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美術と国語


今日は授業の話。
需要があるかわかりませんが。

中学の教科書に               「君は最後の晩餐を知っているか」という説明文がある。

簡単に内容を説明すると、筆者がダヴィンチ作の「最後の晩餐」について分析するというものだ。

光の当たり方や遠近法、解剖学の知識など当時の最先端の知識が絵画に生かされていることを  論じている。

この教材の授業で違う学年の先生が面白い実践をしていたので共有させてほしい。

その先生は一通り文章の内容に説明したのち、 ある絵画を提示した。それが、以下の写真だ。

これは、ルネ・マグリットの「光の帝国」という作品だ。

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そして、その先生は2つ質問をした。
それは「この絵のどんなところが不思議?」
「この作品のタイトルは?理由も書くこと。」
というものだった。

この絵の不思議なところはいくつかある。   例えば、木々は全く揺れていないのにも関わらず水面は少し波が立っているところ。風が1部分       だけ吹いているということだろうか。また、空が明るいのに対して木々の下は真っ暗である。昼と夜が同時に存在しているかのようだ。

この絵を見て書いた生徒の作文を見せてもらったところ、様々なことを考えていてとても驚いた。例えば、空が明るく木の下が暗いことと現在の    コロナの状況を照らし合わせて、明るいニュースもあるがそれと同時に暗いニュースが世間を  覆ってしまい明るい空が見えなくなっている、 ということに言及していた。
また、昼と夜が同時にあることに注目して、人間の心の中を描こうとしたのではないかと考えた 生徒もいた。もちろん書く内容のレベルには  ばらつきがあるが、よく書けていると思う。  素直にすごい。

この実践の目的は幾つかあると考えられる。
1つは、絵画の分析を実際に行い、わかりやすく説明する練習のためだ。筆者が「最後の晩餐」にたいして行ったのと同じことをさせている。

2つめは、他の教科との関連を持たせるためだ。
うちの学校では美術や音楽の授業で絵画や音楽の鑑賞をよくやっている。そのなかで教えられた 視点や考え方を国語の文章にしてわかりやすく 伝える練習として今回の実戦を位置付けている のではないか。

単純に活動としてもシンプルで面白いし、   教科横断的な視点も含まれている。さすが先輩。流石すぎます。

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