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[組織ブログ Ver.34] 「役割の自分」と「本当の自分」をマネージメントしていくことの重要性

「役割の自分」

この言葉の深さを知ったのは、本当に最近のことです。

「役割の自分」が自分をとてつもなく成長させ、そしてとてつもなく自分を締め付けます。自動車で言うと、アクセルとブレーキの両方踏むような、そんなイメージになります。

この存在を知ってから、自分自身の前進するスピードがさらに上がったと感じています。特に直近数年間においてマネージャーになった、リーダーになったなど役割が直近で変わった方はぜひご覧いただきたいブログになります。


0. 「役割の自分」

早速質問です。

「今、仕事において振る舞っているあなた自身は、 "〇〇株式会社の◯◯(役職名(マネージャーなど))のあなた" でしょうか?それとも、"本当のあなた" でしょうか?」

質問の意味がわかりにくいと思いますので、補足をしていきます。

例えば、僕であれば "ポテンシャライトの代表取締役である山根一城" と言う「役割」が存在しています。本ブログを執筆してるのは月曜日の朝です。この後に全社朝礼があるのですが、どんな発信をしようか考えているところであるのですが、ここで1つ頭によぎることがあります。"ポテンシャライトの代表取締役の山根一城" としての意見を言うのか?それとも、 "山根一城個人" の意見を言うのか?ということです。

この言葉にピンとこない方は、もしかしたら「役割の自分」と「本当の自分」を混在している、もしくは同じ と言うパターンなのかもしれません。

一方で、この言葉を見たときに、何とも言えない感情を覚えた方は、おそらく「役割の自分」に偏重している方なのかもしれません。

もう少し解像度を高めて話をしましょう。

はじめて「マネージャーになった」「部長になった」「先輩になった」というご経験をお持ちである場合、おそらく「今のままではダメだ」と1ミリ以上は感じたのではないかと思います。1ミリ以上と表現したのは、人によってその尺度が異なると思ったからです。

仮に「役割」が生まれると、人間は何を考えるのでしょうか?多くの方が「役割の理想的な状態と現状の自分のギャップ」を考えるのではないでしょうか?そして、そのギャップを埋めるために行動していく、そして振る舞っていく、そんなアクションを起こす方が多いかと思います。これ自体は全く否定もなく、むしろそうした方が良いと思っています。

1. 「役割が板についてくる」と言う言葉について

この言葉の本質的な意味は、山根は下記だと解釈しています。

最初は役割の"理想の状態"を全うすることはできなかったけれども、理想と現実のギャップを埋め続けた結果、その役割の"理想の状態"まで成長することができ、結果的に役割が板についてきた

役割与えられると、人間は必ず「葛藤」を覚えます。葛藤とは、「複数の欲求が対立している状態のこと」のことです。なぜ葛藤が生まれるのか?その理由は、自分のこれまでの経験(枠組み)が通用しなくなるからです。
ちなみに、自分の経験(枠組み)を超える事象が発生すると、人間は2通りのいずれかのアクションを起こします。それは、

闘争と逃走

です。
闘争と聞くと、「戦い」と解釈されると思うのですが、殴り合いの戦いをするのではなく、その自分の経験(枠組み)を超えてしまった事象に対して向き合っていく、そんなイメージです。

逃走と聞くと、「逃げる」と解釈されると思うのですが、その役割から、本当に逃げるわけではなく、「思考から逃げる」「相手の価値観に向き合うことから逃げる」、そんなイメージです。

「役割が板についてくる」と表現しましたが、そんな言葉をかけていただいた方は、おそらく前述した「闘争」をしてこれたのかなと僕は解釈をしている気がします。

つまり、少なからず葛藤は覚えた上で、自分自身の枠組みを超えるための価値観の変容したり、成長するためのアクションをしたのではないかと考えています。

2. (雑談)「理想の自分」とは?

「役割の自分」にピンとこない方もいらっしゃるかと思います。そんな方は、「理想の自分」という言葉の方がしっくりくるかもしれません。「理想の自分」とは、自分が理想としている自分像のようなイメージです。理想の「体型」「容姿」「服装」「住んでる場所」かもしれませんよね。

もちろん、仕事においても存在しています。皆様もありますよね?「理想の仕事上の自分」と言うやつです。理想の自分には能力のもあるでしょうし、人間的な器を指してることもあるかもしれません。例えば(当社で言えば)、

・採用ブランディングを1人ですることができる
・採用の戦略を1人で立てることができる
・コミュニケーションが非常にスムーズ
・論理的思考能力もある
・クリティカルシンキングもできる
・社内の誰からも慕われている
・いつでも余裕を持っており、誰からの質問にも嫌な顔をせず回答することができる
・トラブルに直面した場合でも落ち着いて対応することができる。

これはまさしく「理想の自分」なのではないでしょうか?

「理想の自分」を追い求めるためには、現状の自分とのギャップを明瞭にして、そのギャップを埋めるためのアクションを起こさなくてはなりません。ギャップが大きければ大きいほど途方に暮れることもありますが、自分に魔法をかけて(ネガティブな言い方をすると嘘をついて)、とにかく走っていく、そんな感じかもしれません。

理想の自分を掲げて、本当に理想の自分に近づけた方もいらっしゃると思います。その場合には僕は拍手を送りたいですし、素晴らしいと思います。

一方で、こんなことが発生すると思います。これが本ブログで最も伝えたい内容になります(次項へ)

3. 役割の自分(理想の自分)は自分をとてつもなく締め付ける

少しネガティブな表現をしてしまいましたが、本ブログの結論(後半に記載)はポジティブなものなのでご安心ください。ただ、本項はややネガティブな話をします。

「役割の自分」や「理想の自分」を掲げたことによって、自分自身を「締め付けてしまった」と言う経験をした方はいらっしゃるのではないでしょうか?もしくは、無意識的にその心の締め付けを感じているのに、気づいていないと言う方も多いかもしれません。

どういうことかと言うと、
例えば、若くしてマネージャーになった方。おそらくメンバーたちは皆さんのことを「尊敬」や「憧れ」の目で見てきます。そのような称賛の目で見られることによって、皆様の「自己承認欲求」は満たされるかもしれませんが、「こうでなければならない」と言う暗示を自分にかけながら日々生活しなくてはなりません。この暗示は、ゴールがありません。むしろ「そうあり続けなくてはならない」と言う "状態目標" が自然発生します。

「役割の自分」「理想の自分」をもし仮に1ミリでも演じていたのであれば、そのブランドを自分自身が崩すことが極端に難しくなります。もし仮にそのブランド(役割の自分/理想の自分)を崩してしまったら、「〇〇さんて最近かっこよくないよね」と言う噂話が自然と耳に入ってきてしまったり、被害妄想が膨らんだりします。そのため、努力をし続けなくてはならなくなります。人間は局所的に努力はできますが、序々に努力ができなくなってきます。

そのため、「役割の自分」や「本当の自分」が存在することによって、自分の心を締め付けていく、これは必然的に発生しているよくある事実なのです。

ちなみに、本ブログの執筆者である山根はバッチリこの役割の自分を体験しました。僕は、前職は20代で取締役を経験させていただいたのですが、部下となる方は全員年上でした。そのため、年上の方をいわゆるマネージメントをしなくてはならないと言う役割の中、どう役割を全うしていくのか?と考えた結果、自分自身についてきてくれるように演じ続けていた、そんな体験もしていました。

ただ、人間はそんなに強い生物ではありません。役割の自分や理想の自分を永続的に追い求めることによって、得られるものもあるでしょうし失ってしまうものもあるかもしれません。例えば、実績や称賛の声や名誉などを得られるかもしれない。一方で「本当の自分」を見失ってしまうかもしれません。

少しネガティブな表現をしてしまったので、ポジティブな話をしましょう。

4. 役割の自分/理想の自分は、自分を一気に成長させることもある

「役割の自分」と「理想の自分」を掲げることによって、現実と理想のギャップを埋めるアクションをする、そんな表現をしました。そして、自分自身が「変わりたい」と思えば思うほど、その役割を演じようとするのが人間だと思っていますが、これは自分自身の「枠組み」を超えなくてはならないため、自分に痛みが発生することも多いです。

何を申し上げたいかと言うと、役割の自分や理想の自分を主体的に掲げることによって、びっくりするくらい成長を遂げることがあります。自分を棚に上げますが、僕もその1人だと思っています。

ここは今38歳ですが、37歳までの社会人人生の中で、この「役割の自分」と「理想の自分」を無意識的に掲げ続けてきました。その役割や理想に近づくために、そして演じるために日々の言動の一部を占めていたのは間違いありません。ただ、役割や理想を掲げて、それを実行し続けたことによって、僕は今ここに建てているのだと思いますし、ポテンシャライトが様々な企業様から愛される会社になったんだ、そんな実感も持っています。

「問題のポテンシャル」

この言葉と出会ったのは本当に最近のことでしたが、個人的にはものすごくしっくりきています。「問題」と聞いて嬉しい/ワクワクすると言う方は少数派なのではないでしょうか? (僕はワクワクする側ですが) 問題は理想と現実のギャップです。ネガティブに捉えられることの方が多いと思います。ただ、皆様も人生の中で何かしら組織において問題を抱えたことがあるかと思います。仮に大きな問題が発生した場合、皆様は解決するために努力をすると思います。その努力をする「プロセス」の中で、びっくりするくらいの成長したり、チームにおいては一体感が創出できた、そんなご経験も持ちなのではないでしょうか?

何を申し上げたいかと言うと、僕らが人間として今この場に立てていることを、そして成長できている事は、「問題」が発生していたからこそ、そんな考えもあります。

5.「本当の自分」とは?

本ブログのクライマックスに入っていきますが、徐々に話が難しくなります、ご了承ください。

「役割の自分」「理想の自分」と表現しましたが、これは皆様が持っていて良いものだと僕は思っています。一方で、この役割の自分や理想の自分と「本当の自分」の盲動を分けて、自分自身をマネージメントすることができるとすごく良いとここ最近感じています。

「本当の自分」とは何か?
本ブログでは、「自分自身の弱さを隠していない自分」

「自分自身の弱さ」を隠すために、僕ら社会人は日ごろの仕事の3割程度の時間を使っているそうです。1日の業務時間は8時間なので2.4時間もの時間を「自分自身の弱さを隠す」と言う時間に使っていると言うことになります。

「なぜ人は、自分の弱さを隠すのか」

様々な理由がある中で、本ブログで焦点に当てたいのは「役割/理想の自分を演じたいから」という答えです。

繰り返しになりますが、役割/理想の自分があること自体は僕はポジティブだと思っています。それは自分を大きく成長する起爆剤になると同時に、一方で、自分自身の弱さを隠すために、無駄な時間を浪費してしまうことにもつながっていると思います。

本ブログの冒頭に、「役割の自分は自分を成長させると同時に、自分を締め付けている」そんな表現をしましたが、この意味をご理解いただけてきたのではないでしょうか?

6.「役割の自分」と「本当の自分」のモードマネージメントをすることについて

最近僕は、これを主体的に実行しています。

繰り返しになりますが、僕自身は「役割の自分」がなければ、ここまで到達できなかったと感じています。本ブログでは「理想の自分」と表現もしていますが、これがあったからこそ、僕は自分自身を奮い立たせて、成長してくれたのであろう、そう考えています。

一方で、「本当の自分」を見失ってはならないと感じています。自分の弱さを隠し続けることによってメタな時間を浪費していたり、もっと待ってはならないのは、僕が経営することシャルと言う法人企業の「進む道(戦略/戦術)」を、ポテンシャライトの業務を隠すような姿にしてしまわないことなのかな,と最近考えています。

本ブログをご覧いただいてる方々は、「役割の自分」を手放すことは勇気が必要なことがあると思います。そして、役割の自分を手放してくれ、そういう風に言ってるわけではありません。

「自分はこうあるべきである」と言う役割の自分

「自分の弱さは●●で、本当の自分は〇〇である」と言う本当の自分

これらのモードを生活していく上で入れ替えると言いますか、調整しながら日々の生活を送っていただきますと、すごく楽に、かつ成長していけるのではないかと思っています。

ただ、最高なのはホールパーソンですね。ホールパーソンと言うのは、仕事とプライベートの自分が同じ、そんな定義です。無理なく、活用さを見せ合いながら自分のブレーキポイントも把握して、アクセルを踏み続けられるようなそんな個人でありたいですし、ポテンシャライトがそんな会社でありたいと思い、このブログを書きました。

7.最後に  

最後に飛躍をするようなことを記載します。もし本項を少し読んでいただいて、わかりにくかったら本ブログを閉じていただいて問題ありません。ただ、個人的にはものすごく重要度が高い整理だと思っておりますので、是非ご覧ください (矛盾感)。

当社には下記2つのカルチャーが存在しています。

この2つのカルチャーが「対」になっていると感じたと同時に、本ブログの総まとめのような内容になっていると気づいたため、下記にまとめます。

  • issue driven

    • 問題/課題ドリブン

      • いわゆる「issueからはじめよ」という考え方

    • 問題処理

      • 現状とそのギャップを解決するもの

    • PDCA

      • PDCAを回して問題を取り除いでいく

    • やらねばサイクル

      • 現状とのギャップ⇒回避動機⇒処理と「片付いた感」⇒逃避による活動の低下

    • 質問へのアプローチ

      • 質問とは、自分自身の過去の情報や知識や経験に基づく知恵により回答が可能/不可能を判別することができる疑問のこと。

      • つまり、自分自身の枠組みで考えている状態

    • 問題のポテンシャル

      • 問題が、今の自分/組織を強烈に前進させたとも考えられる。

    • メンタルモデル

      • 「こうでなくてはならない」と言う固定観念が、ポジティブに、今の自分/組織を形成させていった

      • 山根の場合は「器が小さい男」

    • 役割の自分を演じようとする結果生まれるもの

  • zeroichi culture

    • ゼロからイチを生み出す

    • 創造ドリブン

      • 本当に大切にしていることを存在させようとする

    • OODA

    • やりたいサイクル

      • 純粋な目的(夢/価値観)⇒達成意欲による行動⇒前進と達成感⇒自己肯定・効力感

    • 問いへのアプローチ

      • 問いとは、自分の既存の枠組みでは即答できず、記憶や思いを深くたどったり、自分自身の様々な観点を検証したりしながら、自分なりの動作を得ようとする働きを生まれる疑問。

    • 本当の自分

      • 本当に自分が大切にしていることを存在させようとする

      • 山根の場合は「皆幸せになってほしい」

    • 本当の自分を探求した結果生まれるもの

上記の説明をすると長くなってしまうので、このへんで終わりにします。

では!


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