ついに実用化!採用ブランディング(IFA)内容のスライド化に成功した事例をご紹介
「ポテンシャライトさんに作っていただいた採用ブランディングの内容を、スライド化できたら最高ですよね」
当社ポテンシャライトの主力サービスである「採用ブランディング」は、企業さまの魅力の「発掘」「言語化」「整理」をするサービスになります。詳しくは後述しますが、そこで抽出された「魅力」をスライドで表現できるのであれば、ぜひしたい!と言うニーズを多数いただいておりました。ただ、当社はデザイナーを抱えていなかったため、うまく表現できるか不安でしたが、そのサービスを提供した話をしたいと思います。
0-1. 採用ブランディングとは
また、当社の採用ブランディングを説明する上で欠かせないのがIFAの存在です。
0-2. IFAとは
IFAについては、高くご評価いただくことが多いです。
当社がこれまで300社さま弱の採用ブランディングに取り組んできたノウハウも関係してると思うのですが、何より第三者的に企業さまの「魅力」を追求し続けてきた結果がIFAだったりするので、満足度も高くいただけてるのかなと感じています。ただ、当社の採用ブランディングサービスにおける課題点が発生しておりました。
1. あくまで「テキスト」での魅力が中心であること
当社の採用ブランディングのアウトプット物は、下記二通りになります。
ドキュメントにおける「ストーリー設計」
スプレッドシートにおける魅力の「整理」
いずれも内容は変わらないのですが、情報の整理の仕方が異なるといいますか。そして、これらはテキストを羅列する形で取りまとめていきます。そして、そのテキストの量は10,000字を超えることもザラにあり、詳細に記載をすることが多くありました。
「テキスト」で取りまとめること自体がネガティブなのではありません。なぜならば、その「テキスト」の情報を「採用広報」に転用したり、「カジュアル面談」におけるトークにしたりなど、あらゆる採用マーケティングにおける「教科書」として使っていただくことが多数ありました。
一方で、発生している課題も少なからず感じていました。それは、
「魅力を凝縮して、視覚的に捉えることが難しいこと」
でした。
例えば、「スカウトメール受信時」と「オファー面談の直前」と言う2つのフェーズにおいて、求職者さまがその企業さまに興味を持っている尺度は圧倒的に異なると思います。スカウトメール受信時は「社名」程度の認知であり、そこまで興味を持ってるわけではありません。そのため、もし仮に10,000字を超えるスカウトメールが届いた場合、全文を読む事は0%に等しいと思います。(そんな事はもちろんしませんが)。
一方で、オファー面談の直前フェーズにおいては、その企業さまのことをよく理解しているフェーズに入っており、もしかしたら10,000字を超える情報を既に得ている、もしくは得る意欲が上がっている可能性も十分に考えられます。
何を申し上げたいかと言うと、当社の採用ブランディングサービスは、あらゆる選考フェーズにおいて効果は発揮するけれども、特に選考フェーズが「浅い」タイミングにおいて、「端的に」「凝縮して」魅力を表現する手法として、ベストプラクティスが見つかっているわけではありませんでした。そんな中、ある企業さまがこんなことをおっしゃっていました。
「ポテンシャライトさんに作っていただいた採用ブランディングの内容をいくつかのスライドにまとめて表現できたら良いですよね…」
そうですよね。と言う所感を持ったのですが、本当にその通りで、成し遂げられたら素晴らしいと感じていました。ただ、1つ懸念がありました。それは、「採用ブランディングで取りまとめた文章を咀嚼して、スライドに表現することができるデザイナーさんがいらっしゃるのか?」ということ。
僕らは、そのお客様の事業内容や設立背景、それにまつわる業界のインプットをして、初めてその採用ブランディングの文章を完成させます。そんな中、この文章をご覧いただいて、それをスライド化する、そのハードルは高いと個人的には感じておりました。ただ、「スライド化」をすることも念頭に採用ブランディング(IFA)を取りまとめることができれば、スライド化を成し遂げることも可能だと思いましたし、文章もよりシャープになる、そう感じていました。
2. スライド化を念頭においた採用ブランディングの内容設計
誤解が起きやすいと思うので、きちんと記載します。
採用ブランディングはその企業さまの魅力の「発掘」「言語化」が目的です。そのゴールを目指して丹念込めて整理をして参ります。
そして、うまく活用できる形で納品をするように心がけているのですが、その「活用」と言う観点において、1つ要素を加えてみました、と言う話です。
その「要素」とは、「スライド化をしやすくすること」です。
「話す事は得意なんだけれども、図にしたり表にしたり、PowerPointのスライドを作るのは苦手なんだよね」という方はけっこういらっしゃると思います。
ただ、こうおっしゃっていただいてる方は、もしかしたら「コミュニケーション力」がまだ向上する余地が多分にある方なのかもしれません。何故かと言うと、「自分の話していること」が仮に整理できているのであれば、スライド化は容易にできます。例えば、
その話は「いくつ」の話で構成されているのか?
その話は何と何を「比較」している話なのか?
その話は、何を「時系列」で説明をしたいのか?
など、話がうまく整理できているのであれば、スライド化はできます。そのため、前述した「話をする事は得意だが、スライド化は苦手」と言う方は、「整理されていない話を、話の量でカバーをしている」と変換できるのかもしれません(少し無礼な表現の仕方で申し訳ありません)。自分を棚に上げると、僕は話す事はある程度得意だと言う自認があり、スライド化もある程度スピード感を持ってすることができると自認をしています。そこで1つのアイディアを思い浮かべました。
「採用ブランディング(IFA)」を取りまとめる際に、限りなくスライド化をしやすいような内容で整理すれば良いのではないか?」ということでした。
3. スライド化のパターンについて
ということで、スライド化をする際に、個人的にどのような思考で各スライドを作成してるのかを文言化してみました。結論としては下記です。
本内容については、別のブログでアウトプットしたいと思っておりますが、スライドのパターンはこれらに整理できると思います。
整理する際に別の方のノウハウもGoogleで検索をして取り入れさせていただきましたことをここで御礼申し上げます。
蛇足になりますが、これは個人的にものすごく勉強になりました。なぜならば、自分のコミュニケーションによるアウトプットはまだまだレベルを上げることができるのではないかと言う気づきをもらえたからです。
例えば、僕は「比較」の要素を追加しながら話をする事は意識できていた。けれども、「時系列」と言う観点におけるアウトプットは少なかった。ある内容説明する際に、「例え話」は得意だったけれども、その内容になる要素を「追加」して説明すれば、さらにわかりやすくなったのではないか、などです。この説明をしてもイメージしにくいと思いますので、また後日、本内容については別のブログでご紹介させてください。
本項で申し上げたいことは、「スライド化をしやすいような採用ブランディングの取りまとめを意識したところ、テキストにおける整理もブラッシュアップされ、そして、スライド化もしやすいテキストになった」ということでした。
4. 具体的な事例
前提の説明はここまでにして、具体的にスライド化してみたアウトプット物をご覧いただこうかと思います。
4-1. 少子高齢化で発生する課題を解決するキーポイントになるのはIoTであると言える
👆 こちらのスライドの作成をする際に元となった文章(採用ブランディング内容)は下記です。
少子高齢化で発生する課題を解決するキーポイントになるのはIoTであると言える。
Society 4.0によって世界中でインターネット化が進んだ。
ただ、このSociety 4.0が 全年齢層 に浸透しているわけではない。例えば、スマートフォン所持率は年齢が70歳以上の方は極端に比率が落ちていく。ガラケーの所持者はいまだに存在しており、その比率は35%程度である。
つまり、「IT/Web/スマートフォン」 の画面の中ですべてを解決していくのではなく、リアルな現場において 「モノ(IoTのThings)」 で解決していくことが多く、その必要性が増している。
4-2. IoTは「IT/Web」のみで完結することはなく「製品(非Web)」のみで完結することもない
👆 こちらのスライドの作成をする際に元となった文章(採用ブランディング内容)は下記です。
IoTは「IT/Web」のみで完結することはなく「製品(非Web)」のみで完結することもない。
前者は「SaaS」であり、後者は「工業製品」などが該当する。
SaaSは「IT/Web」上で完結し、導入も容易であり大きな改善につながることも多く発生する。
工業製品は、「モノ(製品)」を用いて、導入にはコストがかかるが大きな改善につながることも多くある。
一方で、IoTは「IT/Webのみで解決することができない」 × 「工業製品のみで解決することができない」 領域の課題を解決することができる。
1955年に第二次産業革命(工業製品)が起こり、1995年に第三次産業革命(IT/Web)が起こった。そして、2017年はIoT元年と言われている中で、「第二次産業」×「第三次産業」の両者に革命を起こすことができる可能性がある。
4-3. IoT企業にとっては、全業界がブルーオーシャンとなっている
👆 このスライドの作成をする際に元となった文章(採用ブランディング内容)は下記です。
IoT企業にとっては、全業界がブルーオーシャンとなっている。
「IT/Web」の市場はレッドオーシャンになっている。それと同時に「工業製品」の市場もレッドオーシャンになっている。
ただ「IT/Web」のみ「工業製品」のみでは 解決することができなかった課題を「IoT」であれば解決することができる可能性が多分にある。
具体的には、
さまざまな業界へIoTのエッセンスを加えることでより便利な世界になる。
物流課題の再配達問題の改善
無駄なコスト/時間を削減
エネルギーマネジメント
生活している人の電気使用量をマネジメントすることで無駄を省き地球環境を改善する。
「IoT」が解決できる課題は非常に多く、さまざまな業界においてissueが残されている。そのissueを解決することができる「権利」を得られたのがアクセルラボと言える。
「IT/Webのみ」「工業製品のみ」での解決が難しい中で、IoT企業だけが取り組めるissueが存在しており、IoT企業だけが提供できるソリューションが存在しているのである。
5. 本スライドをどのように活用していくのか?
では、これらのスライドをどのように活用していくのかの事例を記載したいと思います。
5-1. スカウトメールへの添付
本スライド化の最初のきっかけとなったのは、選考フェーズが浅い「スカウトメール受信時」における情報のリッチ化でした。そのため、これらの内容をうまくスカウトメールに添付したいと思っていました。
まず、多数のスライド化の中から、「まとめスライド」を1つ作成しておきます。また、このスライドはNotionなどにまとめてURL化して記載をするなどがオススメです。
5-2. 採用ピッチ資料に内包させる
本ブログでは「スライド化」と言う表現をしましたが、もしかしたら採用ピッチ資料と混在しながら、本ブログをご覧いただいている方もいらっしゃるかと思います。もちろん採用ピッチ資料のあるスライドとしてご覧いただく事は1つの方法としてはございます。
既存の採用ピチ資料にページを追加するのも問題ないでしょうし、appendixとして追加いただき、必要に応じて話す、などの手法も良いと思います。
5-3. 面接/面談における質疑応答にて活用
詳しく説明すると長くなってしまいそうなので、端的に説明できればと思うのですが、
面接/面談における質疑応答は「ただ質問に回答するだけ」なのではなく、「魅力訴求」と言う要素を出来る限り入れたいところです。
なぜならば、昨今の採用/転職市場における激化、つまり1人の求職者さまを採用するために取り組むことのレベル感がどんどん上がっているからです。
採用ブランディング(IFA)内容のスライド化は、面接/面談において、求職者さまがご質問をいただく内容への回答に用いることで、ただ質問への回答をするのではなく、その1つ上のレベルにおける「魅力訴求」を十分なレベルで実施することができますので、非常にお勧めです。他にもありますが、このスライドを必要に応じて、皆さまの方でアイディアを出し合っていただき、活用いただければ幸いです。
最後に
皆さんいかがでしたでしょうか。
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