見出し画像

2/19 ミュージカル「MEAN GIRLS」観劇レポ


ミュージカル「MEAN GIRLS」 in キャナルシティ劇場 2/19 12:30公演 
福岡千秋楽観劇してきたので、備忘録がてらレポを残そうと思います。

※ネタバレ含みます


♦劇場について


1階席N列 センブロで観劇。
1階では結構後ろのほうだったけど、肉眼でも表情などを捉えることができました。でもオペラグラスはあったほうがいいかも。
座席はふかふかで長時間座っていてもそれほど疲れを感じづらかったので、個人的にはお尻に優しい劇場だな、と感じました。
また、客席の傾斜がいい感じでした。
ちょうどいい塩梅の緩やかな傾斜で、前方の人の頭が気になることもなく、ノンストレスで観劇ができました。
商業施設の中にあるからマチソワ間の暇つぶしや観劇前後のご飯にも困らないし、博多駅から徒歩約10分とアクセスも良好だし、総合的に見てすごくいい劇場だな、と改めて感じました。


♦本編の感想(ネタバレ含む)

今回観劇した「MEAN GIRLS」は2004年にアメリカで製作された映画のミュージカル版。
アフリカで生まれ育った主人公ケイディがアメリカに引っ越し、16歳にして初めて学校生活を経験することになる。
その中でスクールカーストや、友人関係・恋愛のいざこざなど、人間関係の難しさに悩みながらも、一人の人間として成長していく物語。


映画版は観たことがなく、あらすじのみしか知らない状態での観劇でしたが、初見でもめちゃくちゃ楽しめました。

ストーリーが面白いのはもちろんのこと、どのキャストも歌唱力・演技力ともに素晴らしく、あっという間の165分間でした。

ザ・ミュージカル!
これぞエンターテインメント!って感じの作品でした。

学校生活が舞台のこのお話。
学校生活って誰もが経験しているものだから、観ている側も共感できる点が多かったのではないかと思います。

スクールカースト上位の子、その取り巻きの子、お調子者に、変わり者、数学好きな子、ゲイの男の子。

集団生活の中にいると、十人十色、いろいろな人がいて、それぞれいろいろな事情や葛藤を抱えて生きているので、摩擦が起こらないわけがないのです。

舞台上で繰り広げられる諍いの数々。
こういう場合、主人公を応援するのが普通なんでしょうが、どちらかと言うと敵対しているスクールカースト上位の女の子たちのほうに感情移入をしてしまうことが多かったのが本音です。

特にスクールカーストの頂点に君臨するレジーナの取り巻き、グレッチェン。
自分たちが悪いことをしているのはわかっているし、罪悪感もある。
でももし意見を言ってレジーナの機嫌を損ねたら? 自分はどうなってしまうのだろう。
嫌われたくない、みんなの輪から外れたくない。
そんな思いから自分の意見を言えず、自分の好きな服を着ることもできず、もやもやした気持ちを抱えながら他人に合わせ続ける彼女。

立場的にはグレッチェンに一番共感できました。
誰だって嫌われたくないし、仲間はずれにはなりたくない。

個性を出せず、周りに合わせていた学生時代を思い出して、胸が締め付けられるような想いで彼女を見守っていました。

最終的に彼女が(彼女以外もですが)本当の友達を得ることができたのを見て、自分のことのようにうれしくて思わず涙してしまいました。

レジーナ、グレッチェン、カレンの3人組が大好きだったので、ラストで3人が笑いあってたの、本当に嬉しかった。

あと個人的に良いなと思ったのがノーバリー先生。
最初はぶっ飛んだ人かなと思っていたけど、彼女すごい人格者で……。
一時は退職に追い込まれそうになったのにも関わらず、主人公に救済措置をくれたり、生徒たちが仲直りするのを温かく見守ったり。
いい人すぎるでしょ、って感動。
人として、教師として、すごく尊敬できる方でした。


その他のキャラクターも、それぞれいろいろな背景を抱えながら、必死に生きてる姿が魅力的で、みんな大好きでした!

作品全体を通して言うと、自分らしくいることの大切さを学んだ気がします。
ティーンに是非見てほしい作品です。

あと、ミュージカル久しぶりに観に行ったんですが、生オケってやっぱりいいですね。鳥肌が立ちました。


本当に最高のミュージカルでした!!

♦ジャニス役 田村芽美ちゃんについて

スマイレージ時代からずっと推している推し。
彼女の舞台を観に行くのは、ラヴズレイバーズロストぶりでした。

端的に言うと、めちゃくちゃ成長してた!!
他のキャストさんより、頭2つ、3つ分くらい飛びぬけて上手かった。別格。

めいめいが歌うたび、会場の空気が変わるような気がするくらい、自分の世界を作り出してた。
歌唱力もだけど、お芝居のほうもさらにうまくなっていって、この子はどれだけ伸びしろがあるのだろうと恐ろしくなりました。

今後のめいめいの成長が楽しみでなりません。
久しぶりに生めいめい見れて本当に幸せでした!!

あと、幕間や終演後に周りで「レズ役の子すごい!」とか、「田村芽実推すわ」と言う声がちらほら聞こえてきたのが、涙が出るほど嬉しかったです。


♦その他キャストさんについて


ケイディ役 生田絵梨花ちゃん
歌うますぎてびっくりしました。
THE 優等生って感じのお手本みたいな綺麗な歌唱。
透明感があって伸びやかなお声、聴いててとても気持ちよかったです。

カレン役 松田るかちゃん
お人形と見紛うほどのかわいさ!!!
幕間で急いでお名前を調べてインスタフォローしてしまうくらい、秒で心を鷲掴みにされました。
不思議ちゃんおバカキャラの演技、素晴らしかったです。
おバカキャラ維持したまま歌えるのすごいな、と感心しました。
本当に本当に可愛かったです。

レジーナ役 石田ニコルちゃん
女王様!!
圧倒的な美貌とスタイル、力強い歌声に感服。
どのお衣装も美しかったです。
レジーナの取り巻きになる人たちの気持ちが分かりました。

ノーバリー先生・ミセスジョージ役 壮一帆さん
マリーゴールドのアナベル役の壮さんしか観たことがなかったので、あまりのギャップにこんな役もできるんだ!とびっくりしました。
一人二役だったにもかかわらず、どちらも圧巻の演技力歌唱力でした。


♦まとめ

笑って泣いて感動できて、そしていろいろなことを考えさせられる舞台でした。
本当に観劇できてよかったと思わせてくれる作品。
配信があったらまた観ようと思います!

まだまだ公演は続くので、無事大千秋楽まで駆け抜けられることを祈っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?