でわかる見どころに限定した12点の画像と説明▼

▼【公式】中野不動尊とは参拝案内境内散策行事祈祷・御守境内茶屋アクセス周辺散策マップなど▼

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