育成年代に戦術を導入するには
おはようございます。かえもんです。
今日は朝から散歩がてら買い物に行ってきました。今日の空は透き通るような快晴でぼーっと歩いているだけでもどこか気分が前向きになりました。
戦術って必要?
さて、今日はバスケの話です。テーマは「戦術に取り入れ方」です。
バスケの戦術といえば様々なものがあります。
ピック&ロールやUCLAカットのような2.3人のプレーなどからフレックスオフェンスやDDMOのようなオフェンスシステムまで存在します。
これらは遂行することができれば、確実にゲームを有利に進めることができるものです。
なら、戦術を取り入れて勝ちにいけばいいのではないかと思うのは当然です。
しかし、いわゆる育成年代である中学生に戦術は必要ないのではないかという意見も存在するのです。
その理由は、「個の育成」のため。どれだけ戦術を理解していたとしても、「シュートは入りません」「1on1は上手くありません」という状態では高校やその先で活躍することができないからです。
この意見は至極真っ当で私も同意見なのですが、だからといって戦術を教えないというのは誤りが気がしています。
なぜなら、戦術がなければバスケは単純な能力ゲームになるからです。試合が始まる前に勝負が決まっているようなものです。
バスケに限らず、スポーツは「本気で勝ちにいったとき」に初めて価値を発揮します。逆にいえば「ただ育成のためのバスケ」にはあまり価値がないということです。
なぜなら、楽しくないから。バスケが上手になって楽しいと思う子はいるかもしれませんが、やはりバスケは5人でやるもの。チームでやるものです。
チームが勝つ、もしくは勝ちに向かって力を出しきった。そういうときに楽しい!とかもっとバスケをしたい!という感情が出てくるはずです。
だから、私は「本気で勝ちに行くため」に戦術は教える必要があると思います。
「フィールド」と「オプション」
ここからは、戦術とは何か。また、どう取り入れていけばいいのかということについてまとめておきます。
まず、戦術を取り入れる目的は「楽に点を取るため」です。
そして、その手段として「フィールド」と「オプション」というものが存在します。
「フィールド」とは、オフェンスの基本原則のことです。具体的には「合わせの動き」「優位な状況での1on1」「パニッシュメント」「オープンショット」のことです。
合わせの動きに関しては下の記事を参考にしてください。具体的な4out1inでの合わせはまた別に機会に書きます。
「パニッシュメント」とはスクリーンプレーでDFの守り方に対してオフェンスが有利な状況を創り出すことを言います。
簡単に言えば「スクリーンを回避しようとズルをしたDFに罰を与える」って感じです。
例えば、ピック&ロールでDFがアンダーで守ったとします。それに対してボールマンはノーマークでアウトサイドからシュートを打つ。
こういう対応を「パニッシュメント」を与えるといいます。
まとめます。
「フィールド」とは
「合わせの動き」と「パニッシュメント」から「優位な1on1」や「オープンショット」をつくり出すこと
を言います。これがオフェンスで最も重要な部分です。言い換えれば、これができないのにNBAでやっているようなシステムをやってもうまく機能しないということです。
まず、この部分を徹底的にやり込むことが肝要です。
続いて、「オプション」です。オプションはフィールドにつなげるための入り口と捉えてもらうと良いと思います。
具体的には、ダウンスクリーンやバックスクリーンなどのオフボールスクリーンやPnR、DHOなどのオンボールスクリーンもここに含まれます。
つまり、オプションをきっかけにして「フィールド」のアクションをしかけていくという感じです。
例えば、右ウイングとローポストでダウンスクリーンを行い、右ウイングでDFが追い付いていない状況でボールを受けました。これがオプションで、フィールドの始まりです。
そこから、1on1を有利にしかけるとともに、オフボールは合わせの動きで対応します。その連続によって得点することができる。
この流れがオフェンスであり、戦術を遂行するということになるはずです。
また、どのオプションを採用するかということについてはどれでも大して変わりはないと思います。なぜなら、得点できるかどうかはフィールドの精度にかかっているからです。
ただ、初心者チームではダウンスクリーン系よりもバックスクリーン系の方が良いと思われます。理由は簡単でダウンスクリーン系を機能させる前提にある程度のシュート力が求められるからです。
私のチームでどのように戦術を行なっているのかはまた書きたいと思います。
まとめ
オフェンスは「フィールド」と「オプション」から成り立っている。
フィールドはどのオプションからでも派生する動きなので、フィールドをまずはきちんと高いレベルでできるようにするのが大事。