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わたしのちいさなおはなし

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「シロクマ文芸部」メンバーシップに参加しました。 週1回お題に添って文を書きます。 また、「タグ企画」に参加したものもここに収めていきます。 「読み専でいいと思っていたけれど」…
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記事一覧

なくしたとは思いたくないけれど #シロクマ文芸部

甘いものくろーむ お袋のいる世界を俺はそう呼んでいる 少しずつなにかが消えていく 弟の嫁…

potesakula
12時間前
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とってつけたようなあとがきを

「恋猫」とはつまり「萌え萌えきゅんきゅん」なのではないか。 恋するネコミミ、アキバにいる…

potesakula
6日前
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もふ。はも。 #シロクマ文芸部

恋猫と歌うたい。 夜の街であぶれたふたり。 「なぁ、ネコ。俺が歌うそばでその声はやめてく…

potesakula
7日前
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ジェラートであったまろう #シロクマ文芸部

寒い日にだけオープンするアイスクリーム屋さんがあるという。 朝、氷が張っていたら、 霜柱が…

potesakula
2週間前
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星をみて月をきいて

星が降る 月は話し相手が欲しかったが 星たちは無口だった 流れるように過ぎ去る星たちを 月は…

potesakula
3週間前
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海ちかぐらし

ならいの風に あなたの指先は冷たい ざぶざぶざざざ バケツの中には海の恵みと冬の波音 「結構…

potesakula
1か月前
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夢を届けるしごと? #シロクマ文芸部

夢を見るのが私の仕事。 見た夢を人々に届けています。 一緒に仕事をしてくれるこの子は悪い夢が大好物でバクバク食べる。 そう言えば人間たちはバクって呼んでいるわよね。 朝起きておぼろげに嫌な感じが残ってることあるかしら? ちょっと気だるいのは私たちがお邪魔した証拠。 うちのバクちゃんが悪い夢を食べたあと、代わりに私が見た夢を ほんのちょっと置いていきます。 「あぁ、夢で良かった」と目覚めてほっと胸をなでおろせるものなら、 たとえ悪い夢であってもうちのバクちゃんはその夢を食べ

あら、磯臭いのはお嫌?

冬の海は真っ直ぐな青になる。 空を抱きとめた感情がそのまま色になるんだろうか。 年が明け…

potesakula
1か月前
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何にでも初めてがあるからって #シロクマ文芸部

付き合い初めて3ヵ月の記念日だよーっ۹(◦`H´◦)۶みたく強要しないまでも 振り返りって結構…

potesakula
1か月前
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 抜かれてもしゃんとしてる私  #シロクマ文芸部+α

野望は壮大、目標は身近っていうのが小学生男子のイメージです。  「次会うときはばぁの背を…

potesakula
1か月前
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纏わる月を払う #シロクマ文芸部

冬の夜今年最後の満月を仰ぐ 「月がきれいですねとでも訳しておきなさい」 そんな情緒がどこか…

potesakula
1か月前
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お邪魔しているかもしれませんので #シロクマ文芸部

「マフラーに葉っぱついてるよ?」 女の子にそう言われ僕たちは 「わわわゎゎ・・・・」と慌て…

potesakula
2か月前
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読了し無事襷がつながった #シロクマ文芸部

北風とも仲良くなってしまうのかもしれないな。 この物語のランナーたちなら、どんな強い向か…

potesakula
2か月前
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合鍵

出張帰りをグリーン車でゆったり、、などと思ったのが裏目に出てしまったようだ。グリーン券は自腹なのに、と拓海はちっと心の中で舌うちをした。 通路の向こう側女性2人連れが席に着いたのを見た時になんだかなと感じた。彼女らは上着を脱いで深々と座り背もたれを目いっぱい倒し一気にリラックスモードになった。足元は狭いが居酒屋が出来上がったようだ。 ふたりほぼ同時にきゅぱっと缶チューハイのプルタブを引き上げ、まずはごくりと一口。それぞれのドリンクホルダーに柑橘が描かれた缶が刺さるのと同時にお