「共主体」という考え
「子ども主体」
保育者をしている人なら必ずきいたことがあるのではないか。
子どもがイキイキと過ごし、みずから活動をしていく。
保育において根幹となるものであり、大切なことである。
だけれども、その言葉が語られるとき、私は「保育者」はどのように捉えられているのだろうと感じる。
大人は主体ではないのだろうか。
私たち大人もまた、保育園という場の中で、自ら考え、活動していく。
大人もまた主体である。
ここで、一つの議論が起こる。
それでは、子どもは主体ではないのだろうか。
結局、「大人主体」になってしまうのではないか。
そのことを考えていくと、おのずと「共主体」という言葉に行き着くのではないだろうか。
そう、共に主体なのである。
私たちはつい、大人か子どもか、という二者択一で考えてしまいがちである。
しかし、保育といういとなみは、大人と子どもの相互作用によって創造されていく。
だからこそ、大人と子どもは共に主体である、「共主体」なのである。
考えてみれば当たり前の話。
だけど、これからの保育にとって、最も大事なことの一つだと思う。
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