見出し画像

人が楽しめないことを楽しめる力

今日は漢方外来の日。普通、病院に行くってワクワクする人あんまりいないと思うけど、今は体調が落ち着いているのと、私は主治医のことも漢方外来の先生のことも人間として好きなので病院に行くのが少し楽しみなのである。
おまけに今回は、先日の血液検査の結果が非常に良く、晴れやかな気持ちで先生に報告できた。

先生「ダメージ受けてた肝臓の数値も完璧!身体が良い方向に向かっとるよ」

私の身体、なんて優秀なんだろう。胃腸を切り貼りされたあげく、健康な細胞まで攻撃する劇薬を最大量投与されたのに、ほぼ完璧に回復とは。。
先日も、とある大事な会食で、和食フルコース完食もできましたです。普通にめちゃ食います。

しかし病気に打ち勝つために、最終的に大事なのは自分の免疫力。そのための司令官(脳)がしっかりせんとあかん!とのこと。

今日の教え①身体の声をききなさい。
低気圧で身体が重くなるのは、洪水やら天災の危機を察知するためでもある。健康な時には気づけなかったことが気づけるようになっている。
身体の声に耳をすませて、うまいこと付き合っていきなさい。身体が食べたいなと思うものを食べなさい。

今日の教え②司令官(脳、すなわち自分)がしっかりと気持ちの舵をとって、身体全体を応援していくべし

身体は全力で治る方向に向かってるのに、ついつい脳はネガティブなことを考えてそれを邪魔しちゃう。脳には身体中の情報全てが集約され無意識下で指示を出している、まさに司令塔。そこが後ろ向きじゃあ戦えるもんも戦えぬ。
病気で一番厄介なのは不安の闇に引きずり込もうとする気持ち。でも、そこで楽しいことめいいっぱい楽しんで、食べたいもん食べて、よし!やったるぞ!と思わんといかん。

「今私が処方されてる漢方は、再発率を下げてくれるんですよね?」
先生「再発率を下げる、じゃなくて、病気をやっつける薬よ!抗がん剤みたいに、ピストルでずどん!のタイプじゃないけど、確実にあなたの身体と戦ってくれる薬」
同じ薬でも、先生の解説が入ると捉え方が全然変わる。ほぼ同じことを言っていても、言い方で全然気の持ちようが変わる。ああ、やっぱりちゃんと飲もう!と思える。言葉の力。

半端なインテリが一番始末に悪いんじゃ…とボソッとおっしゃる。医者や教員や、知的業務に携わっていたひとほど、リスクのことばかり考えてしまいどんどん不安に飲み込まれてしまうのだとか。何も考えてませーん!みたいな人の方が治りやすかったりするんだって。学校教育のせいでもあると。リスクを考える能力は、それを防ぐためにも必要なことだけど、それにどっぷり浸かって身体の士気を削いでしまっては本末転倒である。

今日の教え③人が楽しめないようなことも楽しいと思う。それが大変な思いをしたあなたが得た財産。

人生がどんだけ続くんか、神様しかわからんけど、同じことでも人の倍楽しめたらそりゃ丸儲けだよね!

いいなと思ったら応援しよう!