人事を尽くして天命を待つ
こんばんは。かえもんです。
昨日の記事に引き続き今日も「ANDの才能」について書いていこうと思います。
皆さんは、「運に頼る」「運に頼らない」のどちらのスタンスに近いですか?
当然「ANDの才能」についての記事なので、この二つを両立させる道を考える必要があるわけですが。
バスケの指導に置き換えて考えてみます。
まず、「運に頼る」とどのような指導になるか。当然、勝つのはくじ運頼みになったり、シュートが入るのかも運に任せるという具合になったりします。ということは、負けるも勝つも運なので、勝つための努力をする必要がなくなってしまいます。
こういうチームが選手の成長に良い影響を与えられるかということについては疑問があります。
逆に「運に頼らない」とすれば、当然自分たちで勝つための努力を全力でするはずです。
そして、大会の直前には絶対に勝てると思えるくらいの完璧な準備をするはずです。
しかし、スポーツの世界は残酷でどれだけ準備をしていたとしても、運によって負けてしまうことがあります。
例えば、たまたま審判との相性が悪くファールトラブルになってしまったとか、試合直前で主力が怪我をしてしまったとか。
また、自分たちがしてきた努力を上回るような努力を重ねてきた相手に負けることもあります。
このように、「運に頼る」「運に頼らない」のどちらに傾いてもなかなか苦しい状況になりそうです。では、どのような考えで指導にあたれば良いのかというと、「人事を尽くして天命を待つ」というスタンスで指導していくのが良いと思います。
勝負事には必ず運の要素が介入してきます。
特に、スポーツはそうです。その運の部分については自分たちではどうすることもできません。だから、それ以外の部分についてできる限りの準備と対策をしておくべきです。
つまり、練習するときは「運に頼らなくても勝てるように」やる。試合になったらベストを尽くしながら勝つための最後の一押しは「運に頼る」。運に頼るというよりも運に任せるといった方がいいかもしれません。
自分のやれるだけの準備をして、結果が出るのはその時の運次第である。それを表すのが「人事を尽くして天命を待つ」という言葉です。
この言葉は私が中学生のときの野球部の監督が何度も言っていた言葉でした。
当時は言葉の響きがどこかかっこいいなと思っていたくらいでしたが、大人になってこの言葉の本当の意味を理解することができました。
自分のベストを尽くして、最後の部分は時の流れに身を任せる。時の流れに身を任せるためには、最高の準備をしなければなりません。最高の準備ができなかったら、運で負けたとしても「あのときの練習をもっとやっていれば・・・」と考えてしまうからです。このように後悔しないためにも、日々ベストを尽くしたいと思います。
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