読書食

choco🍫

2024年4月24日 22:22

読書から食を摂取することが出来ます。

嘘です。

のっけから嘘かましてごめんなさい。
いやでも体にじゃなくて、心には栄養が渡る・・・気がする。

タイトル【読書食】
【彼女厨】の発音で読んでいただければ。

さて。（無理やり）

私の読書の傾向は、食が絡んでいることが多いです。
本来なら苦手で読まないようなジャンルも食を通じれば読むことが出来る。

今回は私がこれは『食』作品と思うものを何冊か書いていこうかなと思います。
いやこれ食・・・？という作品もあるかもしれませんが、あくまで私基準です。（逃げ道）

子供の頃に読んだ食の本たち

思えば小学生の時夢中で読んだ
わかったさん　こまったさん　シリーズ

ものすごくさかのぼれば
からすのパンやさん　ぐりとぐら
などなど

私が食べ物作品を読むルーツになったのかなと。

・・・いやちょっと嘘。
絵本系はさすがにもうあまり記憶にない。

あ、でもちびくろサンボのバターは子供心においしそうと思った記憶はほんのりあったり。
（これを書くにあたり検索をしたら私は多分世界名作ファンタジーシリーズの物を読んでて。イラストが懐かしすぎて胸がきゅっとなりました。）

記憶にはっきり残っている作品は、
小学校低学年頃、父から与えられた（父が買ってた）
クッキングパパ　です。

クッキングパパでかつ昼時だったら、
食事中でも読んで良い暗黙のルールができ、
（母は厳しくてそんな本読まない人なんだけど、何故か許された。）
そうしてすくすくと読み込んだ私は、一時期メニューを聞くだけでクッキングパパの何のエピソードだったか、見なくても詳細に当てられるようになりました。

いらん特技

夢ちゃんの荒岩さんへの思いが子供心にドキドキし、
（きのこのコキールがものすごくおいしそうだった）
田中君のようなだらしない大人もいるんだと学んだり。
（初期の頃の田中君すげーから）
料理以外の部分でも小学生ながらに楽しんでいました。

結婚する時に父がそれまで買っていたクッキングパパを全巻譲ってくれて、
我が家の本棚に収まっています。

今はゆっくり追ってるので特技も消滅して、
熱心に読んでるわけじゃないけど、
今思えば食がテーマでのめり込んだ最初の作品だったのかもな。

あと自分で漫画を買うようになって今でも持ってる単行本。

ホタルノヒカリで有名なひうらさとる先生の

パラダイスカフェ　です。

父を凄腕シェフに持つ主人公は、
食べるのが大好きだけど自分自身は料理が苦手。
少しずつ料理を覚えていく中で友情、恋が展開されていきます。

クッキングパパよりちょっとおしゃれ。
恋する男の子のお母さんと料理対決で作ったパフェだったり、
お菓子しか食べない友達の家のお菓子おせちだったり。

もうボロボロだしカバーもどっかいっちゃった巻もあるんだけど、
なんか手放せない。

そしてそして現在のラインナップ

マカン・マラン

ドラァグクイーンのシャールさんの営むカフェが舞台の物語。
最初手に取ったのは西淑さんのイラストが飾る表紙が綺麗だったから。
ストーリーは全然知らず手に取りました。

マクロビオティックが基本のお料理だけど、
厳格に守っているわけではなくて、
ゆるくならっためちゃくちゃおいしそうなお料理をお客さんだったり、仲間に振舞ってお話が展開されていきます。

マクロビオティック・・・の知識があったらこんな万年ダイエッターの私はいないわけなんですが、（まぁそこそこ悩ましいボディです）
知らない料理名が結構あって、
想像ができないと楽しくないかなと思ったんですが、
読めば名前とかよく知らなくてもとってもおいしく感じられます。
あと、料理を通じて届ける優しさだったりとか、厳しさだったりとか。
全部がほっこり癒しのストーリーではないんだけど、じわっと優しくなれるお話たちです。

私は３冊目の『風と火のスープカレー』のお話が大好きです。
シャールさんの元同僚の女性が旦那さんと離婚式をするお話なんですが、（短くまとめすぎかもしれん）

絶対旦那が悪いだろって思いながら読み進めてたから、
最後衝撃な感情に出会いました。
なんて複雑な思いだったんだと一番心に残ってるお話。

サブタイトルの風と火というのも、アーユルヴェーダから来る体質を表すものから来てる。。。と思う。（自信なし）

万年ダイエッターだから本から色々学びたいところなんだけど、
それはまた別のお話（遠い目）

シャールさんのカフェで流れているガムランっていう音楽があるんですが、似た雰囲気なのがYouTubeにあってずっと流してたら家族になぜか心配されました。

みをつくし料理帖

時代物です。
普段ならよっぽどじゃないと手を出さないジャンルなんですが、
ドラマでやってて（確か北川景子ちゃんとTOKIOの松岡君だったかな。）
何の気なしに本を手に取ったら沼りまして。

時代劇といえば刀。
その刃を包丁に変えてストーリーを作られたと読んだことがあるんですが、
刀を包丁にって面白いですよね。

私が手にした時ですでにだいぶ巻数を重ねてて、
時代物だし追いつけるか気が遠くなったんですが、
江戸を舞台に関西から訳ありで来た女料理人の澪ちゃんが作るお料理のあれこれに夢中になって気づけば番外編まで読んでました。

ありえねぇ・はてなの飯、鼈甲珠
全部料理名なんですよ。
当たり前だけど横文字なんてないネーミングも楽しい。

ストーリーは刀が包丁に変わって平和なのかと思いきや全然そんなことなくて。
その時代の女料理人に対する偏見だったり、
身分違いの恋に悩んだり。
幼いころからの友が吉原に売り飛ばされて伝説の花魁になっていたり。
その友を身請けしようと決めたはいいものの、一介の料理人では絶対に出せない身請け金額で途方に暮れたり。

澪ちゃんの最終的な恋の相手だったり、
この身請け問題だったり。

読み手の想像とは多分違う、ものすごく良い意味で裏切られるストーリー展開です。

真夜中のパン屋さん

ここにリンクを貼ろうと調べたら、teenに贈る文学とあって。

・・・・え？そうなん？

しっかり大人も楽しんでますが？？
teen向けの本もあるってことなのかな。

文庫が１冊１冊めちゃくちゃ分厚くて、
これまた、読めるのかな私・・・と途方に暮れたんですが、
（基本読書が得意ではないと思ってるので、読みたいくせにどうにも最初は苦手意識が先に立つ。）
これはミステリー要素がちょっと含まれてるので（と私は思う）
バーッと夢中で読み進められます。

これもドラマでやってたんですよ。
タッキーが主演で。

あのタッキーって呼んで分かる人沢山いますよ・・・ね？
世代出るんだろうか。
滝沢秀明君です。
なんか今会社作って運営してる方。
あの界隈落ち着くまで遠巻きに見てるので、頭の中の情報少ない。

話それました。
戻ります。

この作品は毎回おいしそうなパンが出てきて、
それがめちゃくちゃおいしそうで・・・という方向ではないです。

普通の登場人物がいなくて・・・
いや小説で普通の人ってそんないないと思うんですけど、
この作品は一人一人が複雑すぎて。
その人物たちの感情の交差が読んでて頭使うんですが、
あの時こう思ってたとか真実が分かると心に来るエピソードがたくさんあります。

かくりよの宿飯

現世の大学生、葵ちゃんが鬼に嫁入りするために隠世に連れ去られるところから始まります。

それは自分の祖父が作った借金が原因なんだけど、全力で鬼の婚姻を拒否してその借金を隠世、妖怪の住む世界で料理屋を営みながら返そうとします。

この話はもう何よりも料理が主役。
葵ちゃんの作る料理は妖怪のパワーをアップさせる効果があるらしく、
それを強みに一癖も二癖もある妖怪達に振る舞っていくことになります。

みをつくしみたいに和風な雰囲気なんだけど、
そこにファンタジー要素が入って、
かつ現代の大学生ってことで、
和風一辺倒ではない料理もたくさん出てきます。

カレーにオムライス、タピオカやチーズを使った料理。
和風ももちろんどら焼きや卵焼き、おいなりさんも。
和洋折衷の料理も出てくるし、
その振る舞い方もお店はもちろんキッチンカーや、
隠世の色んな台所で作って提供していきます。

もうずっと食。

妖怪と相容れない思想感だったり、
葵ちゃんにもつらい過去があったり。
連れ去った鬼にも隠さなきゃいけない秘密があったり。
謎要素も数巻にかけてあちこち伏線が張られていて、徐々に明らかになっていきます。

登場人物が多くてそれを覚えるプラス、
誰が何の妖怪かも理解した方が読んでて楽しいからそこを把握するのがちょっと大変だったけど、
本編はもう終わって今は番外編が展開されています。

作者は友麻碧さん。

私は傷モノの花嫁、水無月家の許嫁で知って読み始めたんだけど、
どれも現在進行形で動いてて、
かつこの作品も書いてたりして。

どんだけ書かれてるんだろう・・・とびっくりしてます。

漫画も書きたかったけど

漫画も書きたかったけど、
（だからクッキングパパやパラダイスカフェの話してた）
長々小説だけで書き過ぎたので一旦締めます。

キリを見失いそうなので。

でも漫画の食も栄養たっぷりだし、
そのうちずらっと書き連ねていきたいなと思います。

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